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高円寺から全国へ!「空き家勉強会」を長野県・松本市で開催しました!

こんにちは、銭湯ぐらし「小杉湯となり不動産チーム」です!
私たちは杉並区高円寺を拠点に、空き家の使い道に困っている人と空き家を使いたい人の出会いをつくり、空き家の再生を通して住みやすく楽しい街をつくることを目指して活動しています。

▼これまでの活動記録

これまでは主に東京・高円寺で活動を続けてきましたが、2023年11月19日(日)に初の都外での活動となる「まちを良くする空き家勉強会」を長野県・松本市で開催しました!

イベントのポスター

松本で開催した理由

長野県松本市には、銭湯ぐらしメンバーが運営するゲストハウス「やまやどり」があります。「やまやどり」は、高円寺の「小杉湯となり」の”別荘”の位置づけで、小杉湯となり会員は無料で利用でき、松本でも「銭湯のあるくらし」を体験できる施設です。松本と他地域をつなぐ拠点として、銭湯ぐらしの第1号物件となりました!

松本での活動を続ける中で、空き家問題に対する課題を感じ始めていた私たちは、国土交通省が募集した令和5年度「空き家対策モデル事業」に採択いただく形で、松本で勉強会を開催する運びとなりました。

初めての都外での開催となった今回の勉強会でしたが、参加者20名(その内、空き家所有者7名、活用希望者5名)、満員御礼で開催させていただくことができました!このnoteではイベントの様子をお伝えします。

会場の様子

【講義】空き家活用の実例紹介

勉強会の前半は、実際に空き家を活用し運営されている方々を講師とし、各々が事業で得た知見を空き家活用の実例と合わせて参加者の皆さんにお伝えしました。

「小杉湯となり不動産チーム」からは加藤、宮田、小林が参加し、ゲストとして松本市でブックカフェ栞日、銭湯菊の湯の代表を務められている菊地さんをお招きしてお話をお伺いしました。

登壇者一覧

【講義1】松本で空き家をゲストハウスにした話

2021年に高円寺から松本に移住し、現在長野県松本市と松川村でゲストハウスを2件運営している銭湯ぐらし小林。

▼ゲストハウスやまやどり(小杉湯となり別荘)

移住からゲストハウスを開業するまでの一連の流れ(物件選定・契約、宿泊業開業に必要な各種許可申請)から、開業後の運営状況についてお話ししました。

【トークセッション】空き家活用が地域に与える影響

菊地さんと小林によるトークセッション。新規拠点、既存拠点運営者の各視点から、地域の空き家が活用されることで、周辺地域起こり得る影響や、事業を行う中で自身に起こった心境の変化などについて、意見交換しました。

【講義2】銭湯ぐらしの活動紹介

銭湯ぐらし代表であり、自身も建築家として様々なフィールドでのまちづくりに携わる加藤の講義。

銭湯ぐらしの設立、小杉湯となりの企画から開業に至る経緯や、空きアパートを銭湯つきアパート(湯パートやまざき)としてリブランディングして集客した空き家活用事例などを紹介しました。

【講義3】 まめくらしの活動紹介

旧JR社宅をリノベーションした「高円寺アパートメント」の運営を担っている㈱まめくらしの宮田。

企業と住人の間に立つことで、住人同士の関わり方にグラデーションを生み出すなど、まめくらしが運営をすることで、場所に新たな価値を生み出し、地域の人も集う素敵な環境へと育てていく運営スタイルについてお伝えしました。

【見学】空き家活用事例の見学

講義が終わった後は、「小杉湯となり」の”別荘”の位置づけの「ゲストハウス やまやどり」の見学会を実施しました。

「やまやどり」は勉強会の会場「菊の湯」から徒歩約15分。見学希望者の皆さんと松本の街並みを眺めながら歩いて移動しました。

やまやどり玄関

見学したお部屋は築40年の民家の2階八畳二間。畳、欄間など物件契約時からそのまま利用できた設備から、衣装箪笥を改修して本棚など新しく準備した備品まで、実際に現場を見ながら空き家改修・運用ノウハウを参加者で共有する時間を過ごしました!

空き家お悩み相談会

見学会の後は、そのままやまやどりに残り、参加者が空き家に関するお悩みを講師陣に直接相談するお悩み相談会を実施しました。

やまやどり2階客室

相談会では所持しているアパートの再活用、自宅の宿泊事業化など、空き家所有者の相談から、自身の事業を行う上で条件の合う空き家を探している方まで、空き家所有者や空き家活用希望者から様々な質問が上がりました。

今回の勉強会や見学会、相談会を通して印象的だったことは、松本市では、移住や出店希望者が多く、古民家などの特殊な物件のニーズも見受けられたこと!

一方、そういった物件を扱う不動産業者は少ないようで、空き物件所有者と活用希望者のマッチングが上手く行っていない場合もあることが分かりました。

「まち全体を家」と見立てるまちづくり

私たちは地域の資源を活用することで、「まち全体を家」と見立てるまちづくりに取り組んでいます。

まちを家に見立てるまちづくり

銭湯がまちの「浴室」であるように、空き物件を活用することで、まちの「台所」や「書斎」、「寝室」を増やしていく。自宅で生活機能を所有しきるのではなく、まち全体で共有することで豊かな生活環境や地域とのつながりを得ることができると考えています。

今後も、銭湯ぐらし不動産チームは高円寺を拠点としつつ、全国の活用に困ってしまっている空き家の活用について取り組んでいきます!

講師集合写真(左から加藤、小林、菊地、宮田)

私たちと一緒に、空き家を活用して豊かで明るく楽しいまちにしませんか?
前向きに空き家の活用をしたいと思ってくださった方々がいれば、是非是非ご連絡をお待ちしております!

メールアドレス:tonari1010.realestate@gmail.com

銭湯ぐらし「小杉湯となり不動産チーム」

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