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#14 95歳の誕生日

私の祖母が、95歳の誕生日を迎えました!!!
祖母はゆっっくりではありますが、
自分で歩ける・なんでも食べられる・補聴器なしで聞ける(耳は遠い)・聞いたことには答えられる・トイレに入れる・お風呂に入れます。

今まで、「おばあちゃん」として毎年接していて、なんとも思わなかったのですが、95歳という四捨五入して100歳になるという年を迎え、95歳でこんなに自分のことができていること、おしゃべりしていることが本当にすごいことなんだ、と実感しました。

おばあちゃん、本当におめでとう!とっても大好きだよ!
そして、これからも長生きしてください!!!


そして、今日は、そんなおばあちゃんの誕生日会を開いたときの話です。

祖母は、自分のことを「わたくし」と表現する、落ち着いた、丁寧な言葉遣いをする、庭いじりと卓球と食べることが大好きな人です。

言葉遣いの例を出すと、孫の私にも「ありがとうございます」や「おかげさまで」など謙遜して接します。(認知症などではありません。私が小さい頃からそうでした。)基本的に返事は「うん」ではなく「はい」です。
また、お正月などの親戚が集まる会では、人一倍食べ「おばあちゃんまだ食べるの」とみんなが心配するほど食べます。
だから元気なのだと思いますが。笑

誕生日も終盤、ケーキのろうそく(大きな1本と小さな5本)を一気に吹き消しました笑
「おばあちゃん、95歳になってどう?」と聞くと
「最高です!!!」
即答で答えました。
「こんなに美味しいご飯が食べられて、みんなにこうして祝ってもらって、本当に毎日幸せです。今日は本当に楽しい時間を過ごさせてもらいました。」
と言っていました。
 高齢者の方の中には、施設に入所して家族や親戚とコロナによって面会しずらい環境にいる方もいます。また、体調や持病、老化によって好きなものが食べられず、極端に言えば流動食などで生きている方もいらっしゃいます。
そのような現状を、友達や井戸端会議等で聞いている祖母は、自分の置かれている状況に心から感謝し、その場を楽しんでいました。

また、雑談の中で
「昔の写真を整理しているときに見ていて、写っている人で生きているのは、私一人だけ。他の方はみんな逝ってしまった。私が最後になったのは、何かの使命があるはずなの。」
「私がこうして、幸せに過ごせているのも、あなたたちのおかげです。本当にありがとうございます。みんなのためにも元気に長生きします。」
と言っていました。


私は、それらの話を聞いて涙が出そうでした。
自分は誕生日に「最高!」と思えているだろうか。
今生きていることにただただ感謝をし、
今の自分の現状を受け入れ、他者を思いやり、未来をより良くしようと前向きに行動しているだろうか。


「大切な人を大切にする時間は案外短い。」


何かの本で読んだ覚えがあります。

家族や友達、恋人など、近い関係性であればあるほど、マイナスな感情、改善してほしいところなどを伝えたくなる時も多くあります。
しかし、今日からは一緒にいる時間を「大切な人を大切にする時間」だと思って、優しい言葉を掛け合ったり、ハグをしたりなど、ただただ同じ時間を、同じ空間を共有していることに、目一杯の幸せを感じて過ごしていこうともいます。


みなさまの大切な人との幸せの時間が、長く続きますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。





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