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【基礎用語解説】解像度

割引あり

一言で言えば…

ディスプレイの中に並んでいる画素(ピクセル)の個数であり、多いほど画像を緻密に表示できます(=きれいに見えるディスプレイ)。

解像度の種類

現在、代表的に用いられている解像度には以下の種類があります。

  • HD・ハイビジョン:1280×720ピクセル

  • フルHD・フルハイビジョン:1920×1080ピクセル

  • 4K(QFHD):3840×2160ピクセル

  • 8K(UHD):7680×4320ピクセル

A×Bピクセルのような書き方になっていますが、Aは横方向に並んでいる画素数、Bは縦方向に並んでいる画素数です。

よく、4Kとか聞きますが、Kとは1000を意味する単位です。なので、4K=4000、8K=8000です。ピッタリではないですが、4Kのピクセル数は横が3840、8Kは7680なのでおおよそ一致していますね。

図解すると以下のようになります。

画素数と画面サイズの比較(引用元

ただ注意してほしいのは、これは一画素のサイズが全く同じであった場合です。現在、画素サイズも小さくなっているため、同じ面積中に多数の画素を配置することができるようになっています。

画素の集積度が高まるにつれて、画面のきれいさは高まりますので、必ずしも画素数が多くなれば画面サイズが大きくなるわけではないことには留意しましょう。

ディスプレイサイズのシェア

それでは、2024年4月段階において日本国内のディスプレイにおける解像度シェアはどうなっているのか見ていきましょう。

ここではデスクトップのディスプレイサイズシェアに焦点を当てます。

デスクトップ用モニターのシェア(引用元

表から読み取れる通り、FHD規格のディスプレイが26%程度のシェアで最大になっています。4K以上の規格は5位以内にも入っていないことから、やはり手が届きやすい価格であることが最大の要因になっている模様です。

私個人は3440×1440のウルトラワイドモニターを使用しています。以前使用していたFHDに比べて圧倒的に解像度が高いため、気に入っています。

もしもFHDしか使用したことがなくて、買い替えを検討している方は、私のおすすめ4Kモニターを以下にリストアップしておきますので、覗いてみてください。


現在使用中のディスプレイの解像度の確認方法

自分の使用しているディスプレイの解像度を調べる際の手順を紹介します。購入時に解像度がどの程度だったか、覚えていなくても大丈夫です。

1.デスクトップ上で右クリックしてショートカットメニューを表示します

2.表示された項目の中のディスプレイ設定をクリックします。

3.ディスプレイ項目を少し下にスクロールした場所にある「ディスプレイの詳細設定」をクリックします。

4.表示された「ディスプレイの詳細設定」で「アクティブなシグナルモード」の項目が、使用中のディスプレイで設定できる最大の解像度で、モニター(ディスプレイ)の製品としての解像度となります。
(※すぐ上にある「デスクトップモード」は現在「設定されている解像度」なので、最大の解像度ではない場合の数値の場合があります。)

HDRという規格は何を意味するか?

少し補足的な内容にはなりますが、解像度の下には色空間という項目があり、その右側にはハイダイナミックレンジ(HDR)という記載もあります。

このHDRとは何を意味するのでしょうか?

答えは、色深度(明暗差の諧調)を従来のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)よりも増やすことによって、よりリアルな映像を表現する技術です。

HDRはSDRに比べて、おおよそ10倍程度の諧調を持ちます。特に明るい側の諧調が増やされていることから、本来明るく見えていた部分が暗くなってしまう現象を防ぐことができます。

HDRとSDRにおける色深度の比較(引用元

従来の方式に比べ階調が格段に増えたことにより、これまでの映像では表現しきれなかった夜景や影の表現、太陽の輝きなどをよりリアルに表現させることができるようになっています。

この技術は、動画ストリーミングサービスや、映画(Ultra HD Blu-ray)、ゲーム、4K放送など、様々な映像分野でも注目されており、すでにコンテンツの提供が開始されています。

今後の解像度のトレンド

さて、ここまで理解が進んでくると、「なら価格さえクリアできれば、解像度が高い方がよいのでは?」という気がしてきませんか?

でも実はそんなこともないんですよ。それはなぜでしょうか?

答えは…

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