リベンジへの思いは成長の原動力に。選抜高校野球、きょう準々決勝。雪辱戦が2試合。健大高崎、大阪桐蔭、報徳学園の戦いに注目
リベンジへの思いは成長の原動力になる。選抜高校野球は8強が出そろい、きょう28日に準々決勝が行われる。このうち2試合が雪辱戦となっているのだ。かつて負けた側はやり返そうと、がむしゃらに挑むだろう。リベンジが成就するのか。返り討ちに合うのか。リベンジという視点で、試合を見るのも楽しいかもしれない。
準々決勝の第2試合で、昨春甲子園Vの山梨学院と、選抜2年連続7回目出場の健大高崎(群馬)が対戦する。
両校は昨秋の関東大会準決勝で戦っている。その際は、健大高崎が2-3で逆転負けを喫した。三回表に1点を先制された健大だったが、直後の裏の攻撃で2点を取り返し一度が試合をひっくり返した。しかし七回表に2点を奪われての逆転負けとなった。
健大高崎が現在のチームとなって以降、公式戦で唯一敗れたのが、山梨学院だ。敗北の記憶は選手たちに深く刻まれているだろう。その悔しさを原動力に、昨春王者にどう挑むのか注目だ。
そして第4試合では、昨年の選抜4強の大阪桐蔭と昨春準優勝の報徳学園(兵庫)が対戦する。この試合はお互いがリベンジの思いを抱いている。
まずは報徳学園。昨秋の近畿大会準々決勝で大阪桐蔭に競り負けた。2-2の同点で迎えた七回表に2点を勝ち越された。直後に1点を取り返したが、反撃は届かず、3-4で競り負けた。報徳にとっては、昨秋のリベンジという思いが強い。
一方で大阪桐蔭にとっても、雪辱への思いがある。両校は昨春の選抜準決勝で戦っている。その際は大阪桐蔭が優勝候補の筆頭と言われていたが、報徳に5-7と逆転負けを喫した。
この試合で大阪桐蔭は三回表に大量5得点のビッグイニングを作った。このまま大阪桐蔭ペースと思われたが、三回に2点、七回に3点を返され同点にされると、八回に2点を勝ち越されて涙をのんだ。
両校ともにリベンジへの強い思いがある。昨秋に負けた悔しさと昨年の選抜で敗れた屈辱。どちらの敗北がリベンジへのより強い推進力となるのだろうか。
今大会は、その先にもリベンジマッチがあるかもしれない。健大高崎にとっては、昨年の選抜初戦で報徳学園と戦って敗れた。両校が勝ち上がると、決勝が健大高崎にとってのリベンジ戦となるのだ。
一方の報徳学園も昨春に21年ぶりとなる選抜王者まであと一歩に迫ったが、決勝で山梨学院に逆転負けを喫して、準優勝に終わった。こちらも両校が勝ち上がれば、今大会の決勝で再び相まみえる。
まずは準々決勝だ。第2試合の健大高崎、第4試合の大阪桐蔭と報徳学園。リベンジの思いは成就するのだろうか。雪辱という視点で、8強に残ったチームの戦いぶりに注目したい。
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