東海再処理施設―廃液のガラス固化再開は早くても2025年春―【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中㉟
当連載で東海再処理施設(注1)を取り上げるのは2回目です(注2)。
東海再処理施設では、約310京ベクレル(注3)の高放射性廃液が、5つの貯槽に貯留保管されています(核種毎の放射能量の推定は、「まとめ1」を参照)。
この廃液の安定化を進め、外部への漏洩リスクを低減させるには、ガラス固化体(注4)にする必要があります。固化作業は2022年7月中旬に約10ヶ月振りに再開されましたが、9月初旬にガラス溶融炉のメンテナンスが必要と判断され、2ヶ月も経たずに終了しました。