見出し画像

サンタの正体についてやしきたかじんに任せたら全て解決した話。


サンタの正体に関しては、やしきたかじんさんが解決してくれるんです。


さて、気がつくと12月。もうすぐクリスマスですね。今年はコロナ故「サンタどうすんの問題」が多方面から懸念されていますね。ちなみにうちの息子は15歳。もちろんサンタが商業的アイコンであることは承知しています。
今日は彼がどこでサンタの正体を知ったか。そしてその事実をどう受け入れたかをまとめてみました。幼少のお子さんを持つ親御さんの参考なれば幸いです。


1:願いを叶える人との出会い

うちの息子さんは私のような変わり者の母に育てられたので、サンタについては最初から懐疑的だったそうです。そもそも私は「いい子にしてなきゃサンタは来ない」と大人が言うのが本当に嫌いでした。そもそもいい子ってなんやねん。

彼は基本的に「お願い事は叶えてくれる人にする」というとても合理的な思考をもっていました。私は美術鑑賞が好きでよく息子と一緒に出かけていたのですが、以前東京都国立博物館で「皇室の名宝」という展覧会があったのですね。その際に初めて息子さんは聖徳太子像を見たのです。


そもそもこの方聖徳太子?っていう話もありますが、それはこっちに置いといて。


まだ幼稚園児だった息子さんはもちろん聖徳太子を知りません。「この人だあれ?」と私に聞いてきたので「この人は聖徳太子って言って、偉い政治家で、1度に多くの人のお願いを聞けたそうよ、何かお願いしてみたら」とホントかよそれという知識を披露。すると息子さんはその聖徳太子像に向かって


「クリスマスに自転車ください!」


周りにいたおじいちゃんおばあちゃんおじさんおばさん大爆笑。そして私はその皆々様に囲まれ「おかあさん。絶対なんとかしなさい」と言われました。


美術ブロガーなので記録残ってます。



2:僕がどこにいるかわかってる?問題勃発

クリスマスのお願いはサンタじゃなくて聖徳太子にしていた息子さん。家族の都合で8歳からシンガポールに住むことになりました。


初めての海外。引っ越しもドタバタです。9月から拠点はシンガポールでしたが東京の家を完全に片付けるのは12月までかかりました。ほんまに引越しって疲れます。疲労困憊の私の横で、息子さんもある心配をしていました。それは


「サンタさんは僕がどこに住んでるのかわかってるのだろか」


そう、息子さんは7歳から8歳にかけてなんと東京とシンガポールを3往復。12月もドタバタと往復していました。そりゃ確かに今どこやねん状態。サンタさん、もしかして僕のいない家の方にプレゼントを届けちゃうのでは。。と心配になったそうです。


ちなみにプレゼントはスターウォーズのレゴを希望していました。


さて、これからシンガポールに戻ろうという12月の20日すぎ、当時はまだ簡単に国際間の行き来が可能でした。ドタバタ行き来が多かったせいか、最初の頃は気になっていた免税店も一切興味がわかず、私はスタスタと通り過ぎようとしたその時、息子さんが急に足を止めて言いました。


「お母さん、サンタさんは僕がどこにいるのか知ってるの?」


びえん顔で訴えかけてきます。あ、そろそろその時が来たのかなっと思い私は全く自分たちが行く便とか関係ない便の待合の椅子に座り、真実を話しました。


「サンタは大人が作ったもんや、あんたが欲しいものはお父さんが用意してある。今後は欲しいものがあったら「欲しい」とちゃんと教えてくれ。環境的に購入できればいつでも買うから」


息子さんはちょっと安心したように笑いました。「よかった。」私も笑いました。その時、出発ゲート前の免税店の前にいたサンタさんが息子に飴をくれました。サンタさんの胸には「羽田空港入館証」と書いた札が付いてました。そして私は話を続けました。

「そこで、お母さんからも頼みがある」


息子さんは真面目な顔で聞いています。私は続けました。


「お父さんはサンタさんとしてレゴを用意している、そこでレゴを見つけたら今年は思い切り喜んでくれないか」


「サンタ卒業ミッション」がスタートしました。息子さんは「わかった」と真面目な顔でミッションにジョインです。



3:当日は予想外の事が起きる

さて、12月24日。息子さんの部屋に(お父さんの書いた)サンタさんからの手紙が届きました。そこには

「とっても頑張ってるからプレゼントを用意したよ!お部屋の中を探してみてね」


と、とても希望を感じるメッセージが。息子さんは「わーい」と言いながら(私から見るとコント的な感じで)部屋の中を探します。そしてしばらく経ってから


「あったよ!」


と満面の笑顔でリビングへ。手にはめっちゃちっちゃいレゴ。私は思わず夫の顔を見ました、(あんた、ここでなんでそんなケチったんか!!)と怒りを込めた視線で。夫は慌ててジェスチャーで私に伝えます。


(あれはおまけ)


そうです。夫は今回息子さんがとっても頑張ったから本命の大きなレゴの他に小さなレゴも買ったのです。そして息子さんは「見つけたら喜べ」というミッションを守るためにおまけを見つけた時点で「ミッションコンプリート!」と思ってしまったのです。


焦ったのは夫。そこで「まだ他にあんねん」と自身は言えません。だってお父さんサンタじゃないし。


その日のクリスマスは小さなレゴと共に楽しくクリスマスの食事をしました。。



4:そしてやしきたかじんが全て持っていった

大晦日の日。せっかくなので大掃除。その日の朝に息子さんにサンタさんから2通目の手紙が届きました。


「自分ほんまに頑張ってるから追加のプレゼント用意したで」


サンタさん残業です。お疲れ様です。片付けを行いながらそこで息子さんは探索再開。本命のレゴを洋服ダンスの上の棚で見つけました。


わーいと言いながらもなんか微妙な空気。お蕎麦を食べながら皆プレゼントについて触れません。サンタが2回来るのもおかしいですが部屋の中に置いてあるのもなんか変。本来ならなんで?と聞かれてもおかしくないのですが「これはミッション」と本人がわかってるのでそこは聞きません。なんか変な空気やなあって感じの中、紅白歌合戦が始まりそこでこの歌が流れてきました。(これは2019年の映像です)




こういう昭和歌謡に昭和世代は弱い。天童よしみさん最高。両親が泣きながらテレビに向かって熱唱してる様をみて「この歌は特別らしい」と強烈な印象を受けた息子さん。微妙な空気が吹っ飛びました。


そう、やしきたかじんさんが全てを解決してくれたのです。


ちなみにたかじんさんの歌はこれが一番好き。これをマレーシアでYoutubeでかけて熱唱しながらバーベルスクワットをするのが私たちのロックダウンの習慣でした。

隣の華人家庭、絶対この歌覚えてたと思う。


今ではサンタさんに関するやりとりに関して一切気にしていない息子さん。ちなみに。現在マレーシアのインターで11年生の息子さんにはいわゆる「イスラム教の同級生」が何人かいます。彼らはクリスマスってどうしてるの?と聞くと


「クリスマス=プレゼントをもらう日」


という認識でサンタさんの役割に関しては特に懸案事項になってないそうです(11年生(15ー17歳だからかも)。ちなみに超富裕層の子も多いので「車とか土地とかもらう子いるの?」と興味本位で聞いたら「VRフル装備をもらった子はいたよ」。えーすごい!って話をもっと聞くと「フル装備の部屋があるけどその部屋冷房がないので遊ぶ時ガチ汗だく」とのこと。親からしたら「快適にするとずっと遊んで出てこないから冷房つけない」のかもしれません。


皆様に素敵なクリスマスが訪れますように。