畑を始めてみたら、なぜだか生ゴミを乾かしたくなった話
だいぶお久しぶりになってしまいました。
元気にしております。
突然ですが、この春から畑をはじめてみました!
といっても農家さんの畑の一角を借り、手取り足取り教えてもらいながら、夏野菜を育てる体験農園です。
自転車で一山超えて、15分強かかる場所。
少し家から遠いのが難点なのですが、今は慣れて、この畑ライフを気に入っています。(といいつつ、2週間に一度のスローぺースです…)
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もとは自由に好きな野菜を育てられる農園だと思い、気軽な気持ちで申し込んだ私。
説明会で、予想していたのと全く違って驚きました。
●作る野菜は、決まっている(苗は用意してくれる)。
●参加者みんなで育てる共有の畑がある。
●農家のFさんの指導日が月2日ほどある。
●Fさんは、「僕はここに住んでるけど、この畑は世話する時間ないから指導日以外はいっさい面倒見ないよ。みんなで頑張って!」という、香るスパルタな匂い…
今回、一緒に参加するのは、10家族ほどの皆さん。
連帯責任を求められそうな雰囲気が、ビシバシしてきてドキドキ…!
私は、果たしてこの畑を全うできるのだろうか??
最初は、やや、むっつりしていて厳しそうなFさん(推定30代)。でしたが、野菜について知り尽くした尊敬すべきかただと徐々に明らかになりました。
このような感じで畑ライフが始まりました。
「なんで畑なんて行くの?」と聞く子どもたち
しかし、この畑ライフには一つ障壁が…。
一緒に畑を楽しんでくれたらいいな♡と密かに思っていた子どもたちが、畑に全くときめかない様子。
最初の2回目ぐらいまでは、なんとか2人ともついてきてくれました。虫好きの長男は、主に虫やカナナビなどを畑にて探索。次男はその後をついて回っていました。小さな竹林があり、その竹を弓にしたいと言い出し、農家さんに申し出て竹を切り分けてもらったり。(ちなみにもらった竹は未だに、弓にならず放置され中。七夕の笹に🎋なってしまいそう…)
畝をつくる作業や、マルチに穴を開ける作業、肥料をまく作業。最初こそ珍しがってやるものの、すぐに飽きる息子たち。
元来、決められたことを言われたようにやるというのが、おもしろくない様子(特に次男)。
長男は、週末はサッカーの練習が重なり来られなくなり。次男は大好きなお兄ちゃんがいないのに畑に行くのはいやな様子。
「畑つまんない!行きたくない」
私と2人だけで行くのをいやがりました。「そうきたか…」ほんのり寂しい瞬間でした。
次男をなんとか説得し、一度だけ一緒に来てくれた日がありました。
自転車に2人でまたがって、いざ出発という時、次男が言いました。
「ねぇ、なんで畑なんか行くの?」
ここは、きっと真剣モードで返事をすべきタイミング。私は初めて思いの丈を伝えることにしました
(そういえば、これまで、ちゃんと伝えてなかった……!!)
「そうね。お母さんはね、毎日食べるご飯がどうやって作られてるのか知るのって大事だと思うのよ。食べるものがないと、人は生きていけないでしょ。だから食べるものを作る力を、身に着けておきたいんだよね」
「でも、ぼく、まだ6歳だし……」
「そうだよね。●●くんは、まだ6歳だもんね。でもママは、もう43歳なのに、食べ物を作ることができないんだよ。だから、自分でお野菜作れるようになりたいんだよね。教えてもらいたいんだよね。」
真剣に返事してみました。むむっ、伝わったかな??
「ふーーーーーーん」
次男はなんだか、神妙に考え込んで、少し納得したようでした。
もしかして、私の話は伝わったのか?
それは定かではないけれど、息子と対話してみて、確かに彼は、まだ6歳。2時間も畑にいるのは、飽きちゃうよね、他に、もっと沢山楽しいことあるしね!と納得しました。この会話を通して、「一緒に畑を楽しんでほしい…」という自分勝手な思いを手放すことができた気がします。
その後は、無理に説得するのはやめて、一人で身軽に畑に行くことにしました。
スーパーの野菜を見る目が変わった
畑に植えたものは夏野菜です。
トマト。
ピーマン。
ナス。
枝豆。
など。
トマトの苗は、触れるとなんとも言えない爽やかな香りがします。この香りが大好き。
苗を植えて数週間、早くも小さな花が咲いて、可愛い実がなっていました。
その2週間後に行くと、トマトがこんなに大きくなっていました!
だんだんと、私の中で畑の植物への愛情が育っていきました。
毎日でも畑の植物ちゃんたちに会いたいくらいですが、遠いので頻繁には行けません。
無農薬で育てる畑なので、2週間も間があけば、大量のアブラムシが付きます。アブラムシを食べに、てんとう虫やアリもたくさん来てます。
ちょうど今日は畑の日でした。小雨が降る中、自分担当のナスのアブラムシをひたすら手で潰し続けること30分以上。新芽だけでなく、茎、葉の裏にびっしり。あらゆる所に彼らはいます。できればやっつけたくないけど、野菜のためには仕方ない。
アブラムシを退治したら、木酢液をかけて対策します。
野菜のそばに立てる支柱の立てかけ方にも技があります。追肥をしたり、マルチをかけたり、その一つ一つの農作業に技術とコツがいります。
春とはいえ、晴れていれば午前中から熱中症になりそうな暑い日もあります。これから夏になればなおさらです……
農家のFさんは、ほとんど休みの日を取らずに、毎日広い畑の世話をします。
野菜作るのって、こんなに手がかかることなのか……。
そういう目でみると、「キュウリ3本、99円」とか見ると、ほんとに驚きます。スーパーの野菜、安すぎない…??
自分でつくろうと思ったら、どんなに時間と手間がかかるか計り知れません。あらためて農家さんへのリスペクトの想いが湧いてくるのでした。
生ゴミを乾かして、土に埋めてみることに
野菜を育てることになり、土に触れるようになったことで、生ゴミの行方が前よりも気になるようになりました。
近所の義理実家には家庭菜園があるのですが、家で出た生ゴミを切り刻んで、土に戻すための謎の粉をかけて畑の穴に埋めてます。
そうすると3ヶ月くらいで土に戻る?とのこと。
そこで……、我が家の生ゴミも埋めさせてもらうことにしました。
生ゴミを持っていけるのは、せいぜい週に1度。なので、生ゴミを一旦家で貯め、まとめてタッパーに入れてもっていく必要があります。
そこで、腐ったりカビが生えたりしないように、乾かして保存することにしました。
やってみて気づいたのが、生ゴミを乾かすと、ものすごく暈が減ること。
今まで生ゴミに対して、なんとなく「汚い」というイメージがありましたが、それが全くなくなりました。
「いずれ土に還っていくもの」
もともと、野菜は土から生まれたものだから当たり前のことなのに、その感覚を持てていませんでした。ゴミ処理場で生ゴミが燃やされても、埋め立てられるだけで土には戻らない。
そう思うと、生ゴミを土に戻せることに静かな満足感があります。
埋める場所やコンポストがないと、なかなかできないことですが、乾かすことで量が減ってゴミが減るし、コバエがわく原因にもならないし、乾かすだけでもおすすめかも。
これから夏になると、うまく乾いてくれるかわからないのですが、これからも、気持ちに余裕があるときは、できるだけ乾かして行きたいなーーなんて思うのでした。
息子たちには、また収穫タイミングで声をかけたいなと目論んでいます。
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