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いいにおい小隊長①

機動隊での不倫の話
機動隊では、当時の北海道警察本部長殿のお戯れで、女性機動隊員なるものが注目されました。
その名前は
ライラックレディース
女性の小隊長以下2分隊あり、合計で警部補1人巡査部長2人巡査8人の11名編成でした。

当時は、何の部隊なのだ?と大いに沸きました。

この隊は当時の本部長の喜び組として活動
何かの集まり、例えば年末の警察友の会という意味不明の会があり、何かの会社の会長さんだったり会社の社長さんだったり、OBが多かったのですが
警察を応援しよう的な感じの集まりで、おじいちゃんしかなかったのですが、その友の会の年末ご挨拶で、どこかのホテルの会議室を貸し切り、女性機動隊員を起用して機動隊歌を歌わせたり、おじいちゃん方にお酌をして回りいわゆるホステス化していました。

警察なのにこんな使い方するんだ。
当然おじいしゃんはにやにやと顔を緩めながら「はあはあ」言っていました。

性犯罪を助長させるなよ。

普段の仕事も特に訓練する様子もなく事務室ではお菓子を広げて女子会してました

この人たち特に巡査の人たちは当然、私よりも先輩の期であり、新隊員訓練を受けていません。
何の使い勝手があるのか、果たして・・・

そうしているうちに、私も当直勤務することになりました。
当直勤務とは、4人、例えば私と警部補 先輩巡査と巡査部長のようにペアを組み、平日私を含め巡査が受付についていて、一般の客を(生命保険の営業くらいしか来ませんが)迎えたりしていますが、1730以降は当直時間で
ペアに分かれます。
当直室が狭く、4人も入れないので、いきなりペアに分かれます。
1730~2時まで 2時~7時まで という感じで分かれるのです。

私はド新人なので、警部補の上司とペアに付きました。
この警部補が実はノースライラックの女性警部補だったのです。

この警部補、顔立ちはまあまあきれいな方でした。
そうして、香水の匂いがすごい いいにおいが鼻をついてくらくらしました。
私はひそかに、いいにおい小隊長と呼んでいました。

いいにいお小隊長が当直に付けば、その情報をゲットした男どもは、わざと門限に遅れてくるのです。
門限とは、いちおう機動隊にも門限なる時間が存在しており、独身の寮生が住んでいる兼合いで23時が門限でした。

だいたいは独身者は、それまでに帰ってきて翌日の勤務に備えます。
門限がうざければ、どこかに宿泊している隊員もいました。

その中で、第3中隊の柔道剣道の連中が、どこかに飲みに出かけます。
機動隊の特徴としては、出るのは正面、帰りも正面を通らなければ中に入れません。
不審者対策です。

まあ古い建物ですので、裏口は数か所あり、つわものであれば、裏の外壁を上り3階の窓から寮の中へ侵入する人間もいました。

うんち(運動神経が皆無の人間)であれば、外壁を上っている最中に落っこちるのですが。

~正面を出て飲みにいく第3中隊の筋肉だるま部隊、こやつらが正面を出るときいいにおい小隊長が、「きおつけてね」とかわいく注意喚起をします。
このきおつけてね、とは、
「飲酒もほどほどにして一般人に迷惑をかけるな、ましてや逮捕なんてされるなよ馬鹿どもが」
という意味が込められています。

すると第三中隊の筋肉だるまたちは、今日は小隊長が当直だ!!と騒ぎながら外に出ていくのでした。

そうして数時間後、時刻は日を跨いだ時間帯、小隊長も眠い目をこすりながら、私も眠気に耐えながら、いい匂いにくらくらしながらいると、正面玄関があく「ピンポーン」という音が、すると筋肉だるまたちが酒臭く酔っぱらいながら
小隊長!!!!!!お土産です!!

とスイーツや揚げ物、焼き鳥、ジュール類などなど

だるまたちが数人に分かれて、かわるがわるいいにおい小隊長に貢物を持ってきたのです。

いいにおい小隊長は「こんなにいいのに」などと言いながら、だるま達に対して満面の笑みでサービス だるまたちはメロメロで寮へ引っ込んでいくのです。

小隊長はその貢物には一切手を付けず「seigikann君、食べて―」と私にすべて寄こすのです。
スイーツはいいとして、こんな夜中に揚げ物、肉、揚げ物、肉
さすが女性に対する貢物もまともに変えない筋肉だるまたち、こんな太ります!と言っている様な貢物、女性が食べる訳がないのです。

食べきれない分は、2時以降に交代する巡査にすべて差し上げました。

バッグなどの貢物をもらって、その後すべて売るキャバ嬢見たい

こわー

つづく


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