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空港で手荷物、重量超過。ホントの話。

国際線に乗る際に、空港のチェックインカウンターで既定個数よりも多かったり、重かったりすると、超過料金が発生することはご存知だと思います。中には、それを知ってチェックインカウンターのところでスーツケースを開け、1kgでも軽くなりそうなものを取り出している人がいますね。私も何度もそういうことをしましたし、「そのくらいいいじゃん!」みたいなことをクレーマーのように言ったことがあります。今思えば、なんと恥ずかしいことをしてたんだろうと猛省に駆られることもありました。

しかし。

空港で、航空会社で、チェックインカウンターで働いてみて、とんでもないことがわかりました

まず前提として、ANA(Peach含む)やJALではないことをお伝えしておきます。ANAやJALでは20代の、しかも女性しか採用しない傾向が非常に非常に非常に強いため、私などは採用してもらえません。

では本題に入ります。つまりは、外資系の航空会社ということになります。

チェックインカウンターで、機内預けの荷物が購入した航空券の規定をよほどオーバーした時。例えばそれが1kg未満であれば、大概見逃します。それは、アルテアやゴーナウというチェックインカウンターで使っているコンピュータで修正できるんです。それに、エージェント(グランドスタッフ…この呼び方って日本でしかしない気がする…)によっては、お客さんがフレンドリーで低姿勢(べつにへつらってほしいわけではないけど、愛想がいい人っていますよね)で、ちょっと気弱な感じの人だと、まぁいいかと思って、2kg未満までは見なかったことにする場合もあります。重量計と荷物のタグは連動しますが、システムで書き換えちゃえばいいので。

逆に、初めから態度が横柄で、威圧感もあり、上から目線の乗客が来たら、絶対に譲りません。その人が熱くなり始めたら、すぐに警備員を呼びます。(特に最近はそうですね)

すいません、また横道に逸れました。
では、何を言いたいのかと言えば、です。これは守秘義務違反なのだろうと思いますが、もう辞めましたし、その会社から未払いの賃金もあるので個人的裁量でお話しします。

チェックインカウンターで、エージェント(グランドスタッフ)が荷物の重量オーバーを発見し、その場で課金してお金を払わせると、そのエージェントに手数料が報酬として入る航空会社があります。つまり、乗客に荷物オーバーに10000円払わせると、いくらか自動的にそのエージェントに給料の一部として支払われるのです。

そりゃあ、課金したくなりますわね。

成田空港では、以前お話しした通り、ネパール人が圧倒的に多く、さらにスリランカ人が日本語もままならないままチェックインカウンターで正社員として仕事をしています。彼らは、お金が欲しいわけです。ビザや住宅だけでなく、低い基本給以外に残業代とその手数料の報酬が欲しいわけです。本人たちもそう言っていました。(だから残業100時間で違法だと昨年話題になった「あの会社」も、実際にあったことです。その話は後日します)

空港のチェックインカウンターや搭乗口にいる人たちは、基本的に航空会社の社員ではありません。ご存知でしたか?かなりの確率で、地上業務を空港ハンドリング会社に委託しています。空港で飛行機をバックオーライしてるお兄さんたち。彼らは航空会社(外資系)の社員さんではないですよ。

今はインバウンドの外国人乗客は日本円が安いので割と気軽に超過料金を払いますが、日本人にしてみれば1万2万と言われて「はいそうですか」と言えませんよね。しかもその一部は、カウンターにいる人のポッケに入るのですから。

本当ですよ、この話。

その対策としてできること。
まずは、あまりにも安い運賃で乗らないこと。エアカナダなんて、LCCでもないのに、ベーシック運賃だと荷物1個目から有料ですよ。今から海外に行くというのに、1個目がすでに有料。しかもキャリーバッグ持ってると、搭乗口で止められ「はい預けて!お金払って!じゃなきゃ搭乗できません!」と言われます。ロストバゲッジや遅延が多い航空会社なのに。航空券購入の際には、最安値を選ぶとそういうことになりますのでご注意を。

そして搭乗口であまり厳しくない航空会社の場合は、空港のコインロッカーに重たそうなものは預けておいて、チェックインだけ済ませてしまいましょう。(見送りの人がいればその人に預けておくのですが、カウンターから見えないところにいるように)あとは搭乗口で待っている時に、重そうな荷物を持っているのを見られないように注意。(搭乗口にいる人は、チェックインカウンターにいた人が行きますから、あなたの荷物、見てますよ)

空港のセキュリティ(保安検査)は、X線検査の台で荷物の重さは測っていないし、そういう意味では航空会社とは連携していないので大丈夫です。

あなたの荷物が、結果的に空港スタッフのプチボーナスにならないよう、気をつけてくださいね。

※酷いのはLCCです。成田のLCCカウンターへ行ってみてください。日本人はほぼいません。しかも彼らは掛け持ちで、他の航空会社のチェックイン・搭乗ゲート・到着もやってたりしますよ。航空会社の社員ではなく、空港ハンドリング会社の社員または派遣社員ですから。この辺り、詳しい内情は後日お話ししますね。