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抒情詩

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身近なことをショートで 比喩的表現 自分のことであり あなたのこと
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哀戦士Ⅱ

哀戦士Ⅱ

哀しい経験を積み重ねた人は
その痛みを知り
誰かに優しくできるでしょう

その痛みを知らぬものは
誰かを知らぬ間に
傷つけていく

「私は祈る。 新しい未来がいつか来るように祈る」

生きていくことが闘いなら
その闘いをやめることができない

時には休んで
何もかもやめてしまいたいけど

欲しいものはきっとみんな似ている

安心
平和

安らぎ

奪い取られそうになると必死に守りたくなる

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言葉

言葉

種を蒔く
言葉の種を

どこに落ちていくのか
心か、若しくは
腑に落ちゆくのか

それはやがて実を結び
届くのだろうか

少しづつ間引きされ
洗練されていく

言葉は誰かに届かなければ
枯れていく

どうか
散らないで

ひと雨ごとに
この重みに耐えかねて

 
過去に過ちを犯した私には
言葉に命を吹き込むことを許されない

この胸の内にとどめている
私に灯っているこの言葉は

消えてしまう光

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答え合わせ

答え合わせ

普段は意見のぶつかり合いがあっても
引いてしまう私が
あの時は
「ごめんね」
その四文字遠くて言えなかった

明日もまた会うだろうと
一年前は疑いもせずに

同性なのに
恋人のように過ごした日々は
もう 戻りはしない

学校では正解のある問題ばかりを
教わってきたよ

そのせいだろうか
私とあなたが
知りたかった答えは
結局見つからないで終わってしまった

大切なものを戻す方法も
大好きな貴女に許

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名もなき花

名もなき花

みんながしていることは
それが正解だと勘違いをする
どうやら違ってて良いようだ
人と違うことに罪悪感を感じるけど、、、
この間違いがわかっただけで       どうしようもなく救われる

自分自身を変えるのは難しい
嫌いな自分を否定してもらうことで自分の気持ちを肯定された気がする

人と違うこと
誰も望んでそうなったわけじゃないけど

どうやらそれでも良いらしい
気づいたのは 最近

障害も
恋愛

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エール

エール

自分が嫌いな時も

理不尽な足かせが
私の動きを止めるんだ
何もかも投げ出したくなる時も
あるだろ

でもさ
私は私として生きていくしかないんだな

その事実を受け入れて

日々を重ねていくしかない

山も谷も
今までの自分の歴史が
感じることの全てが

アップデートしていく

目の前にある問題は
必要なことしか起こらない

どう感じるかは私次第

結果だけが大切じゃなく

“よく頑張っているね“

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僕が一番欲しかったもの

僕が一番欲しかったもの

必死で守ろうとしたものはなんだったのか
窒息しそうで
それでも  居座り続けてた理由

きっと意味はない
そこに居なければ
僕は僕でなくなる気がしたんだ

誰かに必要とされる 
そんなちっぽけなことで
僕は僕であり続けた

僕の手のひらには何もない
だから
 君の手を握り返すことしかできない

居場所を見失えば
意外とあっけなかった

それでも

君にしてあげられること
僕にはまだあるんだ

空が青いのは

空が青いのは

優しい人ばかりだと
とても
傷ついてしまう

あなたの下手なウソが
優しくて
とても
痛いんだ

私に「泣くのはあなたじゃないでしょ?」
と、先に泣き出す私を抱きしめる

無理して笑顔になる必要はないと

そんなあなたも泣いている

でも、そうやってつくろって無いと
いまにも耐えらなくなりそう

空が青いだけで
あなたに知らせたくなるのは

「進め」っていう合図だろ?
泣いたときに涙が溢れないよ

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なんの ために

なんの ために

 きみがため きみがため と

 うたうように かたるように

 なにかを ためし ゆだねて

 こころにふたを するように

 きみがため きみがため と

 たがために そう ねがいて

 みをけずり こころをけずり

 しかばねを くらいて こえ

 うちほろぼさんと するのか

 たがために たがために と

 といかける いとまさえなく

 せつなの こどうを ききて

 ここに いきを

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PIECE OF MY WISH

PIECE OF MY WISH

私の前にふたつの道

どちらを選んだとしても

きっと後悔してしまう

答え合わせしたところで

正解はわからない

自分の気持ちに負けて
心が不正解にしてしまうんだ

こうやって
自分を責めてしまう日々は
いつからだろう‥

最初から正解を選ぶなんてことは
できはしない
それを正解にするように
自分を変えていくんだ

諦めない強さを
持ち続けていきたい
明日のために

背中

背中

私の背中で泣いている
君にどう向き合えば良いのか

振り返ったら
きっと作り笑顔の君がいるのだろう

どんな顔をして君を探せばいいの

わからないから
気づかないふりをする

いつもは鈍感なはずなのに
君の泣いている事だけは
敏感なんだ

わたしも
泣きたくなる
振り返って  抱きしめればよいのか

君にかける言葉が
見当たらないから
わたしの背中を見て気づいて

わたしの背中に翼はないけれど

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軌跡

軌跡

大切なものを探すけど
いつの日か
足元ににある事を
忘れてしまう

前に進もうと
勇気を出して  踏み出せば
その一歩は未来
後ろの足は過去
その過去に支えられて
大きな一歩が踏み出せることを
忘れてしまう

前だけ見てると
つまずいて…
擦りむいた膝の痛みに
気づくんだ

皆んな当たり前に進んでゆく
その速さに戸惑うよ

努力も涙も
報われないことがある
でもね
それでも
今日まで歩いてきた軌跡

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羽

何を躊躇するのか
何に怯えているの?

飛ぶための準備はしているのに
何をためらう

君の背中の羽はきっと
迷っている

何に怯えているのか
飛べない言い訳ばかりを探している

あるはずもない足かせが
君の邪魔をする

君は「安定」を望む生き物

今を変えろ
「飛び立つ」という変化は

時には苦痛を伴う
不安定な日々も続くだろう

君を知っている
いつも傍にいる
ずっと前から
出逢っているでしょ?

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美しいもの

美しいもの

あなたの唇が輝いて見えるのは
優しい言葉を使うから

あなたの瞳が綺麗なのは
誰かの良いところを探すから

あなたの心が広いのは
いつも感謝をしているから

あなたの髪が美しいのは
自分をいつも大切にしているから

私もそうやって
自分を磨いていきたい
誰かのために
自分のために

水天一碧

水天一碧

どうして人は人と関わるのだろう
深く立ち入らなければ
きっと傷つきはしない

誰も愛さずにいられたなら
こんなにも苦しくはない

出逢わなければ
この航海は幸せなのだろう

それでも人は
愛情という海原へ旅立つ

水の中は勢いよく進めば進むほど
身体にストレスを感じる

海底深く沈めば沈むほど
その水圧に押しつぶされる

息苦しい
こんなにも
ツラいのに
人は‥
私は‥
人と関わることを選んでしま

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