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【ソロ活】美術展の楽しみ方&5月におススメの美術展

なんて考えている皆さんにオススメしたい!
次のお休みは美術展に行ってみてはいかがでしょう?


こんにちは、WEBデザイナーのオムカイです。
突然ですが、みなさんは美術館にいくことはありますか?
僕は美術館が大好きで、GWは4箇所巡りました。

美術館ってなんだかとっつきにくそうな印象がありますよね。美術について知識も技術もない素人がいってもいいのかな?みたいな。
学校行事でしか美術館に行ったことない方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

かくいうオムカイも少し前まで美術館の楽しみ方がイマイチわかりませんでした。定期的に通ってはいましたが、楽しむというよりは勉強に近い感覚でした。

そんな僕が美術鑑賞を楽しめるようになった方法を本記事では紹介できればと思います。
特にソロ活として美術展は凄くオススメなので、次の休日に一人で暇を持て余しそうな方は是非選択肢にいれてみてほしいです。

記事の最後では、5月に関東で開催している美術展をいくつか紹介するので、検討にお役立てください~


1. 美術展の楽しみ方

まず1つ、美術を楽しめないと思っている人が勘違いしていることに
「絵の上手さ(=技術力)を評価しないといけない」
という考えがあります。
これははっきり言って間違いです。そもそも美術を学んでいない素人が技術を評価するなんて不可能に近いですし、前提としてどの作家さんも基本的には絵は上手いです。

ではどのように美術展を楽しめばいいのか。
自分が考える【初心者の美術展の楽しみ方】を紹介します!

1-1. バイヤー目線で「好きな作品」を見つける

これが一番純粋な美術展の楽しみ方だと思います。
楽しみ方なんて、好きな作品を見つけて「なんかこれ好き」でいいんです。
どうして自分はその作品に魅力を感じたかを掘り下げられると、より一層自己理解も深まって良いと思います。

▼自分のスキなものがわからなくて悩んでいる方はこちらの記事がオススメ

また自分がバイヤーになった気持ちで「自分がもし買うならどの作品を選ぼう?」という視点で作品を鑑賞するのも面白いのでオススメです。
どういう場所にどういう用途で飾ろうかな、と具体的に考えて作品を見ると、より一層関心をもって作品を鑑賞できると思います。

1-2. 作家目線で「作品名=お題」として楽しむ

例えば「牛乳を注ぐ女」という題名を見て、このお題に対して自分だったらどの場面をどんな構図で描くだろう、と想像してみてください。
その上で改めて作品を見ると、自分と作者との意図の違いがより鮮明に見えてきます。
自分事化して作品と向き合うことで、作者が作品に込めた意図を解像度高く汲み取れます。

1-3. 作家の人生という物語を楽しむ

これが自分の一番おすすめな楽しみ方です。
自分を含め初心者は、美術作品を見る時にそれぞれの作品を独立して鑑賞してしまいがちです。この作品はいい、この作品は好みじゃない、みたいな感じで。
しかし美術作品は、作家が作家として成長する過程で生み出してきた物なんです。

作家を俳優に置き換えるとより分かりやすいと思います。
俳優はデビューしてからたくさんのドラマや映画に出演する中で、最初は演技が下手くそだったのが段々と上手くなり名俳優と呼ばれるようになっていくものです。
しかし俳優の大ファンでもない限り、視聴者は各作品の中での俳優の演技を評価してしまい、その成長の過程に想いを馳せることはあまりないと思います。

美術作品を個々ではなく連作として鑑賞することで「作家の人生」にフォーカスして作品を楽しむことができます。

作家も自分たちと同じように仕事や人間関係に悩んで生きていたはずです。
「より多くの仕事依頼を受注するにはどうすればいいか」
「ライバルとの差別化はどうしようか」
「技術力を向上するにはどうすればいいか」
「自分のオリジナリティはどのように出そうか?」
そういった作家の人生における苦悩やメッセージを作品から想像することで、ドキュメンタリーを見る感覚で美術展を楽しむことができると思います。

2. 事前準備

事前準備をしておくと美術展を10倍楽しむことができます。

2-1. 予習

2-1-1. 作品展について調査
展示される作品やテーマについて、事前に調査しておきましょう。展覧会のコンセプトや背景を把握することで、作品に対する理解が深まります。
公式が出しているコンセプト動画やサイトを参照したり、美術展について解説している発信者の動画やコンテンツを見たりすると良いと思います。

2-1-2. 作者の基本情報を調査
美術展によっては作者の生い立ちや経歴が紹介されている場合もありますが、色んな作家の作品が集められている展示会だと作者の紹介は簡素なことが多いです。そのため事前に作家の基本情報をインプットしておくと作家に焦点をあてた鑑賞がしやすいと思います。

2-1-3. 時代背景と美術史を調査
もし余裕があったら展示されている作家の生きた時代背景や美術史を押さえておくと、より解像度高く作者や作品を理解できるのでおすすめです。といっても初心者が歴史をしっかり勉強するには時間がいくらあっても足りないので、雰囲気が掴めるだけでいいと思います。
正確な知識をインプットする必要はなくて「自分が作家の時代に生きていて画家になっていたらどういう選択をしただろう」と妄想できるぐらいの部分的な情報さえあれば十分に楽しむことができると思います。

2-2. 持ち物

基本的には手ぶらでOKです。
ただ展覧会は写真OKのところも多いですが、写真が取れない&スマホを取り出せない展示会もしばしばあります。なので作品を見て感じたことをメモするために、簡単なメモ帳と鉛筆を持っていくといいと思います。
たまにシャープペンシルすら使っちゃダメという美術館もあるので、鉛筆を持っていくのをオススメします。(なければ現地で借りられると思うのでスタッフさんに聞いてみてください~)

3. 5月におすすめの美術展

5月に開催されている美術展の中から、初心者でも楽しめるオススメの展示をご紹介します。

3-1. マティス 自由なフォルム @国立新美術館

自然に忠実な色彩から解放された大胆な表現が特徴のフォーヴィスム。その中心人物であるアンリ・マティスが残した約150点の作品を鑑賞できる美術展です。芸術家人生の集大成ともいえるロザリオ礼拝堂の室内装飾の展示は圧巻でした。
5月までの展示会なので、まだ行っていない方はぜひ足を運んでみてください。

会期:2024年2月14日(水) ~ 2024年5月27日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室2Eリ

 

3-2. MUKA展 @森アーツギャラリー

ヨーロッパ最大級のアーバン・アート作品を所蔵する美術館「MUCA」のコレクションが日本初上陸!バンクシーやKAWSをはじめとする現代アーティストの有名な作品を一気にみることができる美術展です。
同じ時代に生きているからこそ、アーティストが作品に込めたメッセージや活動方針がダイレクトに伝わって考えさせられました。
また何より”インスタ映え”する展示ばかりです。ぶっちゃけ美術を全く知らなくてもビジュアルとしてのかっこよさ・面白さだけでも十分に楽しむことができるので、美術展の入口としてオススメです。

会期:2024年3月15日(金)~ 2024年6月2日(日)
会場:森アーツセンターギャラリー

 

3-3. デ・キリコ展 @東京都美術館(上野)

日常の奥に潜む非日常を表した絵画を描き、サルバドール・ダリやルネ・マグリットといったシュルレアリスムの画家をはじめ、数多くの芸術家に衝撃を与えたジョルジョ・デ・キリコの美術展。
自分はまだ行けていないのですが、初期から晩年までのジョルジョ・デ・キリコの絵画が展示される大規模な回顧展ということで絶対に行きたい展示会の一つです。

会期:2024年4月27日(土) ~ 2024年8月29日(木)
会場:東京都美術館

 

3-4. 「これって広告?!」展 @アドミュージアム東京

絶え間なく変化し続けてきた21世紀最初の約20年間の広告の姿を、「拡張」をキーワードに「リアル」「メディア」「発信者」「価値観」という4つの視点から紹介される美術展。
こちらも自分はまだ行けていないのですが、是非行きたい企画展の1つです。
アドミュージアムには何度か足を運んでいますが、常設展が大好きなギャラリーの一つです。広告の歴史をポップにわかりやすく伝える展示が魅力的です。
また見どころ満載なのに入場無料というのも魅力の1つです。劇団四季の劇場が入っているカレッタ汐留内に位置しているので、つい先日公演が始まったゴーストレディーやアラジンの舞台を見るついでに立ち寄ってみてはいかがでしょう。

会期:2024年4月27日(土) ~ 2024年8月31日(土)
会場:アドミュージアム東京

 

3-5. 未来のかけら: 科学とデザインの実験室 @21_21 DESIGN SIGHT

幅広い工業製品のデザインや、先端技術を具現化するプロトタイプの研究を行うデザインエンジニアの山中俊治を展覧会ディレクターに迎え、最先端技術や研究における先駆的な眼差しとデザインが出合うことで芽生えた、未来のかけらを紹介する企画展。
企画展が開催される「21_21 DESIGN SIGHT」は、デザインをテーマにした面白い企画展が人気のデザインギャラリーで、自分も定期的に足を運んでいます。
ミッドタウン六本木の近くにあるので、国立新美術館や森美術館とはしごして芸術鑑賞を満喫するのもオススメです。

会期:2024年3月29日(金) ~ 2024年8月12日(月・休)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2

 

3-6. 北斎「冨嶽三十六景」Digital Remix @MOA美術館(熱海)

東京から少し離れてしまいますが、現在熱海のMOA美術館で開催されている葛飾北斎の企画展です。北斎の代表作である「冨嶽三十六景」+10作品が一挙展観され、デジタルとの融合で見ごたえのある展示になっています。
一番の見どころは、冨嶽三十六景で描かれた景色を現代の景観と比較展示しているところです。「昔北斎が描いた景色は今はこんな感じになったんだ」と楽しめました。

個人的に北斎が好きなので凄く楽しめた企画展でした。
企画展の会期は5月までですが、5月末からは北斎のライバルである歌川広重の「東海道五十三次」の企画展が始まり、7月には「ポケモン×工芸展」の企画展が開催される等、今後も面白い企画展が続々始まるようです。
またMOA美術館の建物自体が凄く素敵なので、熱海に旅行される際は是非訪れてみてください。

会期:2024年4月19日(金) ~ 2024年5月21日(火)
会場:MOA美術館

https://www.moaart.or.jp/events/hokusai-2-0/


是非、本記事を参考に美術展に行ってみてください~

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