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粘り強く戦っていけば勝負強さが身に着く。ソフトバンクが今季4度目のサヨナラ勝ち。日本ハムとの首位攻防戦。延長十二回に代打の周東選手が決めた

粘り強く戦う。そうすれば勝負強さが身に着く。ソフトバンクが今季4度目のサヨナラ勝ちを手にした。日本ハムとの首位攻防戦は延長十二回までもつれた。最後は代打の周東佑京選手が犠牲フライを放って勝負あり。4年ぶりのパリーグ優勝へ粘り強く戦うことが必要だ。サヨナラ勝利は勢いを生む。タカが大空をさらに高く舞い始めた。

7日にホームの福岡で行われた日本ハムとの首位攻防戦。ソフトバンクの先発、有原航平投手は初回に1点を失ったものの、その後は相手打線に追加点を与えない。8回1失点とl好投した。

四回裏に4番山川穂高選手がライトスタンドへソロアーチを放つ。パリーグトップを走る第9号のホームラン。これでソフトバンクが同点に追いついた。

そこからは両チームともに一歩も譲らず、イニングスコアに「0」が並んでいく。延長にまでもつれ、十二回裏。ソフトバンクは近藤健介選手の二塁打を足掛かりに無死満塁の絶好機を作る。

ここで代打に立ったのが周東選手だった。ここ2試合は疲労を考慮されてベンチスタートだったが、大事な場面で起用された。「ゴロ併殺だけは避けたい。外野フライを狙った」という思惑通り、2球目をレフトへ放つ。サヨナラの犠牲フライとなった。

今季の日本人選手の平均年俸で、ソフトバンクは6806万円と12球団でトップだ。この日ホームランを放った山川選手を獲得するなど戦力は充実している。

ただ、良い選手を集めれば勝ち抜けるわけではない。勝負の世界は甘くない。一つ一つの試合を粘り強く戦い、勝負強さを身に着けることが重要だ。

ホークスには苦い記憶がある。2022年シーズンだ。残り2試合。勝つか引き分ければ優勝という場面。西武とのアウェーゲームに臨んだが、延長十一回にサヨナラ負けを喫した。翌日も逆転負け。優勝目前としながらオリックスに奪われてしまった。

接戦で競り負ければ、翌日以降に響く。逆にサヨナラ勝ちをつかめば、チームは勢いに乗る。それだけに粘り強く戦い、最後は試合をものにする勝負強さが必要なのだ。

ソフトバンクは今季4試合目のサヨナラ勝ちをつかんだ。この勝利で今季の貯金は最多タイの「12」。2位日本ハムとのゲームも4.5に広げた。

戦力が充実しているチームが勝負強くなれば「鬼に金棒」だろう。今季のソフトバンクが粘り強く戦い続けられるか注目だ。

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