ロクちゃん

奈良学園大学講師・京都市立芸術大学美術教育研究会・公益財団法人教育美術振興会会員・日本…

ロクちゃん

奈良学園大学講師・京都市立芸術大学美術教育研究会・公益財団法人教育美術振興会会員・日本美術教育学会・日本教育心理学会・日本学術振興会•京都文化芸術コアネットワークメンバー•京都創生推進フォーラム会員 https://artrandom.themedia.jp/

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美術教育から子どもの心の成長について考察する。特に障害のある子どもに適した活動記録などを紹介します。障害児を抱えたご家族の方と連携をとって話し合いたいです。

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アート活動。美術教育を通じての人間形成論。

アート活動。 美術教育を通じての人間形成論。 僕は、これまで子どもたちと教育ではなく経験値を得て欲しいという思いから、線の一本から着色に対しても多くの色を使うことから、その体験が想像にそして創造に繋がるという考えの基、実践して来ました。 結果、とてもカラフルな作品を仕上げることがあたりまえとなりました。 これは、強制的でない教育に結びついたと考え、また、個性がふんだんに発揮できたと考えています。 そしてその個性が人間形成に繋がったと思っています。 あとどれくらいの月日、活動

    • 作品展を顧みて

      作品展を顧みて  作品展が昨日、好評を博して終了しました。 ラコルタの職員さんたちからも、とても素晴らしい作品展でしたと言っていただけました。 ご覧になった方のアンケートも、のびのびしていて、とても素晴らしいと言っていただいています。   そこで今回の作品展を顧みて、多角的に捉えてみました。 発達に課題のある子どもたちの作品展を開催することは、認知心理学の観点からいくつかの重要な意義を持っています。  作品展を通じて、子どもたちは自分の周囲に対する理解や感情を表現する

      • 発達障害の子ども。障害があっても創造的人間形成につながる。

        発達障害を持つ子どもたちは、その特性や視点が独自であるため、しばしば創造力や独創性に富んだ表現を行うことがあります。実際、多くの芸術家、科学者、発明家が発達障害を抱えつつも、特異な発想や視点を持って成功してきた例は少なくありません。 発達障害の子どもたちにおいては、次のような点が特に創造的人間形成につながる可能性を持っています。 1. 独自の視点  発達障害を持つ子どもは、物事を異なる角度から見ることが多く、これが創造的な解決策やアイデアを生むことにつながります。 2.

        • 発達障害児の描画心理学

          発達障害児の描画心理学は、子どもの内面的な状態や発達段階を理解するための重要な手法の一つです。 描画は、子どもが言葉で表現することが難しい感情や考えを視覚的に表現する手段となり得ます。 以下は、発達障害児の描画に関するいくつかの観点です。 1. 表現力の向上 発達障害を持つ子どもは、感情や社会的な状況を表現することが難しい場合があります。描画を通じて、彼らの感情を可視化し、内面的な世界を理解する手助けができます。 2. 発達段階の理解 子どもの描く絵は、その発達段階を示す

        アート活動。美術教育を通じての人間形成論。

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        • 美術の理解
          8本
        • 認知症高齢者
          5本
        • 作品展
          4本
        • 隔たりのないアート
          31本
        • ひきこもり支援
          14本
        • マッチ箱アート
          4本

        メンバー特典記事

        記事

          作品展より

          発達障害を持つ子どもに対する美術教育は、彼らの知覚や感性を育むために非常に有効な手段となります。以下では、美術教育がどのように役立つのか、また展示会を行うことの効果について詳しく説明します。 美術教育の効果 1. 知覚の向上  美術は視覚的な表現を中心とした活動であるため、色、形、質感などを通じて、子どもたちの視覚的な知覚を豊かにします。  作品を制作する過程で、対象物を観察し、分析する能力が向上します。 2. 感性の育成  表現活動を通じて、自己の感情や思いを伝える力

          作品展より

          発達障害の子どもにおける創造的思考の教育的基盤

          発達障害の子どもにおける創造的思考の教育的基盤 発達障害の子どもにおける創造的思考の教育的基盤は、彼らの特性やニーズに配慮したアプローチを必要とします。 個別化された学習 ニーズに応じたカリキュラム 各子どもの特性に基づいて、個別の学習プランを作成します。興味や強みを活かす教材や活動を選ぶことが大切です。 スモールステップの指導 大きな目標を小さなステップに分け、徐々に達成感を感じられるようにします。 環境の整備 安全で快適な学習空間 子どもが落ち着いて学べる環境を整

          発達障害の子どもにおける創造的思考の教育的基盤

          親子で楽しめたコルク人形作り

          親子で取り組むアート(コルク人形作り)。 親子での美術工作、素晴らしい取り組みとなりました。 工夫してモノを作り上げることは、子どもにとって、親にとっても特別な成果につながります。 作品を共に作ることで、コミュニケーションが増え、自然と親子の絆が深まります。 アートには表現の自由があり、個々の創造力を引き出す力があります。それによって、色や形を楽しむだけでなく、得られる達成感や喜びも大きいです。 完成した作品を親子で語り合ったり、共有する中で、互いの感性やアイデアを尊重す

          親子で楽しめたコルク人形作り

          作品展が開催しました。

          素晴らしい作品展になりました。 子どもたちの心の響きが作品を通じて表現され、観る人々に感動を与えてくらます。 今日の展示中に多くの方々が作品に対して肯定的な反応を示しているのも、子どもたちの努力や創造性が伝わっている証拠です。 展示会を通じて、子どもたちの成長や表現力を感じられるのは非常に貴重な経験です。この感動を子どもたちと分かち合うことで、彼らにとっても大きな励みになることでしょう。 ぜひ、その思いをみんなに伝えてあげたいです。 そして、作品展が成功を収めることを心から

          作品展が開催しました。

          作品展

          児童発達支援・放課後等デイサービスたんぽぽのわたげ「作品展」 15日(火)14時から27日(日)15時までラコルタ(大阪府吹田市立市民公益活動センター)開催。 今回、かねてから望んでいた作品展が開催されることになり、とても嬉しく思っています。 子どもたちがアートの時間を楽しく絵を描き過ごして、その結果仕上がった作品を観ていただけます。 このことは、子どもたちにとってとても良い刺激となり自信につながります。 児童が夢中になり、頑張った作品や発達障害の子どもたちが、自分

          自信

          この日、宿題のことで嫌な思いをして、閉ざしていた彼は、絵を描いたことで、とても元気になりました。そして出た言葉が「俺ってどうしてこんなに絵を描くのが上手いんだろ」って。 学習において、確かに学力を伸ばすことは大切だと思いますが、もっと大切なことは自信をつけることではなかろうかと僕は、考えます。 彼が絵を描くことで感じた喜びや自分の成長を実感した瞬間は、今後の学びにも良い影響を与えると思います。 また、自信があることで新しいことにも挑戦しやすくなり、失敗を恐れずにクリエイティ

          作品展

          就学前児童、発達障害児が美術教育で楽しんだ。自信がついた。元気になった。 それら多くの作品から一部ですが、作品展を15日から阪急南千里駅前のラコルタで開催します。27日まで開催していますので、是非ご覧になってください。とっても楽しいですよ。 僕が書いた「僕の美術教育論」の解説書も展示します。ご希望の方は、開催後進呈します。 みんなで素敵な芸術の秋にしましょう。

          認知症高齢者と創作アート

          認知症高齢者と創作アート 高齢者施設での「創作アート」の取り組みは、アートを通じて誰もが楽しめる空間を作り出すものです。特に、認知症の方を含む様々な状況の方々が参加できる点で、非常に意義深いです。この活動は、芸術療法の一環である絵画療法に基づいており、絵に対する苦手意識を持つ方でも気軽に参加できるよう工夫されています。 スクィグル法を取り入れたプログラムは、自由な線から生まれる形に着目し、それを基にアート表現を発展させる方法です。参加者は、色選びや形に対する思考を通じて脳

          認知症高齢者と創作アート

          楽しいアート

          4日に仕上がったアートは、見た目とっても楽しい多種多様な表情の顔。 形、色も想像を膨らませ、そのことから豊かな気持ちや、アートに対する創作意欲を盛り上がるといった働きを起こさせました。 作品を仕上げる過程で、多様な表情を多角的に表現することは、創作活動において非常に興味深い体験をもたらします。こうした試みは、感情の繊細さや複雑さに対する理解を深め、心理的な効果も多岐にわたるでしょう。 まず、多様な表情を描く中で、それぞれの表情が持つ感情や意味、背景を意識するようになります。

          楽しいアート

          就労支援

          就労支援のため行っている、デザイン実習の様子。 #就労支援 #デザイン実習 #手書き #美術 #初心者対象 #受講生募集中 #大場六夫

          無意識と創造

          今日のアート。 アートがやりたいと自己主張。そのことから、静かな2階でアートに取り組みたいという願いを聞き入れて行いました。作品展に出展するなら、独自性を出さないとダメだよと言ったことから、いろいろな想像が頭の中を走馬灯の如く駆け巡ったようです。そのことから、想像が半分、無意識が半分が駆けずり回ったアートの活動は、とてもユニークで描いた本人も楽しそう。 無意識と創造。 その側面を理解してみましょう。 「無意識と創造」は、心理学や哲学、芸術の分野でよく議論されるテーマです。

          無意識と創造

          障害のある子どもたちが絵を描く時。

          障害のある子どもたちが絵を描く時。 障害のある子どもたちが絵を描く際には、いくつかのポイントと指導者が守らないといけない事項があります。 表現の自由を尊重する。 子どもたちが自分なりの表現方法を見つけられるよう、細かい指示を与えすぎないことが大切です。 自由に表現できることが創造性を伸ばし、自信につながります。 多様な素材を提供。 絵の具、クレヨン、粘土などの多様な素材を提供することで、さまざまな感覚を刺激し、興味を引き出します。 触覚や視覚を通じて感じる素材の違いが、

          障害のある子どもたちが絵を描く時。