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今度は大人たちが夢を与える番だ。新潟の野球チーム、新潟アルビレックスがプロの2軍戦に参戦へ。夏の甲子園で「ミラクル日本文理」から14年

今度は大人たちが夢を与える番になった。野球の独立リーグで戦っていた新潟アルビレックスBCが来季からプロ野球の2軍戦に参戦することになった。2009年夏の甲子園で、日本文理高が快進撃を果たし、決勝では九回2死から怒涛の追い上げを見せてから14年。この試合を契機に、新潟の高校スポーツ全体が活気づいた。大人たちも負けていられない。

新潟の高校野球史において、「あの夏」として振り返るならば、まず思い浮かべるのが、2009年夏の甲子園決勝だろう。日本文理は決勝で優勝候補の中京大中京(愛知)に挑んだ。

八回を終えて、4-10と6点を追う展開だった日本文理。九回も2死と追い込まれていたが、ここから19分に及ぶ猛反撃が開始。5点を返して1点差。一打逆転のチャンスまで作ったが、最後に力尽きた。しかし、この一戦は今なお伝説の一戦として語り継がれている。

この試合が新潟の高校野球を変えた。日本文理に続けとばかりに、翌年には新潟明訓が甲子園8強に進出した。

そして野球だけではない。サッカーでは帝京長岡が全国選手権で常に上位となる成長を見せたし、2022年には開志国際がウィンターカップで県勢初優勝を成し遂げた。

新潟の高校スポーツ界が活況を呈する一方で、起爆剤となった高校野球は再び初戦敗退が続くようになった。2018年以降、新潟県勢は5回連続初戦敗退の憂き目にあっている(2020年は大会自体が中止)。

新潟の野球に夢を。今後は大人たちの出番だ。独立リーグで戦っている新潟アルビレックスが、来季からプロ野球の2軍戦に参戦する。

ヤクルトなどで活躍した橋上秀樹監督の下、着々と戦力を強化している。阪神で新人王に輝いた実績もある高山俊外野手(30)がチームに加わることになった。

高山選手は2011年、日大三高で夏の甲子園優勝に貢献した。日本文理があと一歩で届かなかった日本一。高山選手がアルビレックスで活躍すれば、地元で見ることになる新潟の高校球児たちに勇気を与えることになるだろう。

高山選手のように、夏の甲子園で優勝し、プロ野球選手になる。明確な夢があれば、球児たちのさらなる努力を後押ししてくれるはずだ。

新潟アルビレックスは来季、イースタンリーグに所属する。2軍ではあってもプロ野球で初めての日本海側のチームだ。大人たちの挑戦が高校球児に力を与えてほしい。

今後は大人たちが夢を与える番だ。新潟アルビレックスの活躍を期待したい。

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