1000枚超の写真と高校野球ロスへの恐怖。
高校野球の写真を撮るのは、楽しい。
楽しすぎて、毎回3000枚くらいの写真を撮っている。
撮りすぎると後が大変だから抑えようとしてるけど、1000枚は軽く超えていく。
そんなワクワクしかない高校野球生活。楽しい時間ほど過ぎるのは早い。
ようやく慣れてきたのに、もうラストシーズンになり、まだまだたくさんあると思っていた練習試合は残りを数えられるほどになってきた。
試合を観に行くと、球児たちはいつもと変わらないけれど、親の会話はつい残り日数の話になる。
きっと高校野球ロスになるよね。野球終わっちゃったら何しよう。
そんな親同士の会話に心の中で大きく頷きながら、手には一眼レフ。写真を撮っている間は残り日数のことを忘れていられる。
今日もいい顔をしているなぁ。
ファインダー越しに見るピッチャーの投球モーション。
バッターの真剣な眼差し。豪快なスイングを見せたかと思えばフォアボールを選び、そっとバットを置く姿は優しかったり。
望遠レンズの強みを活かして、応援席から捉えきれない極上の瞬間を狙う。
遠くて見えづらい外野の選手たちの真剣な視線。
マスク越しで表情を読みにくいキャッチャーが、フライを取るためにマスクをバッと外した瞬間の、空を見上げる素顔。
再び巡ってきた攻撃の回。いい球を待つ姿、ファールで粘る姿。三振で悔しそうな姿。
ヒットで出塁し、塁上で小さくガッツポーズする姿。
どれもとてつもなく素敵な瞬間で、連写が止まらない。
そうやってグランドで過ごした数時間で量産した私の写真を帰ってから改めて眺めてみると、大半が斜めだったり、被写体がボケてたり、まぁまぁへっぽこだったりするのだけどね。
その中に、時々奇跡のような1枚が撮れていて、私も家でガッツポーズ。
あぁどうしよう。こんなに幸せだと思ってしまったら後が怖い。
きっと私は、高校野球ロスになる。間違いなく。
野球好きな母が日々感じたことを綴ってます。何かのお役に立てたら幸いです。