企画書、事務、手紙三連発

企画書。さかもとこーひー熊本支店をつくる。ぜんぶ勝手にとはいかないから、さかもとさんのコーヒー豆とかドリップバッグをそのまんま使わせてもらい、そこで僕が勝手になんか売るお店にしたい旨を企画書にしたためて報告する。いわばこれは企画書の企画書である。

企画書の面白いところは、坂口恭平のようにスーパー行動ファーストの人であっても、僕のようにスーパー足踏みファーストの人であっても、その過剰を収斂する先として同じ場所を提供してくれる点だ。運動としてはまったく違うものだが、どこか気が合う。それは職場の愚痴ならば大してなかの良くない同僚とも言い合えるというのと似ているかもしれない。場所を共有するということは時間を共有するということ。それでいて、共有ではかなわない、常に1人でいること、を可能にするのが企画書の特質だ。坂口さんのこのまえ言っていた、分有という言葉に繋がってくる。

企画書とはメモ帳である。ただ、やはり見せたい人がいるからこう書くわけで、少なくとも2人以上に伝わる言語で書かれなくてはならない。つまり、メモ帳でありながらメモ帳にとどまらない。いながらにしていない、でもあるし、人と居ないながら居る、ともいえそうだ。

濱口竜介氏だと?ずっと持ってたのに気がつかなかった。読みます

読んだことはあった。内容も結構覚えている。濱口さんの名前をその時まだ知らなかったのだ、読んでみよう。

これは鬱のときに読むのが良さそうだ、といってもそんなに先の話ではない、僕は夜を迎えるたびにそうなるので、そうなってくれるので毎日こういう本をじっくり読むチャンスがある。坂口さんが、鬱の時はKindleで本を読むと言っていた。iPhoneで。なるほど。ピザら人狼もヒカルも、鬱明けによくやる、ちょっと前に世間で流行った曲をギターで静かに弾き語るあれも、俺の行動をどんどん解放してくれる。今のところは言いなりでしかない、メトロノームに僕の体が乗っ取られている状態といってもいいが、いいのだ、いいのかもしれないそれで。トレースだ、先人の動きをトレースしている。まずは。

パソコンで書くと早い。なんか自己検閲のラインが引き下がる感じ、より手で文字を書いているのに近いのかもしれない。スマホは予測変換もそうだが、もうあまりに操作だけが習熟しすぎて、頭がおっついてない、せいで迷う余地が大きすぎる。あの速さで大きな量を駆け抜けると爽快だが、大抵は電車の中か歩きながらそれをやっているので、危ない。まあいいんだけど死ななければ。それで死ぬのはつまらないから右左はちゃんとみる。なんだっけな、このまえ車道を渡るときに、なんかに似ていると思ったんだ、あるいはこう考えると簡単に車道を渡れるんだと思いついたんだったか、大縄跳びとかそういうことじゃなくて、右折する時もそうだが、相手に自分が見えている、自分がいると示すような動き、相手がそれに気づいているか伺う、それができていれば相手にスピードを緩めてもらわなきゃならないようなタイミングで頭を出してもいい。近所で、おそらくベテランのサラリーマンが、左からきた車が通りすぎそうなタイミングでもうその車の目前まで迫るような進みかたをしていて、通り過ぎたタイミングでは車の右おしりとくっついちゃうくらい近くにいる。あの渡りかたは最近ずっと真似している。これでいいじゃんとまた体が楽になった。ひとつ、忘れていた体の使い方を覚え直したのだ。

事務を進めている。画面を明るくする。タイミーの、口座登録をめんどくさがって給料を入金してもらわずにいた。さっき3分で申請したら7分で入金された。素晴らしい。それから、冬眠が5、6月とひとまず設定して、その間は友達からの誘いででかいお金を使わないってルールにしてたんだが、もっとやっていいな。なんで6月までにしてるかって7月にでかいお出かけがあるからで、それはなにかってTWICEの大阪公演、オタクとしては、というよりオタク兼オタクの友達としてはさすがにそろそろ一発いっとくか、遠征なら旅行気分でいけるしありか、くらいのモチベーションで行くことにしたものだ。ホテルが2泊で1万円ちょっとと聞いて浮き足立ったが、交通費も宿代もかかるからなあ。チケット代含めて、グッズも買うし、3万円じゃ絶対無理だな。そもそも大阪って行きたいところないんだよな。京都なら本屋たくさん知ってるんだけど、車を借りるわけでもないだろうし、いやそれは借りればいいから問題ない。つまりなにがしたいかって、俺のこの、今月から始まる、先月末からもう楽しみで仕方がなかった「遅れてきた冬眠期」プロジェクトというのはなにも手頃ですぐ実現できる直近2ヶ月でしか実行してはいけないはずはなく、なんなら今後死ぬまで実行していきたい、そのレイヤーの見方を学ぶ時間でもある、つまりなにがしたいかって、でかい予定はひとつも入れたくないってことだ!具体的には、遊び一つで一万円かかるかどうかが基準となる。これがそうだな、なんなら9月や10月に毎回行ってるから外すことができなさそうなレミちゃんとの秋の旅行でさえ、不思議と今年はそのときいきたい温泉とかちまちま行こうぜ、という運びになっているので、再び訪れる繁忙期、12〜4月までは1万円を超える遊びを己に強制せずに生きることができそうだ。これは今僕の一存で、確定させられることだ。だいたい半年くらいかな、と予想してみているのだが、5.6.7.8.9.10.11、7ヶ月もあるじゃないか。このロスタイムが乙だよねえ。断りかたは、もう鬱だからとしかいいようがない、休みたいから、休んでみたいから!と頼んでいやいやそんなこと言わずに、なんて友達は俺には一人もいない。

ただ、自己投資はもちろんあり。例えば今回の熊本弾丸遠征は行きの航空券が9000円で収まっただけで、ジャニのカレー食ったり、行くかわからんが髪切ったり、プラトンのクリトン買ったらギリ2万におさまるかどうかってとこまで使うお金を膨らむはずだ。でもこれはOK。いま確定しているのは、いきの航空券だけだからね。そのためにも帰りの航空券、間の宿は前もって取ってはいけないのだ。変な理屈、誰にいってもなにいってんだこいつ、坂口さんにいってもそれはおもろいというよりただのバカだぜ、といわれるかもしれないが、俺の趣味は俺の体調観察である。こうするとうまくいく、こうするとうまくいかない、うまくいかないときはどうするといい悪い、ってのをとにかくたくさん、いろいろ書き溜めたいのだ。もちろんうまくいきそうだから試すのだ、そしてこれはうまくいく。なぜならえげつないスピードでPDCAが回っているから。死後になったあたりで使い始めるのが好きです。畑くらいのスピード感でミスって、他のこともやってれば、ミスとか勘違いでしかないとわかる、こっちのほうがいいかも、というのが常にあるだけなのだ。それを即座に見つけられるような回路を幾つ用意して置けるかというところに、人生の面白さは詰まっているんじゃないかな。

さて、3000字に載せたら米炊くかね。残りの1000字は温存しとくのでもない、もう、マジで完成している。勝手に書くから俺は。というか、今4000まで書けと言われたらちょっとめんどくさいなー、との声をキャッチアップしてこのへんでやめることにした。11:40の電車に乗る。その前だと11:21発と早いんだよな。図書館に寄ることを考えると10時台に出なくちゃならないのでそれが引っかかる。いま9:49。どっちにするかは米炊きながら、早炊きで考える。俺も早炊き。

あとマキさんすんません、これ読んでたらでいいんですけど、さっき写真に貼った聞くこと、話すことも読んでほしいんで一緒に送ります。多分今月中か来月にいけると思います。7月の予定をキャンセル出来次第かな。人に宛てといてすぐさま自分語りをしてしまう、ラジオも出たいです、インタビュアーマキさんを発掘したのは俺だと勝手に自分を褒めてみてます、ただこの2ヶ月の冬眠をお金のとこ以外にも拡張してみて、マジで6月まではひとり遊びしかしなかったら楽しいかも、スーパー本買えるかも、わくわくやばい、となれるので、そしてここを抜けるととんでもなく、ビギナーのくせにけっこう話を聞く価値のあるような人間に成長できているような気がしてならないので、7月ごろ、いやそんなに我慢できるかわからないですけど、そのへんにひとり遊びの痺れを切らしてとらせてください!って懇願しに行くと思います。そのときはどうか、体調悪かったら余裕で断ってください、たまたま気分の波長があったらやりましょう。ひとりラジオもあとで聴きます。

ケンタローへ、日記はすでに全部読みました。いやおどろいた。お前うまいな文章書くの、いや違う、本読むんだなあ。俺なんかより読書が格段に上手い、それはシンプルにキャリアの長さがそう思わせてるんだと思う。俺、躁鬱なんだよ一年前から。ようやく死にたくなってさ、おせーよって感じなんだけど、いや前ケンタローも書いてたけど、死にたいというより生きてなくてもいいなーみたいな。あれレミちゃんにいったら泣かれた。そりゃそうだ、だから、この論理は直列回路ではないけど、生きたいように人生をセッティングしていくことにした。ちょっと食いぶちのところで、いやそっちはケンタローに相談することじゃないな、まあ今んとこはバイトで月4万貯金しつつ友達とも遊んで暮らせてるからいいんだけど、贅沢なことに、友達と遊ぶか、ひとりでしか遊ばないか、1ヶ月単位でわけなきゃいけないくらいのバランス感なの、月12万(うち2万交通費)の収入だと。実家でそれだから、ちょっとこれはここだけの話なんだけど、自分で食いぶちを作ることのプロ、もう仙人になりかけの坂口恭平って人が熊本に住んでて、そっち移住しようかなとたくらんでる。ユウダイの縁もあるし熊本っておもしれー。とりあえず半年は下見で、12月くらいにからガチで引っ越しにかかろうかな、まだ企画書書く気も起きないくらいの妄想。小説にはなるからそうやって膨らませてってもおもろいかもね。行くときは二人だから、そこがむずかしいねー、説得力をもてる生き方を選んでいかないと。頑張ります。あ、日記毎日上がっててマジ嬉しいよ。引き続き書いてくれると嬉しい、嫉妬するくらいいい文章だと思う。これで量が重なって、ケンタローの寂しがり屋の部分がより鮮明に、簡潔に、ドラマティックにときには頼らずともガンガン出てくるようになったらマジでヘビーリスナーになります。全部本買うのでよろしく。

キムラへ。キムラへもへんなとこで返事が止まっちゃってる。音楽つくりたくて最近。まあ文章書きたくて、とかいってるうちは書けなかったんで音楽もそうなんだと思うんだけど。ちょいお茶の水でアコギでも探しつつ、一時期マジで15分どっかの音を垂れ流し、ならぬ垂れどりしてるだけ、それをそのままnoteにあげるってのをやってたんだけど飽きてやめちゃった。風呂ん中で歌ってる時が一番気持ちいいからそのへんなんとかして録音できればいいんだが、あとひとつ関係ないようであるんだけど、リョートのカメラ回し力やばくない?あいつのストーリー撮影、気付けないんだよね。あれは凄まじい才能な気がする。キムラには、音楽の相談をしたらいいようで、全然違う、こういうよくわからん変な発見をするといいような気がしてきた。俺手紙みたいな形式ならすげえ書けんだ、楽しく。でも慣れてないから取っ掛かるまでがめんどくさくて、今回はこうやって、LINEを返せてない反動をつかってみた。俺は初動の研究家でもあるから、これだけでもうキムラへの手紙を書いた価値が爆上がりしている。人に宛ててなにか送っているようで、ひとからもらったアドバイスに耳を傾けているようで、聞いてはいるが俺のことを話したいとしか思えないアサダと申します。もうちょっとこの、どうしようもない部分を、パフォーマティブになりすぎず、俺の友達の中でもっとも野生を感じることのできる地元の奴らの前で披露できるようになったらくそたのしそうなんだけどなー。それこそ、駅前のマンション潰して、いや一角でいいのか、ギャラリーも作りたいわけだしね。俺コーヒー淹れるの好きすぎて、週に何度か無償でコーヒー淹れにいっても全然いいからさ。ドローイングというか俺は漫画を描いて売るのが5歳からの夢だから、その辺のやり方にいま一番悩んでる、これが俺の本業ってことにしたいんだと思うんだけど、一番名乗って気持ちいいと思えるのおれは漫画家だから、昨日思いついた案としては、今この日記ちょうど一年書いてるから、去年の全く同じ日の日記を読んで、そこから湧いた風景を漫画として描写する。これはレーモンルーセルって人の書いたアフリカの印象っていう小説にあてて坂口恭平が100枚のドローングを描いて、それが本になったところから着想を得てるんだけど、それならギリ売り物になりそうだから、鎌取ブルジョワどもに売っていこうかな。価格は27500円とこの前決めたので、それはもう変えずに。死ぬまで。年間300万売るのが理想だな、いや待て文章も一緒に売るんだから、俺が1000万プレーヤーになるためにはこれだけで1000万稼げるようにすべきなのか。1000万わる12ヶ月、わる27500円。月30冊売れればいいらしいよ。なんか日付と一緒で楽しいかも、1日一冊売れればいいって、こんなキリのいい話あるかい、痛快。適当ですがひとまずこれを目指して、毎日あーだこうだ書いてこうと思うよ。あ、あとキムラが送ってくれた言葉で唯一反論したいところがあって、雑に書いてもいい、ってとこ。丁寧には書く。丁寧に書くってことは自分に嘘をつかないってこと。別に人にはついてもいいと思うよっていうか、自分が本当だと思ってんだからそれはある意味でほんとなんだよ。人の言葉だけど。山下澄人の「おれに聞くの?」参照。マジ名著。キムラが躁鬱かわからんけど、まあものつくりたいって会社勤めを嫌って、かつひとりで食ってこうとするような奴はみんな躁鬱人だと思うけど、鬱の時にも読めるのでおすすめです。さて書きすぎた。今日はこんなもんで、手紙を書いた方々に直接、LINEの返事がわりに送って今日は終わり。5850字。

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