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孤独感からの脱出方法

うつ病になってから、もしくは生まれてからずっと、致死量の孤独に襲われている。
たまたま出会ったこの本についてここまで3回ほど書いてきたが、おととい読み切ってしまったし今日で最後にしようと思う。


孤独からの脱出方法EASE

前回、脳科学や神経科学的に見た孤独のデメリットが多すぎることを書いた。悲しすぎたので孤独からの脱出方法を記述し、希望を見出して締めくくりたい。
この本でも最後の方に孤独からの脱出方法が記載されていた。大きく取り上げられていたものはEASEと呼ばれているものだった。4つのフレーズの頭文字から来ている。1つずつ見ていく。

Expand yourself(自分を広げる)
脅かされているという認識が動機となり引きこもったり消極的になる孤独人たち。少しずつ、小さいところから安心できる場所を確保することが大切とのこと。「天気がいいですね」など無難なことから話しかけてみたり、子供の勉強をみたり誰かの荷物を持ったり、ちょっとしたボランティアや善意的行動をするところから始めるのがいいとのこと。

Action plan(行動計画)
「遺伝的に自分は絶対生まれた瞬間から孤独なんだ」と全てを手放すのではなく、思ったよりも自分の行動を決める権利があるとまずは知ること。自分が変えられる範囲にちゃんと注意してこれをしてみようと考え出すことから。

Selection (選別)
孤独感の解消は量より質。安易に関わる人数を増やすだけではなく、自分が必要としている人間はどんな人なのか知ること。ルックスや富や名声、地位に飛びつく人間関係ではなく自分が深く繋がっていくために必要な人間はどんな人なのか考えること。

Expect(期待する) 
自分の行動は制御できても他者は完全には制御できない。だからこそ利他的行動から得られる幸福感的なものを丁寧に期待すること。それができれば他人からの見返りだけを物差しにしてうまくいかないとすぐに防衛一方、引きこもり一方。という状態にならないという説。

そして、これらEASEのポイントと別に、孤独感を抱えている時の気をつけるべき点が3つあると著者は言う。

・孤独な時は要求ばかりするようになる
・孤独な時は批判的になる
・孤独な時は行動が消極的で引きこもりがちになる

これらにきちんと注意を向けて孤独感の解消に向かおう!
というのがこの本に出てくる記述の一部分であった。


個人の感想「無理ゲーじゃね?」

さて、この本を読み、そして3回にわたってnoteも書いておいて、上記の感想しか思い浮かばなかった。いかにも欧米的というか、街であった人に「いい天気ですね」と声かけるのは難易度高すぎるし、どんな人と関わりたいかは、分かっているけどそんな人がこの世に居なすぎる。出会う手段はどこだ。

個人的解決策を考え直すとしても、ポイントはやはり前々回のnoteに書いたように孤独というものが数値的ではなく、極めて主観的だということだと感じる。
何人と関わってもそれらの人と関係性を築き、波が合うとか、安心して話せると感じない限りはずっと孤独だ。

ではどのようにして自分が心からの信頼を感じられる人と出会い、そして関係を築けるのか。シンプルに考えると、
①接触人数を増やし続けること。
②正直でいる場所を持つこと。
ではないか。

①に関しては、母数を増やさない限り信頼できる人間に出会える確率は上がらない。ただでさえ気が合う人が少ないのだから、人の数倍は努力する気持ちで母数を増やし続ける努力が必要なのだろう。

②も極めて重要だ。波が合う人に出会うためには自分の波の形を曝け出すことは避けて通れない。
多くの人にとってはここが鬼門だと感じている。相手に合わせることはできても自分の正直なことを話せない。話したら批判されるのではないか、拒絶されるのではないか。特に幼少期にそのような経験があると自分の波の形を曝け出すというのはとても難しい気がする。

実際に、根がひん曲がっている者にとって、正直でいることのリスクが多すぎる。「え、自分はそうじゃなくてこう思うけどな」という発言をして何度場を凍らせたか。「それはあまりにも幼稚すぎる考え方だよ、大人の思考じゃない」と、好きな子の前で5年来の友人に真っ直ぐ否定された時はどんな顔もできなかった。狛犬みたいな顔だった気もするしモナリザみたいな顔だった可能性も。いや、緑黄色野菜みたいな顔だったかもしれないしれない。

あぁ、やっぱり正直でいるのがめんどくさいし怖い。どうすれば正直に発言していい場所を作れるのだろう。こうやってネット弁慶としてnoteにはぶつぶつ書くのも、バレた時のことが怖すぎて時々手が怯む。

結果。

まだ孤独からの脱出方法がわからない。ただ、孤独の主観性を考えるとまずはnoteみたいにネット上でいいから正直に話せる場は持ち続けたい。

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