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英会話教室経営の為の会社設立とテナント探し

不動産業の専門家として顧客や業者と仕事をしている私にとって、法人設立というのは日常茶飯事でもあった為まったく真新しい話ではなかったのですが、まったく自分の得意ではない英語というジャンルで会社を作ったという事で少しづつ思い出しながらお話しをしていけたらと思います。



◇英会話教室運営法人の設立

おおよその事業計画ができ事業規模のイメージが出来てきたところで、私は店舗探しと並行して法人設立の準備に入りました。
不動産業の専門家として働いてる為、資産管理会社の設立などもアドバイスしていたことから、法人の設立についてはスムーズに行うことができました。

・会社設立は自分で?専門家に頼む?


法人設立といっても全く難しいものではなく、あくまで事業を個人として行うのか、法人格という箱として行うのかの違いです。
開業する業種によっては、初めは個人で開業してある程度軌道にのってから法人成りするという方法もあるのですが、私の場合は本業の不動産からもそれなりの報酬を受け取っていた点、外国籍の講師を雇用する点、今後金融機関などを活用して融資などの資金調達を予定していた点などから、初めから法人を作る必要がありました。
また設立に際しては、自身で行う方法もありますが時間や手間を考えた場合、会社設立の専門家である信頼できる行政書士を探して依頼するのが一番だと私は思います。
これは私が他に仕事をしていて時間が取れないというのもありますが、設立にかかる時間や手間は開業準備やビジネスプランの構築に使ったほうが良いと考えたからです。
開業には準備してもしきれないくらいやる事がたくさんあります。数万円の報酬をケチり、本来の目的である事業の成功への準備を怠ってしまうと本末転倒です。

・英語学習ジャンルならではの定款を考える


会社設立の準備が進むと、行政書士より定款はどうする?と連絡がきます。今回は語学学校や教育という業種になるので、おおまかな定款についてはインターネット上にたくさん参考になるものがあるので、そちらを入れていけば問題ないと思います。
また事業プランの中にオリジナリティのあるサービスがあるのであればそこに触れる内容の定款の追加が必要となります。
逆に他業種やその他企業の定款を参照してみることで、今後のサービスのアイデアが浮かぶ事もあると思いますので、ここは全てを行政書士さんにお任せではなく、アイデアの発掘という意味で様々な定款を見てみるのも良いと思います。

・びっくり!?新設法人での口座開設の現状

法人設立も順調に進み、次に準備をしておくのがもちろん法人の銀行口座です。会社設立には個人の口座へ資本金を入れれば良いのですが、法人の登記が終わると次に法人口座の開設をします。

ここで驚いたのが。。。意外と新設法人の銀行口座を作るのに厳しいチェックが入るという事でした。私は今後の借り入れなども視野に入れて、個人口座を既に持っていた信用金庫で新設法人の銀行口座の申し込みをしたのですが。担当の営業さんから「審査の結果口座が作れない可能性がある」と言われました。
私は「え?」と驚きその理由を聞くと、このご時世オレオレ詐欺などが多いため法人の新設口座にはどの金融機関も厳しくチェックがされるとのことでした・・・
私は「でも、私ご存じの通り地元出身で私の口座も古くからありますよね?」と言っても、それでも厳しい場合があるとのことでした。
結果、なんら問題なく法人口座は作れたのですが、小さい規模の新設法人の口座開設はそのような対応がとられる場合があるそうなので、皆さんも頭の片隅に置いておいてもらえればと思います。


◇不動産業界人ならではのテナント探しとは

ここでは、法人の設立と同時に着々と動いていた英会話教室のテナント探しについてお話ししていけたらと思います。
私は現在も不動産の専門家として、仕事をしておりこの業界も早いもので14年ほど経ちました。この時期でも既に10年と物件探しも素人ではないわけですが。ここで難しいのが、一般的な住居と違って同じようなテナントはほとんど見当たらないとう点です。
しかし、既に雇用予定のスタッフは退職が決まっており1日でも早くテナントを見つけてオープンの準備にかかりたいわけです。
そこで私は今までの不動産経験を活かし、祈ったのでした!笑


・物件探しは運とタイミングなのか?

私は仕事柄日本全国の不動産情報を常に収集して、購入や管理に関する情報を探っています。この業界に入った最初のころは賃貸不動産の営業も行っておりました。なので物件探しは自他ともに認めるプロなわけですが。
はっきり言って、テナントに関してはタイミングと運がほとんどを占めると思っています。ワンルームマンションなどの住居の場合は供給数が多いこと、似たような間取りがあること、路線や駅をずらしても検討範囲になること、ビジネスなどでテナントを探す場合は様々な条件のクリアが必要なためどうしても候補が限られてきてしまいます。

・駅近なのか1階路面テナントなのか

まず私は、飲食店経営していた時代の事を思い出し。駅からの距離は絶対に譲れない条件にしました。人口の多い練馬区ですが、ほとんどが住宅街となるため、学習塾などは駅前にあることがほとんどです。また親御さんのお迎えのことなどを考慮すると、子供を英語に通わせている間に買い物を済ますなど、動線としての立地も考慮しました。
駅から離れると家賃が安くなっていくため、広さなどが魅力的に感じるのですが、やはり集客や今後の認知度などを考えると、視認性というわけではなく「〇〇駅から30秒」「駅出てすぐ」などの説明が出来る立地が良いと考えていました。
また英会話教室なので家賃の高くなる路面(1階)の必要はないので2階以上で、部屋は3部屋ほどあればと考えていたので50平米(15坪~20坪)程度で探しました。これは部屋探しにも言えることですが余計な条件は入れないことがポイントです。
仮に私がここで路面(1階)を絶対条件ではないのに入れてしまうと、何かを妥協した路面の情報がヒットしてしまう点です。必須条件である必要が無いのに、家賃が上がる要因となるものがヒットされてしまうのです。
ヒットしたんだから候補にすればいいという方もいると思いますが、1階路面という立地や環境を見てしまったら、必ず広さやその他の条件を妥協しだします。家賃の予算に限りがないならまだしも、路面である必要がなく予算が限られているのに見てしまっては、本来選ぶべきだったテナントが物足りなく感じてしまうのです。

極論をいえば、練馬区で住む部屋を探しているのに検索してみたら六本木や西麻布の部屋が1つだけヒットしたので、とりあえず見てみたら、お部屋は全然だめだけど場所が気に入ってしまって全く住む部屋が見つからなくなるというようなものです(説明下手だったらすみませんww 業界の方はわかってもらえますね笑)
事業をする為に借りるテナントですからもちろん妥協することは危険なこともあります。しかしまずは、本来の事業ビジョンに照らし合わせて本来の目的を達成するために必要最低限の絶対条件をぶらさずに物件に出会う準備をすることが大事です

・まさかの大家さん拒否からの、めぐり逢い

そんなこんなで私は今ある東京都練馬区は平和台駅そばに英会話教室「Bridge English Academy」をオープンするわけですが、実はこの平和台のテナントを見つける前に1件別の物件を豊島園駅のそばに見つけて申し込みをしていました。
私の生まれ育った豊島園という地に、地域の将来の子供達に活躍してもらうために、ここでやろう!ここなら良い!と築浅のちょうど良いサイズの物件を見つけていたのです。すぐに申し込み、オーナーも優しい方であなたの内容ならすぐにOKが出るでしょうと。。
しかし1週間後・・・「実は・・・大家さんも同じような教育業界の方で・・・同業者さんはやっぱり・・・」と断られてしまったのですw
先に言ってよ~w と思いましたが、これも運。結果今思えばあの場所でやっていた場合、狭かった。。。今の平和台で良かったと心底思っています。
このように物件はめぐり逢い、タイミング、運の要素が非常に多いと思います。日頃から物件情報など扱っている私でもそんな風に思うのです。


◆次回!ついにオープン準備へ 

今回も最後までご覧頂きありがとうございます。もうオープンしたのもおおよそ5年前となるので、うろ覚えな記憶を思い起こし今も書かせていただいています。
今は既に在籍生徒数150名を越える、おそらく地域でも一番活気ある英会話教室となっておりますが、ここまでくるのには非常に大きな山や谷がありました。次回はそのスタートとなるオープン準備期間のお話しが出来ればと思っています。
ぶっちゃけ・・・この時期ほとんど寝られませんでしたww




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