夏休みといえば思い出す 「ロードス島戦記」をちょっと紹介
「ロードスという名の島がある」……というフレーズで有名な「ロードス島戦記」ですが、こちらがなぜか急にSNSのトレンドワードに上がっていました。
いろいろ調べてみたんですが、何故トレンドワードに上がったのかはさっぱり分かりませんでした。「もしかして新刊が……」とも思ったのですが、期待されたロードス島戦記の新作は2019年に1巻が発売されて以降、さっぱり後が続いていません。いったい何だったんでしょうね。
「夏休みといえばこのアニメ」ということで「ロードス島戦記」が挙がってきたのかとも思ったのですが、そういうわけでもないようでした。う~ん……。
しかしまぁせっかくなので、今回はこの「ロードス島戦記」について少し話しましょう。世の中に「ロードス島戦記」というものが出てからもう30年以上経っているということですし、今ではもう「何それ?」という人も多いでしょうからね。
元々はT(テーブルトーク)RPG
今でこそ「ロードス島戦記」というひとつの物語として捉えられていますが、そもそものデビューはテーブルトークRPG(以下「TRPG」と記す)としてでした。
ファミコンで「ドラゴンクエスト」などのRPGが流行り、コンピュータゲームとしてはRPGは多少知られたものの、当時「TRPG」は日本ではほとんど馴染みのないものでした。
ヨーロッパなどの海外では、元々ボードゲームなどを家族や友人たちと楽しむ文化があったため、「TRPG」についても広まるのに十分な素養があったわけですが、日本では囲碁・将棋・麻雀以外のアナログゲームはあまり遊ばれなかったため、「TRPG」も知られないままだったのです。
そういった「TRPG」をなんとか広めようとして立ち上がった企画が、「実際にTRPGで遊んでいる人たちの様子をリプレイ形式で文章で伝える」というものでした。
このときに生まれたのが完全新規の「TRPG」ルール、「ロードス島戦記」なのです。
(※ただし、雑誌「コンプティーク」連載時に使用されたのは既存のゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のルールのもの。後になって「ロードス島戦記コンパニオン」としてルールが整えられた。)
日本ファンタジー世界のエルフ像の祖となったディードリット
海外の小説やゲーム作品で扱われるエルフという種族のイメージのもととなったのは、トールキン先生の「指輪物語」に出てくるエルフだと言われています。
「ロードス島戦記」でのエルフというのも、この「指輪物語」に出てくるエルフとほぼ同じようなものだと思われます。
そして「ロードス島戦記」には初期から登場するエルフのキャラクターとして「ディードリット」という女性がいます。この「ディードリット」がえらい人気が出まして……。
日本でエルフという種族が知られるようになった要因のひとつには、ほぼ確実に彼女の存在があると思います。
これ以降、主に90年代、2000年代には漫画やゲームなどにも多くのエルフが登場することになりました。かわいいタイプだったりドジだったり、いろんなタイプのエルフが生まれましたが、それらエルフに多くの影響を与えたのはやはり「ディードリット」だったのではないかと思います。
ディードリットを主人公としたゲームも出来ましたしね。
アニメで「ロードス島戦記」
冒頭で「夏休みアニメといえば……」みたいな話もしたのですが、「ロードス島戦記」にはアニメ版もあります。
それもけっこう出来がいい方です。それもそのはず、こちらはTVアニメとしてではなくOVAとして作られたからなのです。
ストーリーは原作とは少し違ってしまっているので、「これさえ見ればロードス島戦記はバッチリ!」とは言えないのですが、まだロードス島戦記に触れたことのない方で「活字で読むのはしんどいなぁ」という方は、このアニメ版から入ってみても良いかと思います。
今だとdアニメがおすすめですかね。
いかがでしたでしょうか。
まぁ正直「ロードス島戦記」について話しだすともっともっといろいろあるんですが、今回はこのへんにしておきます。
またいずれ機会を見て、ストーリーの深い部分や他のキャラクターについても話せればと思います。
今回はこのへんで。
それでは、また。
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