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努力し続ければ、運が味方し、チャンスが巡ってくる。レッドソックスの上沢投手がメジャー初登板。投手陣のけが人続出でチャンス到来。2イニング投げパーフェクトピッチング

努力し続ければ、運が味方してチャンスが巡ってくる。レッドソックスの上沢直之投手(30)
がメジャーデビューを飾った。2イニングを投げてパーフェクトピッチング。チームの投手陣に故障者が相次いでいることも、上沢投手の登板機会につながったといえる。努力していれば、きっと運は巡ってくる。鮮烈なデビューを飾った上沢投手。さらなる活躍に期待だ。

2日(日本時間3日)にホームのボストンで行われたジャイアンツ戦。七回を終えて1-3と2点を追うレッドソックス。八回のマウンドに上沢投手が立った。リードされた試合展開から、これ以上の失点は許されない。

2番からの上位打線との対決。上沢投手はスプリットを連投してサードフライに打ち取った。一つのアウトが、さらなる自信につながる。3番打者もスプリットでサードフライに。

そして4番のコンフォート選手には140キロのスプリットで空振りの三振を奪った。「ワン、ツー、スリー」の三者凡退に抑えた。ベンチに戻ると、負傷者リスト入りで欠場している吉田正尚選手(30)とハイタッチを交わした。

九回も続投。5番打者を2球目のスプリットでショートゴロに。続く打者もスプリットでセカンドゴロに。7番打者をこれもスプリットでショートゴロに抑えた。まさに上沢投手の「スプリット祭り」となった。

上沢投手は6者連続アウトに取るパーフェクトピッチングで、メジャーデビューを飾った。勝負球はすべてスプリット。外野に打球を飛ばさなかった。チームは敗れたものの、上沢投手は次につながる見事な好投を見せた。

メジャーのデビュー戦で2イニング以上投げて、一人も走者を出さなかったのは日本人では史上初の快挙だ。

上沢投手は初登板を振り返り、そんなに緊張しないかなと思っていたそうだ。それでもマウンドに上がると、不思議な感覚に陥ったという。「やっぱり緊張するよな、って思いながら投げていた。素敵な経験でした」

上沢投手は昨季終了後に、日本ハムからポスティングシステムでレイズとマイナー契約。メジャーリーグのオープン戦で4試合に登板したが、満足いく結果を残せず、マイナー落ちとなった。

そこに救いの手を差し伸べたがレッドソックスだった。金銭トレードで上沢投手を獲得。上沢投手は傘下の3Aチームで3試合に投げて、4月28日(日本時間29日)のカブス戦でメジャー登録された。

メジャー昇格後、4試合目にして、ついに登板の機会が与えられた。3Aで磨きをかけたスプリット。メジャーでは自分の直球では勝負できない。その自覚がスプリットへの磨きにつながった。メジャーデビュー戦で惜しみなく投げ込んで、相手に凡打の山を築かせた。

努力を積み重ねた上沢投手に運も味方した。レッドソックス投手陣は故障者が相次ぎ、メジャーに上がるチャンスとなった。デビュー戦の好投は、3Aでの努力とチームの投手事情という運が味方して成しえたものだった。

努力していれば、運が味方してチャンスが巡ってくる。上沢投手のメジャーデビュー戦の好投に拍手を送りたい。上沢投手のさらなる活躍が楽しみだ。

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