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トー横が封鎖されました。居場所を追いやられた”オトナ”たちは、今、何を思い、これからどこへ向かうのか?

★12月19日に書いた記事です。


 昨日11月18日、歌舞伎町の「トー横」を巡る大きな動きがありました。

 まずは写真をご覧下さい。おれが足を運んだ18日の夕方6時の様子です。

 そう、「トー横」の連中の定位置、シネシティ広場のこの壁際に資材が置かれたんです。

 何だこりゃ? もしかして、トー横の連中を排除するためのバリケード?

 トー横の面々は『GIGO』の前のほうへ移動していますが、どうにも居心地が悪そうな雰囲気です。

 メンツは”キッズが12人ほど、”大人”が7人くらいといったところでしょうか。

 さしあたり、SNSを眺めてみました。

 そこでまず目に留まったのが、Xで拡散されていた『トー横、新宿署と区の共同作戦により完全閉鎖』という投稿です。『完全封鎖』なんて言われると、いよいよこれがバリケードのように思えてきますね。

 続いて辿り着いたのが、官民連携での歌舞伎町のまちづくりを目指す、「一般社団法人歌舞伎町タウン・マネージメント」(以下KTM)なる団体のフェイスブックの投稿です。

 そこには、この資材が、シネシティ広場の各所に歌舞伎町への来訪者や観光客に利用してもらう記念撮影スペース(『フォトスポット』)を作るためのシロモノ(工事はこれから来年2月の上旬にかけて行われる予定)だと記されていました、次のような感じで。

①KTMが、12月12日に貼り紙で資材搬入を告知。
②「この場所に放置してある荷物を片付けて下さい」
③しかし、片付けられず。
④作業当日の18日、KTMが、地べたに敷いてあった布団などを回収。
⑤そして資材を置く(←イマココ)

 ただ、そこまで情報を追ったところで、おれは思ったんです。

 このKTMの説明、どうなのかな? 何かいまいち腑に落ちません。『フォトスポット』を作るとか言ってるけど、それは建前で、本当の目的はやっぱトー横の連中の排除なのでは?

 で、そのターゲットは、トー横の連中は連中でも、”キッズ”ではなく”オトナ”なんじゃないかと。

 てのは、下の写真(今年7月撮影)を見るとわかるとおり、”キッズ”たち(奥)のたむろの仕方が主に立ち話スタイルなのに対し、”オトナ”たち(手前)のそれは寝床スタイル。

 封鎖の狙いは、その寝床の破壊なのでは? 早い話が、オジさんオバさんのホームレスを追っ払いたかったってことなのでは?

 じゃあ、寝床を破壊された”オトナ”たちは今、何を思っているのか? 定位置の寝床を潰されちゃったけど、これからどうするのか?

 顔見知りの2人のトー横“オトナ”に声をかけ、気分を尋ねてみることにしました。

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