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【注目ニュース】富士フイルム ヘルスケアや半導体を中心に今後3年間で1.9兆円投資

発表日時:2024年4月18日

概要

富士フイルムホールディングスは、令和12年度を最終年度とする中期経営計画を17日に発表しました。この計画では、ヘルスケアや半導体材料など2つの成長領域に重点投資し、約1兆9千億円を6~8年度に投資する方針を示しました。目標として、12年度に売上高を4兆円、営業利益率を15%以上にすることを掲げています。

後藤禎一社長兼最高経営責任者(CEO)は、都内で行われた説明会で、「収益性と資本効率を重視した経営の推進で企業価値をさらに高めたい」と述べました。同社はヘルスケア、エレクトロニクス、ビジネスイノベーション、イメージングの4つの事業を柱に据えています。

後藤氏は、「(12年度に)すべての事業の営業利益率を10%以上にしたい」と意気込みを示しました。世界的に市場拡大が見込まれるバイオ医薬品や半導体材料の設備に積極投資し、事業成長を加速させる考えです。まずは8年度に売上高を3兆4500億円、営業利益を3600億円に引き上げる計画です。

また、コニカミノルタとの事務機器の部品調達で提携を協議していますが、今回の計画に業績への影響は織り込まれていません。

富士フィルムのMRI、SCENARIA View Plus(引用元

解説

富士フィルムは主に半導体材料の分野において、フォトレジスト(感光性樹脂)、現像液、イメージセンサー用の特殊効果材料、CMP(化学機械研磨)スラリー、エッチング液、CVD前駆体などの幅広い製品を販売しています。

特に前工程におけるパターニングやリソグラフィーなどの工程で使用される材料が主体となっているのは、富士フィルムが、写真などの光学技術に強みを持っていたからだと考えられます。

リソグラフィ工程は半導体デバイスの製造において、もっとも重要で投資が集中している工程の1つと言っても過言ではないので、投資妙味もある銘柄かと思います。

参考文献

半導体材料 | 富士フイルム [日本] (fujifilm.com)

富士フイルム、ヘルスケアや半導体を中心に1.9兆円投資 今後3年間で - ITmedia エグゼクティブ

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