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雨の草加 【創作・詩】

雨降りの午後。
街の喧騒、かき消され、
入り浸るカフェ、コーヒーも冷め、
それでも話が尽きない二人には、
外の雨こそ、おあつらえ向き。

雨、降り続く。
綾瀬の流れ、かき乱されて
揺らぐ松の木、まだ待つ気?
芭蕉の足跡が生きてる街には、
かわず喜ぶ、雨もお似合い。

雨の日だって、
いじけやしない。
しけない煎餅、焼いているから。
そうか、そうだね、そうだよね。

そうだ、ここは、
雨降る草加。


2024/5/6
電車で草加を越えていくときに、
思い返した雨の情景。
旅の思い返し。

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