【小説】さようならの歌
あらすじ「さよならば、いたしかたなし」。
冬を越せない運命を受け容れてきた虫たちが「さようならの歌」を歌う村に住むクモは、息子の親友バッタの冬越え用のミノ作りを思いつく。
その噂を聞いた村中の虫たちが「みんなで春が見たい」と騒ぎ出す。
トノサマバッタ村長の提案で、全員分のミノを作ることになったクモ。
しかしミノの完成直前の初雪で虫たちは全滅。クモも死ぬ。
みんなの夢はかなわない。
けれども、『カミサマの罰』で蝶に変身できないケムシと、ミノムシ時代の記憶を無くしたミノ蛾の「さよ