脳卒中サバイバーのレジリエンス道場(旧サラミック・ガール)

20歳のときの脳出血で、軽度の麻痺と視床痛を発症。 「退院後が1番ツラい」という自身の…

脳卒中サバイバーのレジリエンス道場(旧サラミック・ガール)

20歳のときの脳出血で、軽度の麻痺と視床痛を発症。 「退院後が1番ツラい」という自身の体験をもとに、脳卒中サバイバーが「レジリエンス」を身に付け新たな人生を築いていくための情報を発信中。

最近の記事

若い人限定!! 脳卒中オンライン当事者会開催決定!

みなさん、お久しぶりです! この記事は、若干本のレビューも入っています。最後に当事者会の告知も載せておりますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね! ここ数ヶ月新しい環境に移行したこともあり、記事を書く時間がちゃんととれませんでした。すいません。 8月に2年間働いていたインターンシップの仕事をやめ、今月の初めから長瀞でアウトドアガイドの仕事をしています。 自分はパソコンに向き合うよりも、自然と人に向き合うほうが性に合っていると思い、環境をガラッと変えてみよう思いました

    • 仲間に出会うということー元料理人Tさんの脳卒中ストーリー

      料理人を襲った脳卒中 私がボランティアとして通っている脳卒中中途障害者作業所の、会長 Tさんは、40代で脳出血を経験し、以来失語症と重度の右半身麻痺を持っている。 ボランティアに通い始めた当初、私は彼が利き手ではない左手をうまく使って、5本のお香スティックをテープで1束にまとめるという、両手が使える私でも難しい作業をしていた。 彼を見ていると、工夫とはまさにこのことだと毎回思わされる。 30年以上前、Tさんは料理学校を卒業し、料理人として東十条の中華料理屋さんで長く働

      • 脳卒中を予防する食事法を、脳卒中になったヤツが調べてみた!

        こんにちは!今日は久しぶりに朝から晴れてて気持ちがいいですね~。(この文章を書いた日は晴れてたが、今はどしゃ降りでしかも台風が来ているという…) 前回の記事で、食事が私たちの心身にとってめちゃめちゃ重要だというお話をしました。 不健康な食事によって起きる病気というのは様々で、以下が代表的な例です; 心血管疾患 糖尿病 肥満 高血圧 大腸がん これ以外にもたくさんあるのですが、要するに健康的な食事をすることで、病気のリスクをガクっと下げることができるということで

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        • その食べ物、やる気下げてない?ー 食事とレジリエンス

          今回は、私たちの食事がどのようにレジリエンスに影響を与えているのかをご紹介するとともに、レジリエンスを鍛えるための食事法もお伝えします。 ではいってみましょー! 私たちは食べたものでできている このタイトルみて、当たり前だろと思うかもしれませんが、意外とこのコンセプトはおろそかにされています。 例えばダイエットのためにランニングなどの運動を始める人たちがいますが、実は運動がもたらす消費カロリーというのは微々たるものと言われています。減量が目的であれば、普段の食事を見直

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          【後編】後遺症を乗り越えろ。逆境に負けない心を作るためのレジリエンス

          こんにちは! こんな雨の日は、Norah Jones の気分ですねぇ。(これを書いているときは雨が降っていたので、あなたがこれを読んでいるときも雨であってほしい) ということで、今回はレジリエンスを鍛える方法をご紹介していきます。 それではいってみましょー! 楽観主義 レジリエントな人、「困難を乗り越える人」になるためには、楽観的になることが大切だと言われています。 ここでいう楽観主義とはただ”ポジティブに考えるだけ”でなく、現実的でありながらもポジティブな視点を

          【後編】後遺症を乗り越えろ。逆境に負けない心を作るためのレジリエンス

          【前編】後遺症を乗り越えろ。逆境に負けない心を作るためのレジリエンス

          みなさんこんにちは! 脳卒中ストーリーを立て続けに3本投稿しました。 色んな脳卒中サバイバーの方のお話を聞いていくうちに、自分のなかでモヤモヤしていた「後遺症があっても楽しく過ごしてる人/そうでない人」の違いが分かってきたような気がします。 それは「気持ち」。ほとんどのサバイバーの方に共通してあるような印象を受けました。 ではこの「気持ち」とは、具体的に何なのでしょうか? それは「絶対に諦めないぞ」「なにくそ!」というような「諦めない心」、つまり「困難を乗り越える力

          【前編】後遺症を乗り越えろ。逆境に負けない心を作るためのレジリエンス

          「僕はプログラミングが好きだ」ー 失語症のプログラマー

          「僕はプログラミングが好きだ」 こう語る男性は、都内の脳卒中中途障がい者作業所に通う、ひろし(仮名)さんだ。 彼が出血を起こしたのは、今から25年前。 当時ウェブ系の会社でプログラマーとして勤務していたひろしさんに、突然脳出血は起こった。 出血により、彼は右半身の麻痺と重度の失語症および構音障害が後遺症として残った。 出血してからの5年間は、自分が誰かすらも分からなかった。 「ひろしさーん、ひろしさーん」 看護師さんがそう言っても、自分のことを呼んでいるとは思わ

          「僕はプログラミングが好きだ」ー 失語症のプログラマー

          脳が壊れた ー 高次脳機能障害

          今回の脳卒中ストーリーさて今回紹介する脳卒中ストーリーは、私が最近通っている作業所の角田幸一さんが寄稿してくれたものです。前回の記事で実はちらっとでてきてたのですが、角田さんは50代のときに脳出血を経験し、以来左半身に重度の麻痺と、高次脳機能障害を持っています。 重度の左半身麻痺のため、普段は車椅子で生活を送っていますが、出血前から好きだったゴルフをもう一度楽しみたいという思いから、片麻痺の人でもできる障がい者ゴルフに参加したり、娘さんの結婚式でバージンロードを一緒に歩くた

          「オプションBをとことん使い倒そうじゃないか」 ー 私の脳卒中ストーリー

          脳卒中の後遺症で悩む人たちのためのウェブサイトを作りました みなさんお久しぶりです。最近記事の投稿ができていなかったのですが、なにもサボっていたわけではないですよ。 もともと脳卒中が原因で神経痛を発症し、「痛み」について興味を持った結果このブログで痛みに関する知識を提供していたのですが、その一方でより強くなる思いがありました。 それは「脳卒中の後遺症で悩む人たちをサポートする」ことです。 「サポートするにはまずは当事者の現状をしらないといけない」と思い、最近脳卒中で障

          「オプションBをとことん使い倒そうじゃないか」 ー 私の脳卒中ストーリー

          【後編】感情と慢性痛ー感情から紐解く痛みのお話ー

          怒りと痛み ここでは特に痛みに対して湧き起こる「怒り」についてお話します。あなたは長年感じている痛みによって止めてしまった、あるいは減ってしまった活動はありますか?当時痛みがピークに達していた私は、友人と合う回数が断然減りました。 人によっては「今まで楽しんでいた趣味ができない」「痛みのせいで、毎年恒例のマラソン大会に出場できなくなった」「眠れなくて辛い」「会社を休みがちになり、給料が減った」「運動する機会が減り、体重が増えた」など、「痛みのせいで〇〇ができなくなった」と

          【後編】感情と慢性痛ー感情から紐解く痛みのお話ー

          【前編】感情と慢性痛ー感情から紐解く痛みのお話ー

          痛みと感情が関係していること みなさんは"Mind-body"という言葉を知っていますか? Mind-body とは一言でいうと「心と体がつながっていること」を指します。このような表現はよく耳にすることはあると思いますが、少しピンときませんよね。ここで一つ例をあげてみましょう。 みなさんは会社のプレゼン前やテスト当日など緊張したときに、体にどのような反応がでますか?人によっては鼓動が早くなったり、口が渇いたり、おへそのあたりがムズムズしたり...。 このように私たちは

          【前編】感情と慢性痛ー感情から紐解く痛みのお話ー

          最近ポッドキャストも始めました。 「文字読むのめんどくせぇ~」という人のために(私がそう笑)、聞き流せるものもあったほうが良いよね!てことで作りました。 まだSpotifyだけですが、今後はほかのプラットフォームにも投稿します! https://open.spotify.com/show/2m0d4SyaXyhdk9s5pr6OHN

          最近ポッドキャストも始めました。 「文字読むのめんどくせぇ~」という人のために(私がそう笑)、聞き流せるものもあったほうが良いよね!てことで作りました。 まだSpotifyだけですが、今後はほかのプラットフォームにも投稿します! https://open.spotify.com/show/2m0d4SyaXyhdk9s5pr6OHN

          めちゃめちゃ良い本。痛みを軽減させるためにマインドフルネスは有効とは知ってたけど、まだ数回しかしてないけど少し痛みがましになった気がする。 8週間のプログラムだけど、これはぜひ続けたい。今度やり方に関しての記事を書きますね。

          めちゃめちゃ良い本。痛みを軽減させるためにマインドフルネスは有効とは知ってたけど、まだ数回しかしてないけど少し痛みがましになった気がする。 8週間のプログラムだけど、これはぜひ続けたい。今度やり方に関しての記事を書きますね。

          【慢性疼痛】疼痛とは?

          【はじめに】ネットのQ&A ネットのQ&Aを見てると、 「痛み止めを飲んでるけど、効果があまりない」 「飲んでる薬が多すぎるけど大丈夫なのか」 「色んな検査をしたけど特に体に異常がなく、痛みの原因がわからない」 「精神疾患と診断されたけど、それが痛みと関係してるのか」 「家族が理解してくれない」 などの声が見受けられました。 たぶんこれは痛みを経験するほとんどの人が思うことで、特に「家族が理解してくれない」は私も昔思っていました。「自分だけが辛い思いをしている

          【痛みとグッバイ!】:慢性疼痛を治すために”今スグ”できる5つのテクニック

          #前回記事のおさらい さて、前回の記事では可塑性がなにかを簡単に説明しました。簡単におさらいすると、”可塑性”とは脳が既存のネットワークを書き換えれる力。これによって慢性疼痛や脳卒中の後遺症が治るんじゃないか?と言われており、脳科学では以前からホットな話題になっています。 #本記事の内容 今回は実際に”可塑性を高める方法”、つまりどのようにしたら「痛み」を和らげることができるのかをご紹介します。全部で5つあるので、その中の1つでも取り組めるものがあれば始めてみてください

          【痛みとグッバイ!】:慢性疼痛を治すために”今スグ”できる5つのテクニック

          【慢性痛と闘う】:あなたの慢性痛が治るかもしれない、”可塑性”の話

          ①記事の内容 最近脳科学の世界では話題の“可塑性”。そもそも読み方自体が難しいこの言葉ですが、なぜ注目を集めているのか? この記事では“可塑性”を理解することにより、みなさんが脳の仕組みについて学び、慢性痛に対する考え方を変え、生活の質を上げる目的があります。 ②脳の“可塑性”とは? 脳の可塑性(brain plasticity)は横浜なみきリハビリテーション病院によれば ということ。これどういう意味かというと、新たなネットワークを築ける=新しいこ

          【慢性痛と闘う】:あなたの慢性痛が治るかもしれない、”可塑性”の話