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『あわてない』

朝から雨だ。
この為に『湯治ツーリング』を一日ずらした。正解だった。
丁度、腹の具合も上向きになってきた。休薬期間に入って二週間で、だ。
長いな。色々、食事や整腸剤を試しながらの試行錯誤は続く。

バイクにサイドケースも取り付けたので、パソコンも入れていこう。鍵も取り付けてある。一度、パソコンをサイドケースに入れたままコケたこともあった。パソコンは無事だった。クッション材として、『雨合羽』などが効いていたのだろう。その際コケた場所が、ホームセンターの目の前という、立地のよさには驚いた。地元ではなく、岩手や宮城でコケると心細いものだ。

結局。何でもそうだけれど、『あわてない』ことが大事だ。エッセイはつまらなくなるだろうが。のんびりいこう。こんな心境でツーリングにゆくのははじめてかも知れない。『羽目をはずさない』『あわてない』、これでいこう。あと、『田んぼに落ちない』だ。

最近、私の文章に『が』が増えつつある。よくない。「なになにが、どうでこうで、それが、こうであれが」と続く。気をつけてはいる。が、どうも使ってしまう。この場合の『が』はいい事にしている。私の個性だと思うから。無個性な、だらだらと続く『が』はよくない。たまにやらかしてしまう。『が。』はいい。これはすっきりするし、テンポも出る。テンポを出すの為の『タメ』の『が。』だ。

「なになにが」と書いてしまったら。その文章の一節は早めに切り上げる事にしている。私のこだわりのひとつだ。こういったこだわりのひとつひとつに、その人なりの個性が宿るのだと思う。『ヌルテカグリーン』のブーツと一緒だ。

雨が止んだら、タイヤにすこし空気を入れよう。荷物も増える。新潟は群馬ほど暑くない。空気圧も若干下がるだろう。いや、標高の高さから逆にあがるのか。どっちだ。まあ、規定値で行こう。
リアショックの調整もした。調整をしないとバイクが底付きする。そして、光軸が上がる。夜、走る予定はないけれど、光軸が星空を指しても意味がない。

荷物がないと『ぽよんぽよん』に跳ねる設定にした。荷物と人が乗って、『ぽよぽよ』にシマるのだ。ぽよぽよにシマるとはなんだ。そんなバイク用語はない。二日目からは、またリアショックの調整をする。1分で終わる調整だ。でも、これが命の分かれ目になることもある。「あわてない、あわてない」


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