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【ぼくのお店のつくりかた】一周年

鳥取に帰ってきて、今日で1年だ。

2018年6月30日。
車に木材をパンパンに積み込み、鳥取でお店をやろう、まずは車中泊をしながらアルバイトをしながら。
物件も仕事も決まらぬうちに鳥取へ。
今考えるとむちゃくちゃだ。
木材をパンパンに積んだ車なんか寝れる訳ない。

7月1日。
鳥取に帰ってきた初日。
喫茶ミラクルと出会った。
たまたま友達が一時的に住んでいて、インドフェスをやるからカレーを作らないか、と。
インドフェスを終える。
片付けて帰る、はずだったけどそこにいた初めましてだった方がいう。
「住めばいいじゃん」
言いたくて言いたくてでも言えなかったことば。
神様かと思った。
ミラクルメンバーの同意もえられ、ミラクル生活が始まる。

そこから8月3日。
9号線沿い浜村入口の空き店舗前の空き地でオープンさせた「道と海の駅 せかいのまんなか」。
最高の立地で海をバックに大繁盛。
のはずが、尻すぼみに転落。
最終的にカレーを食べに来た人が「寒すぎてカレー食えない」と帰っちゃったことで心折れ、10月13日をもって閉店。

そこから、精神的な引きこもり生活が始まる。
どこに向かえばいいか分からなくなり、全身の脱力感、動き出せない理由を積み重ねた。
本当にお店をやりたいのか、本当か本当はなんだ。
本当を探すことで何もせず傷つくのを恐れて行動しない自分を肯定した。

ある時気付く。
俺は本当はいろんなことしたい、旅にもでたい、お店もしたい。
全部したい!
何か一つに絞らないとという固定観念がぶっ壊れた。
全部やろう。
まずやりたいのは、店、自分の拠点づくり。
そして、その拠点を自由自在に開閉して、やりたいことをやりちらかせるライフスタイルをつくろう。

そう思ったのが11月下旬。
100万貯める。
自分が面白いと思う方法で貯める。
どこか穴場はないか、そうかんがえた時、友達がいっていた情報を思い出す。
鳥取駅風紋広場、イベントしたとき利用料やすかったよ?
風紋広場を調べる。
管理団体に問い合わせる。
そこで一平米50円で利用できることをしる。

その場で申し込む、一週間後から利用できることを告げられる。
そして12月10日。
冷気が肌を突き刺すような日だった。
「せかいのまんなか鳥取駅前店」
オープン。

そこから約半年を経て今だ。

ヘンテコリンな外観。
即席パワープレイ感。
技術もセンスもないことフルオープンを許容してくれる人たちが集まった。

メディアの露出と、人の飽きを知った。
トークの依頼から、過去の自分を振り返り、内臓をえぐられた。
それでも、培ってきた経験や信じてきた信念の頼もしさも実感した。
お金を一からつくる大変さを実感した。
でもお金よりも大切なことがあると体感した。
自分の薄っぺらさも見た。
続けることの大変さを知った。
自分のメンタルの弱さを知った。
それに負けない、負けず嫌いさをしった。
恥から逃げる自分も知った。
恥に打ち勝つ自分も見たし、
人を巻きこむ大変さを知った。
でもその楽しさも知った。

イメージに支配されそうな自分、
それを壊して生み出そうとする自分、両方いた。

嫌いな自分も好きな自分も両方いた。

鳥取に帰ってきて1年。
長かった。
楽しかった。
ほぼ記憶ないけど、5年くらい生きた気持ち。
放浪してた1年もこんな感じだったな。

明日からまた新しい一年が始まる。
初っ端、400人の前でトーク。
今ちょうどゲロ吐きそうなところです。
背伸びしようとする自分とありのままいこうとする自分の真ん中。
上手くやろうとする自分とそのままでいこうという自分の真ん中。
できないかもという自分と余裕でしょっていう自分の真ん中。
嫌いな自分と好きな自分のちょうど真ん中。
散らかしてきます。

一年間、応援してくれた方々、ありがとうございました、そしてまた明日からよろしくお願いします。
ハッピーニューイヤー!

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