忘れ物

無個性が良い子なのか

私は何を頑張っていたのか‥
皆んなと同じ感情になれないのが怖くて
誰かに愛想笑いして
うなずくだけの毎日に
私の心だけがひとりだった

ちゃんと挨拶して
周りと無理に合わせている

子供の頃　見失った
大切なものを探しているけど
見つからない

みんなと同じ気持ちになれないって
怖いもの
人と違うことに罪悪感を感じる

学校で　綺麗に机を並べて
キチンと座って
先生に褒めらることが良い子で

個性が強く　良い子じゃない私は
無個性の良い子でいることができなくて

それは　悪いことなんだろうか

誰かのための　“いい人“は
きっと都合のいい人で
嫌われないように　頑張るだけでは
誰にも愛されない

花屋さんで花束をみて
綺麗に思う気持ちは一緒でも

きっと映る世界は違うはず
私の個性は　受け入れてもらえないから

ほんとは根を切られて可哀想と思うのに
「綺麗ね」って愛想笑いでうなずいて

そうやって私は何かを忘れていく