空気感染する?結核について知ろう
長年にわたり「国民病」「亡国病」として恐れられた結核は、明治時代から昭和20年代にかけて日本の深刻な公衆衛生問題の一つでした。しかし、国家レベルでの予防と治療の取り組みにより、その死亡率はかつての1%以下に劇的に減少しました。
1980年代に入ると、都市化の進行と共に、かつて結核が流行していた時代に感染した人々が高齢になり、発病率が再び増加する現象が見られました。これにより結核の罹患率低下は鈍化し、1999年には「結核緊急事態宣言」が発せられるに至りました。宣言後は罹患率の