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また読み返したいなと思った記事集

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また読み返したいと思った記事を集めたマガジンです。
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記事一覧

自己肯定感が低い≒自己評価が高い

知人が発した、今日(200920当時)の名言。
自己肯定感が低い≒自己評価が高い

日本の若者は自己肯定感が低い、というけれど、実は「自分は社会の中ですごいことをやり遂げるはずの人間だ」「特別な人間なんだ」という、脳内世間様に拍手喝采されるはずの高い自己評価に追いつかない自分の現実を目の当たりにして、自己肯定感が低いんじゃないか、という説。ああ、これ、納得。

大学で不登校になるパターンは、比較的

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「バカにされないで育つ」って大事なこと

「バカにされないで育つ」って大事なこと

マレーシア人の間にいて感じるのが「バカにされたり、バカにしたりする人を見ることが少ない」ってことです。
スポーツでも音楽でも、ものすごく下手でも笑われなかったりします。下手な人を笑ったり怒ったりする人、もちろんゼロではないけれど、笑ったりする人は、逆に周囲では割と軽蔑されている気がします。

もちろん、これには、良い面も悪い面もある。

なかには、悔しくなってそれをバネに奮起して、すごーく頑張る人

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バズり記事の裏側は? ダメ出し続けたデスクの真意

バズり記事の裏側は? ダメ出し続けたデスクの真意

ネットニュースの世界は目まぐるしい。私たちが丹精込めて取材し、執筆した記事は、ヒットすれば瞬間風速的に読まれるものの、数日もすれば読まれなくなるのがほとんどです。「そういう世界だ、仕方ない」と考えるものの、少し寂しい思いを抱いてしまうのも、確かです。

そこで今回は、共同通信大阪社会部が送り出した過去のバズり記事を振り返って紹介したいと思います。

記事のジャンルや方向性はさまざまですが、記者が書

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継続するのに必要なもの。

継続するのに必要なもの。

排骨担々麺、という食べものがある。

豚のバラ肉に小麦粉をまぶし、また多くの場合にはカレー粉などの香辛料もまぶし、油でからりと揚げた豚バラ肉の唐揚げを載せた担々麺である。溜池山王駅近くの赤坂店が有名な「はしご」、再開発のため残念ながら閉店してしまった渋谷の「亜寿加」、あるいは赤坂にある「希須林」のラーメン屋。いずれの店で食べてもおいしく、もしかしたらおれはあらゆるラーメンのなかで排骨担々麺がいちば

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推し(推師)に会える奇跡を迎えてみえた感情のフェーズ

推し(推師)に会える奇跡を迎えてみえた感情のフェーズ

夢は「口に出してなんぼ」だと、色々なところで耳にしてきた。

今までも、口に出して行動したら希望が叶ったことが何度もあった。だからね、試しにまずは仲間の前で語ってみた……我が「推し」について。

  秘めていた想いを吐き出したのが2月。

調子に乗り出して、語りが止まらなくなったのは3月。

仲間は、私が早口で眼光開いてしゃべり出しても、「面白いね」「へえ、読んでみよ」などと言って、受け入れてくれ

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『窓ぎわのトットちゃん』で知った、戦争の身近さ

『窓ぎわのトットちゃん』で知った、戦争の身近さ


「子育ての参考に」のつもりが1月20日、7歳と5歳の息子と『映画 窓ぎわのトットちゃん』を観に行った。「窓ぎわのトットちゃん」といえば黒柳徹子さんの有名なベストセラーだが、私は原作を読んだことがなかったし、『徹子の部屋』も恥ずかしながら、ほとんど見たことがなかった。

でも、SNSでたまたま映画の予告編が流れてきて、そのトットちゃんの様子がうちの次男と似ている気がして「何か、子育ての参考になるか

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料理がつらいあなたへ〜7000人の生徒を抱えるわたしが今、伝えたいこと〜

料理がつらいあなたへ〜7000人の生徒を抱えるわたしが今、伝えたいこと〜

2度目の緊急事態宣言が発令された。
それぞれが違う立場にあり、守るべきものがあり、この決断やタイミングが正しいのかどうかわたしには到底わからない。
ただひとつ言えるのは再びのstayhomeで食事が家中心になることに頭を抱え、しんどい思いをする人が確実に増えるということだ。

前回の自粛期間中はインスタLIVEでたくさんのレシピを紹介した。
当時コロナよりも大きな不安を抱えていたわたし自身も、SN

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おいしいの意味を見つけた話。

おいしいの意味を見つけた話。

おいしいの正体をずっと考えていた。
まだ言葉にできず胸の奥底に眠っている答えがある気がして。

おいしいが正義だなんてことは思っていない。今この日本でも食事を満足に食べられない人がいる。世界では先進国が出すフードロス、発展途上国の児童労働、畜産が排出するメタンによる温暖化など、食を取り巻く環境はさまざまな重い社会問題を抱えている。

正義とか、正解とか、立場が違えばその見え方は全く異なり意味を無く

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正解がない時代って言うけれど。

正解がない時代って言うけれど。

まったく知らないことばかりだなあ、と思う。

本を読むとき、新聞を読むとき、報道番組を見るとき、いつも「知らないこと」の多さにあきれかえる。たとえば「税制がこんなふうに変わる」みたいなニュースがあったとして、しかもそれについて「もう知ってるよ」と思っていたとして、解説記事を読めばちゃんとしっかり「ぼんやりとしか知らなかったこと」が書いてある。つまり、知らなかったわけだ。

そして途方に暮れてしまう

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「野良海外移住」とは、第二の赤ちゃんとして人生をやり直すこと

「野良海外移住」とは、第二の赤ちゃんとして人生をやり直すこと

こんにちは。
今日は「野良海外移住」ーー要するに、駐在とか留学とか、大義名分とかお膳立てなしに海外に住んでしまう人の話です。

先日、海外移住は人生をゼロからリスタートするギャンブルだ!という話をしたら、多くのかたからリプをいただきました。

おもろい人がいっぱいいました。

さて、マレーシアに10年も住んでると、友達は大体こういう人です。なんでかというと、駐在の方々はたいてい3年くらいすると入れ

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アメリカ人はフランクでオープン、フランス人はお上品は本当なの?

アメリカ人はフランクでオープン、フランス人はお上品は本当なの?

僕の友達に恐ろしく辛辣な人がいます。仮にこの人の名前をMさんとしましょう。Mさんは良くも悪くも裏表がない人で、思った通りのことをそのまま口にします。時にしてそれはあまりに辛辣で、僕は嫌われたに違いない、と確信を抱くレベルです。ただ、声を荒げたりするわけはありません。淡々と事実や意見を表明すると言った感じです。

そんなMさんは決してみんなの人気者ではありません。しかし、能力は極めて高く、仕事を任せ

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アメリカで月140万円稼ぐUber運転手に「なぜUberで働くの?」と聞いてみたら。

アメリカで月140万円稼ぐUber運転手に「なぜUberで働くの?」と聞いてみたら。

「なぜUberの運転手として働いているんですか?」

年末年始に行ったアメリカ、ロサンゼルス。市街地まで走る高速道路で、ライドシェアサービス「Uber」の運転手さんに私は聞いてみた。

「それには3つ理由があってだな‥」

中国人の50代くらいの男性運転手は、あらかじめその答えを用意していたかのように、弾丸のように話しはじめた。私はそれをスマホにメモするため、急いで親指を走らせる。彼の話すことすべ

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2023年 親と子の間で考えたこと その3

2023年 親と子の間で考えたこと その3

勉強に対する子供の「やる気がない」という親の嘆きは、現在の子供の内面を責める形で表出するが、その時に親が見て見ぬ振りをしているのは、子供がいかなる時間を過ごしてきたかという歴史の問題であり、その歴史には当然親も含まれる。このことに自覚的であれば、勉強しない子供のやる気を一方的に責めるようなことはできない。それは現在の子供のせいにできるような単純な話ではないからだ。
しかしここで厄介なのは親は子供の

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珠洲市で被災した相互フォロワーさんの話を伝えたい

珠洲市で被災した相互フォロワーさんの話を伝えたい

今日の午後、「突然失礼します」と、SNSに相互フォロワーさんからダイレクトメールが届いた。何だろ?と思って読んだら、能登半島の地震で大きな被害を受けた珠洲(すず)市から戻ってきたところだと書いてあった。そこには、何度も死ぬ思いをしたこと、避難の様子、周囲の人たちのこと、崩れてしまった家のことなどが書いてあった。

その生々しい経験談を読んで、わたしは急に目が覚めたような気がした。ニュースやSNSで

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