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詩「若者に告ぐ」


すべてを疑え

親、先生、新聞、テレビ、ユーチューブ、友だち、すべて疑いなさい。
しょせん誰も君と一緒に死んでくれはしない。
確かなことはただひとつ。人生は一度きり。

何をするの

そのたった一度の人生で何をするの?
誰のため、何のために生きるの?
自分自身の幸福のため?
君は、明日、交通事故で死ぬかもしれないんだぜ。
そんな、はかなく、もろい君の幸福が、なぜそんなに大事なんだよ?
なにさまのつもりだよ?

恋愛とか、なんだよ、それ

恋愛とか、そんなに大事なのかね?
お手々つないで、ご飯食べて、ベッドに入って、トイレに行って、それで?
それがどうしたね?
え?楽しいって?

へえ、快楽を求めているんだ。
じゃあさようなら。
だって僕は君の快楽には興味がないから。
だからさようなら。

責任=自由

けれどどんなに快楽をむさぼっても、
ほんとうの満足は得られないだろうよ。
ざまあみろ。

だって君は自由じゃあない。
欲望の囚人だ。
檻の中で、快楽という名の餌を求める畜生、それが君だ。

まずは檻から解放されなければ。
でも自由になるためには、責任を果たさなければ。
自由になるための代価だ。

此の世の問題

たとえ君が人魚でも、いま君は此の世にいるのだろ。
じゃあ、此の世のための責任を果たしてみろよ。
ほかにしなくちゃいけないことなど、べつにないんだし。
暇なんだろ?

此の世は問題でいっぱいさ。
なぜ寒い?なぜ苦い?なぜ痛い?
なぜ窮屈?なぜ待つ?なぜ面倒?
なぜ出ない?なぜ入らない?なぜ終わらない?

ひとはあとからついてくる

此の世の諸問題のうちのひとつでも、
自分の手で解決してやろうと、なぜ思えないの?

問題を見つけ、それを解決すべく必死で頑張っていれば、
恋だの愛だの友情だのは、
そのあとで、(嫌でも)おのずと、やってくる。

問いを見つけたら

問題さえ見つけられれば、それが突破口になる。
突破口の、その先には、君のためのフロンティアが待っている。

そこには君の想像を絶する、新しい世界が待ち受けているに違いない。
人類最初で最後の、その驚異に満ちた冒険を体感してみないか?

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