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ChatGPTでデータ分析 #5 回帰分析

1.キャラクター

彼女は、回帰分析のようにデータの中の関係性を解明し、予測モデルを構築することを得意としています。彼女は分析的な思考と数学的な洞察力を持ち、複雑なデータから価値ある情報を引き出すことができます。

2.どんな時に活躍する


回帰分析は、変数間の関係を調査し、予測モデルを構築する際に使用されます。特に以下のような状況で有用です:

  1. 因果関係の調査:ある変数が別の変数にどのように影響を与えるかを理解するために使います。例えば、広告費用が売上にどのように影響するかを分析することができます。

  2. 予測モデルの構築:過去のデータを基にして、未来の値を予測するモデルを作成します。たとえば、住宅価格を予測するために、家の大きさや立地などの変数を使用することができます。

  3. 変数間の関係の定量化:変数間の関係の強さや方向を数値化することができます。例えば、気温が1度上昇すると、アイスクリームの売上が何パーセント増加するかを計算することができます。

  4. データの傾向分析:時間の経過に伴うデータの傾向を分析するために使われます。例えば、経済成長率の長期的なトレンドを分析することができます。

  5. 制御変数の使用:複数の変数が同時に影響を与える状況で、特定の変数の影響を分離して分析するために使われます。

回帰分析は統計学およびデータ分析の基本的なツールであり、多くの分野で広く使われています。

3.データ概要

広告費用と売上収入の調査結果です。広告費用によって収入が上がっているようですが、データから予測モデルを構築します。そしてそのモデルがどれくらい当てはまっているかも評価できます。

広告費用による売上収入

4.分析

以下、ChatGPTとの対話による分析実行ですが、
You:私のプロンプトコメントです。
She:ChatGPTのコメントを元に要約記述したものですので、是非ご自分で確かめてください。
< >:補足として追加記載したコメントです。

You
regression.csv添付
あなたは統計学のスペシャリストです。添付されたデータは、広告費用(advertising_cost)と収入(earnings)について調査したものです。広告費用と収入の関係を回帰分析で調べたいと思っています。手順を示したうえで、分析をお願いします。

She
広告費用(advertising_cost)と収入(earnings)の関係を回帰分析する手順は次のとおりです:

  1. データの読み込みと前処理

  2. 散布図を描いて、データの関係を視覚的に確認

  3. 線形回帰モデルの構築

  4. モデルの評価

  5. 結果の解釈

これらの手順に従って分析を進めていきます。
散布図を描いて、広告費用と収入の関係を視覚的に確認します。
​広告費用と売上収入の関係

広告費用と売上収入の関係

散布図から、新しいデータにおいても広告費用と収入の間に正の相関があることがわかります。
次に、この新しいデータセットに対して線形回帰モデルを構築します。 ​​
新しいデータに対する回帰分析の結果、回帰係数(傾き)は約0.53、切片は約33です。
これは、広告費用が1単位増加すると収入が約0.53単位増加することを意味します。また、切片は広告費用が0のときの予測収入は約33であることうを示しています。
最後に、回帰直線を散布図に重ねて描画し、モデルの適合度を視覚的に確認します。 ​

回帰直線を重ねた図

新しいデータに対する回帰直線がデータポイントに適合していることが視覚的に確認できます。この分析により、広告費用と収入の間には線形の関係があることが再び支持されます。
この回帰分析に基づいて、新しいデータセットにおける広告費用の変化が収入に与える影響を予測することができます。

You
あてはまり度合いは測れますか。

She
はい、回帰モデルのあてはまり度合いを測るために、決定係数(R²)を計算することができます。
決定係数は、モデルがデータの変動をどれだけ説明できるかを示す指標で、0から1の範囲で値をとります。1に近いほどモデルのあてはまりが良いことを示します。
新しいデータに対するモデルの決定係数を計算してみましょう。
新しいデータに対するモデルの決定係数(R²)は約0.97です。これは、モデルがデータの変動の約97%を説明できることを示しており、非常に良いあてはまり度合いであることがわかります。

5.注意点

You
回帰分析するときの注意点を教えてください。

She
回帰分析を行う際に注意すべき点はいくつかあります。以下に主なものを挙げます:

  1. 線形性の仮定:線形回帰モデルは、説明変数と目的変数の間に線形関係があることを仮定しています。データがこの仮定を満たしていない場合、モデルの予測精度が低下する可能性があります。

  2. 外れ値:外れ値は、回帰分析の結果に大きな影響を与える可能性があります。データを分析する前に、外れ値を特定し、適切に処理することが重要です。

  3. 多重共線性:説明変数間に強い相関がある場合、多重共線性の問題が発生する可能性があります。これは、モデルの係数の推定値が不安定になり、解釈が難しくなる原因となります。相関行列や分散膨張因子(VIF)を用いて、多重共線性をチェックすることができます。

  4. 独立性の仮定:回帰分析は、観測値が互いに独立であることを仮定しています。時系列データなど、この仮定が満たされない場合、別のアプローチを検討する必要があります。

  5. 残差の正規性と等分散性:線形回帰モデルでは、残差が正規分布に従い、すべての説明変数の値に対して等しい分散を持つことが仮定されています。これらの仮定が満たされていない場合、モデルの推定値や統計的検定が無効になる可能性があります。

  6. 過剰適合:モデルが訓練データに過剰に適合してしまうと、新しいデータに対する予測精度が低下する可能性があります。過剰適合を避けるためには、モデルの複雑さを適切に制御することが重要です。

これらの注意点を考慮することで、回帰分析の結果の信頼性と有効性を向上させることができます。

You
3.多重共線性と5.残差の正規性と等分散性が難しいです。もう少しやさしく教えてください。

She
もちろんです。多重共線性と残差の正規性および等分散性について、もう少し簡単に説明します。
3. 多重共線性(Multicollinearity)
多重共線性とは、回帰分析で使用される説明変数(独立変数)同士が強く相関している状態を指します。例えば、ある変数が他の変数の組み合わせとほぼ同じ情報を持っている場合、これらの変数は互いに関連しています。このような状況では、それぞれの変数の効果を正確に把握することが難しくなります。
対処法

  • 相関の高い変数の一部をモデルから削除する。

  • 主成分分析(PCA)などを用いて変数を組み合わせる。

  • 正則化手法(リッジ回帰、ラッソ回帰など)を使用する。

5. 残差の正規性と等分散性(Normality and Homoscedasticity of Residuals)
残差とは、モデルによる予測値と実際の値との差です。回帰分析では、残差が正規分布に従い(正規性)、すべての説明変数の値に対して一定の分散を持つ(等分散性)ことが仮定されています。これらの仮定が満たされていない場合、モデルの信頼性が低下します。
対処法

  • 正規性の確認:QQプロットやシャピロ・ウィルク検定を使用する。

  • 等分散性の確認:残差プロットを作成し、分散が一定かどうかを視覚的に評価する。

  • 変換:目的変数や説明変数を変換することで、正規性や等分散性を改善することができます(例:対数変換)。

<ちょっと難しいですね。だけど、これらの概念は統計学の中でもやや複雑な部分に属しますが、回帰分析の結果を正しく解釈するためには重要なポイントです。>

6.参考文献

(1)統計学が最強の学問である[実践編]
(西内啓著、ダイヤモンド社)

(2)文系でもわかる統計分析
(須藤康介、古市憲寿、本田由紀著、朝日新聞出版)

(3)ビジネスで本当に使える超統計学
(村上知也、矢本成恒著、秀和システム)

(4)統計学の図鑑
(涌井吉幸、涌井貞美著、技術評論社)

(5)らくらく図解アンケート分析教室
(菅民郎著、オーム社)

(6)すぐわかる多変量解析
(石村貞夫著、東京図書)

(7)多変量解析超入門
(加藤剛著、技術評論社)

おすすめ!
(8)データ分析のための数理モデル入門
(江崎貴裕著、ソシム)
データ分析においては、解明しようとする事象について仮説を立てて検証をするという作業が発生します。その仮説を数理的なモデルに置き換えるヒントが満載です。


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