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アーバンパーマカルチャーの実践者を訪ねに/The Plummery inオーストラリア


デビッド、マラたちに会いに行ったDeylesford を離れて、2時間運転してメルボルンの中心地へ

市内観光や海の方まで出かけ、都会ならでは夜に飲みに行く感じも楽しい。

この日は、中心地から北に少し上った郊外Northcoteにある「The Plummery」のオープンデイに参加してきた。

いわゆるthe住宅街の中に、裏庭の扉が開いていて、そこから中に入った。
そして、目の前に広がるのは、アーバンパーマカルチャーな世界。


一つにレイズドベッドに何種類もの野菜が植えられている

ここに住んでいるのはKat Lavers(キャット・ラーバス)とパートナー。
アーバンパーマカルチャーを実践し、そのノウハウを地域で教えることを生業としてる。とても穏やかで優しく語りかけてくれる感じで場も和む。とにかく優しかった。


このブーツにこのハット、パーマカルチャー女子ファッションだよね!と盛り上がる梓さんと私(ただこのスタイルに憧れている)

約85坪(280平方メートル)のテニスコート一個分くらいの広さに家、鳥小屋、スタジオ、ガーデンがあり、ある年では428kgもの生産物がとれたそう。
ガーデンエリアは100平方メートル。

オーストラリアの郊外では一般的な、やや少し小さめなサイズ感なんだけど、日本で考えると結構広いイメージだと思う。

鳥はウズラを飼っていて、鳴き声も小さく、板一枚でお隣さんと仕切られている環境でも飼えるそう。



元々コンクリートで覆われている地面に、藁を敷き詰め、ガーデンから出てくる枯れ草なども置いて、うずらにとって住みやすい環境を作った。
そして、この藁たちはうずらのおかげで良質な土になり、それをガーデンに持っていく。
そして、またそこから出た草たちをうずらの住処に持ってくる。
これぞ、循環。

お家の中からうずらたちの様子が見れるこのデザインも個人的にすごく好きだった。
うずらの卵に殻は乾燥させて粉末状態にしてガーデンに蒔くそう。

オフィスエリアから見えるうずらのお家


レイズドベッドは、コンパニオンプランツをよく考えてそれぞれのベッドに植えて、連作障害が起こらないようにプラン作って、年中作物が採れるようにデザインされている。
ガーデンの両脇には、果樹が植えられていて、その周りのスペースにもハーブや葉物の野菜が育っていた。
この広さのガーデンをキャットは週4時間くらいのメンテナンスだけで、維持しているそう。
そのためにいくつものシステムを作り、失敗を重ねて今のスタイルがあるんだと思った。


そして、この果樹。一本の柑橘系の木かなと思ったら。なんと接ぎ木して一本の木に何種類もの柑橘類が育つようになっているそう!!

これだけでも2〜3種類のみかん、オレンジが育っていると聞くと驚き

限られたスペースの中で、いかに効率的に楽して美味しいものを食べられるかは、こうした工夫から始まるのかもしれない。

ガーデンの説明から、家の中に入ってさらに説明。
まず目に入ったのは、ストローベイルで作られた壁。


あえて漆喰などを塗らずに剥き出しにしているのにも意図がありそう。
聞き忘れた。
建物自体は元々あったもので、購入後にかなりのリノベーションをしたよう。

お家の中の生活排水は全て循環するシステムになっている。
雨水タンクから水を確保し、最後にはガーデンに繋がる。
バックアップ用にある雨水タンクを使うことはほとんど無いほど水は十分に確保できているそう。


キッチンとダイニング/ さっちゃん撮影

キャットは「自給自足は目指していない。地域のコミュニティを頼る暮らしを目指しているの。出来るだけローカルなものを買って、地球のこれからのこと考えているものを使うようにしているよ。」と話してた。
私も千葉の山奥で暮らしていた時、自給自足は無理だしそれを求めてなくて、もっと地域の人との物々交換やシェアの文化の方が好きだった。
梅を採らせてもらったおじちゃん家に、梅干し、梅酒を作って持っていくみたいな。
一人が全てを作り出すのではなく、コミュニティの中でできることを見つけていき、時には協力することは、都市部でも山間部でもこれから大事になっていくと思う。

このパントリーも綺麗にオーガナイズされていて、とても使いやすそうだった。
メルボルンやNZには、街のあちこちにバルクショップ(量り売りのお店)があるから、こうして瓶での保管や補充がしやすそう。

ガーデンとお家の中を見学させてもらって、あっという間に終わってしまったオープンデイ。
というのも、私たち最初の40分くらい遅刻して(泣)ガーデンの部分だいぶ聞き逃した。。
(海が楽しすぎて、つい時間を忘れていた。。)
なので、一部の内容は最初から参加していたさっちゃんから聞いた話とキャットのYouTubeを参考にまとめさせてもらいました。


パーマカルチャーの原則の中で、「Use Small and Slow Solutions」という項目がある。
”小さくゆっくりはじめる”
まさにこの要素がたっぷり詰まったの場所で実践して、その楽しさやその先に繋がる地域のコミュニティ作りの面白さを伝えてくれたキャット。

いきなり何か大きな渦の中で飛び込む、揉まれるのではなく、まず小さなことから始めるのがパーマカルチャーの大事にしてる考え。

デビッド、マラ、キャットのフィールドを見させてもらって、「早くまたガーデン作りたい!!」と強く思った。
まだまだせかい旅は続くから、本格的なガーデンを持つのはもう少し先になりそうだけど、今だからこそできるやり方を見つけて何かやってみたい。

さっちゃん撮影。ガーデンの中にいるキャット。なんか神々しい

終わった後はみんなでベトナム料理やさんに行って、美味しいヌードルを食べて帰った。

次の日もとても濃ゆい日だったので、また次回に書きまーす!!


have a good day


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