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終活の始め方~老朽化マンションの終活に見る「前向きな結論」

言葉で未来をつくる™ 市川弘美です。

終活という言葉が生まれてから、それは人生の終い方(しまいかた)のイメージが先行しているように感じますが、実際はそうではありません。

終活は、まぎれもななく第二の人生の「始め方」を模索する活動です。

今回は老朽化したマンションの終活について、どのような課題が潜んでいて、どう解決していけばいいか、事例を交えてお伝えしてまいります。2022年10月のこちらのリライト)


1.老朽化マンションが抱える「2つの老い」とは

もし今あなたが住んでいる家が、”持ち家”の戸建てかマンションで、このような状況ならどうしますか?

  • 老朽化であちこあちガタが来ている。

  • 修繕しなければいけないが莫大な費用がかかる。

  • このまま住み続けるのは危険だ。

これらは築何十年も経ち、住み続けるには老朽化が進み多くの問題を抱えている状況です。この場合は、お金をかけて修繕するか、または引っ越すかという選択に迫られます。

しかし本来なら選択に迫られ対策をしなければいけないはずなのに、問題を直視せずそのまま住み続けているというのが、多くのケースの現状でしょう。

あるテレビ番組で、マンションの老朽化問題をやっていました。建物が古いということは、住民も古くから住んでいます。つまり建物の老朽化と住民の高齢化の「2つの老い」があるということです。

2.築48年のマンションが12年後の解体へ向けて

高齢で一人暮らし、近所づきあいがなければ、認知症になっても自覚しづらいという状況になります。ゴミ出しの複雑な分別がおぼつかなくなり、家にゴミを溜めるようになるそうです。そして時には孤独死という悲しい結末にも。

その番組では築48年のマンションで、12年後に解体が決まり、管理組合と住民は今、修繕をしながら取り壊しに向かっている事例が取り上げられていました。老朽化したマンションの「終活」です。

住民はインタビューに、「これまで問題を見て見ぬふりをしてきた」「このままいても問題を先送りしているだけで後の人が困るだけ」「前向きな結論」などと答えていました。

生きる場所である自分の家が、建物が古くて危険だと分かっていたり水漏れが起きたりしているのに、見て見ぬふりというのは、落ち着かないものです。

「古いから別の場所に引っ越す」というのも、お金があるからといって、できるわけではありません。高齢者が1人や2人で引っ越しをするのは現実的に困難ですし、また高齢者には保証人がいないことが多いため、貸してくれるところが見つかりにくいといった現実もあるそうです。

私自身も築24年のマンションに2世代で住んでいます。立体駐車場の平面化工事や大規模修繕などを経験してきました。あと20年もすればマンションの「終活」を考えなくてはいけなくなりそうです。

終の棲家になるかどうかは今のところ分かりませんが、何十年も住み続け愛着のある家を離れるというのは、仕方ないなとサバサバと考えられる一方で、身を切られる思いもします。

3.時代ととも変わる「家」の在り方

日本の古い家長制度は合理的だったなと思います。長男や婿養子が「家」を継ぎ親の面倒を見て、また次世代へも同じように引き継がれていきます。

茅葺き屋根は、30年に一度葺き替えられるといいますから、家長が自分の代で一度葺き替えれば、家は100年や200年は住み続けられます。相続が争続になることもなく、誰が親の介護をするかといった問題も起こりにくいでしょう。

自分の家に、自分がいなくなった後も子や孫たちが住み続ける時代は、既に終わっています。

時代とともに社会は変わり、人々の生活様式は変化していきます。課題も変化するのに、私たちが社会がまだ追い付いていない部分も多いのかもしれません。

「問題を先送りしているだけで後の人が困るだけ」とインタビューで答えていた人の言葉が印象的でした。

4.終活の始め方

いつ、どうやって終わるのか。
いつ、どうやって終わりたいのか。それが自分に向き合うことであり、これから自分がどう生きたいのか、向き合うことこそが終活の意味なのです。

5.To Dear For Me エンディング・ラブレター

今伝えておきたい言葉を大切な人に、そしてこれからの自分に贈ろう

◆スマホの方はこちら↓↓↓
https://onl.sc/X3i3j3A

◆パソコンの方はこちら↓↓↓

◆これから、どう生きたいですか?

※エンディング・ラブレターは市川弘美の登録商標(登録番号:登録第6687892号)です。


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