Q.E.D -Fight for the position-

藍くんがシーズンインに向けて、早々にイタリアに渡ったのは、Padovaでスタメンとしてコートに立ちたいと考えていたからなのかもしれません。昨シーズンよりも多くコートに立ってプレーをしたいという気持ちは強くなっていたのだと思っています。

だからこそ、自分がそのコートに立つのにふさわしいプレイヤーだと証明するために、この時期からトップギアで挑んでいるようにこのテストマッチを見ながら感じていました。

強くなるためにはOHとしてコートに立って戦う経験が必要で、それは去年までのような立場ではダメだと考えていたのかもしれません。

21日のテストマッチを見た時に、このCUP戦はスタメンで行けるんじゃないかな?とちょっと期待して試合を見始めたので、1日目のPiacenza戦でのスタメンコールを聞いた時に私自身は落胆した気持ちになりました。
まだ彼がコートで見せたものでは不十分だったのかな?と思いました。彼のパフォーマンスがというよりは、もしかしたら監督がこのチームをこの形にして勝っていきたいという構想のイメージと合わなかったのかもしれないなとも考えたりして。

1日目:Piacenza vs Padova

この日、最初に彼がコートに立ったのは1セット目の後半に守備固めのバックローテションで、昨シーズンと同じような使われ方でした。
そんな展開の中、あまり流れの良くなかったPadovaはこのセットを落とします。この日は前回のテストマッチに比べると、だいぶ前のめりになって戦況を見ていました。この試合のパフォーマンスで開幕戦のオーダーがある程度、決まるんだろうなと思ってたからです。

次に藍くんがコートに立ったのは2セット目の20-20のサーブの時。
もしかしてリリーフサーバ?と一瞬、思いましたがそこから彼はコートに残りました。
1点目はバックアタック。セットとは完全にはあっていませんでしたが、フェイントで落としてのポイントでした。
その後、このセットはデュースに入ります。
ここから徐々にその存在感を示し始めるわけですが、セットポイントを取った藍くんの姿を見て、3セット目は最初からの起用を考えてくれたのかもしれません(もしかしたら3セット目から出すつもりだったのかもw)。

3セット目のスタートは藍くんのサーブから。
そこから藍くんは自分の持ち味を次々と発揮しながらコートの中を縦横無尽に動き回っていました。

藍くん視点で見た時のこの試合の注目は2セット目の後半。

17点目は藍くんのブロック。
18点目はロングラリーからの藍くんのスパイク。
20点目、21点目は藍くんのサーブからのブロックで仕留めて、
22点目は藍くんのSA。
そしてこのセットは藍くんのBAで締めくくりました。

ここだけ見るだけでもお腹いっぱい。

全部ピックアップするとキリがないので、ぜひ皆さんにも堪能してほしいのですが、この後もいいプレーを維持して、Piacenzaに勝てて、とても見応えのある試合になりました。

 2日目:Verona vs Padova(途中で配信トラブルがあり、抜けているところがあります)

その結果、翌日のVerona戦には待望のスタメン出場。
他のOHの選手が変わるがわる出てくる中で、藍くんは最後までコートに経ち続け、チームとしては負けたものの安定したパフォーマンスを見せてくれました。

本人も世界選手権からいい状態が維持できてると言ってた言葉の通り、「髙橋藍」が何ができる選手なのかを存分に見せてくれたテストマッチだったと思います。

Padovaが最終的に開幕スタメンに誰を選ぶのかわかりませんが、十分に彼はそのコートに立つ準備ができていることを示してくれたのだと思いました。

証明終了。
あとはその時を待つだけ。


おまけ:
シーズン早々に祐希くんに会えてよかったね。
次に会えるのは11月13日のPadovaホームのMilano戦のはず。
願わくば、二人ともStarting 6としてコートに立って二人がネットを挟んで戦う光景を見たいです。

考えただけでワクワクするよ。


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