見出し画像

タロット占いは、あまり公開しない方がいい

素人が占いをSNSで公開することについて(実際は素人でなくても)少しお話ししていきたいと思います。

占い(ここではタロット占いということでお話ししています)は、公開しない方がいいです。公開リーディングは、誰のためにもならないからです。タロットを使用するとき、「特定の人の、その環境においての、特定の質問」が必要となってきます。焦点をしっかりと定めなければならないのです。それができないのが公開リーディングです。

集客目的の宣伝用だと思いますが、それにしても不安要素がとても多いです。お客様に来ていただかないとお金にならないという理由があっての公開リーディング。それはあまり賞賛はできないのです。

その理由を、今日は3点に絞ってお伝えします。

タロットはそもそも公開を目的にするものではありません。

エソテリシズムから生まれた20世紀のタロットは、公開する目的で作られていません。むしろ、元々は公開してはならないものでした。もちろん、その後、アーサー・ウェイト氏は「ライダー版タロット」を出版したので、教団内だけではなく一般の人も自由に使えるようになりました(別の記事にも書いています)。ただ、ここで一番言いたいことは、タロットカードは、ランダムな人向けにランダムなリーディングをする道具として作られていない、ということです。

タロットは自分の潜在意識と繋がるための道具と考えた方がいいです。

自分が気づかないことを気づかせてくれるきっかけを与えてくれるのがタロット。自分を知る。これがまず第一です。他人へのリーディングはその次です。タロットの絵が直感を促してくれるのです。絵に刺激され、発想が生まれる。そのような役割をしています。

つまりは、タロットに魔法があるのではなく、ご自身の発想(使う人)の力なのです。ここを見落としている人が多いです。

発想を大切にする人はクリエイティブです。発想が豊かな方は柔軟な方が多く、さまざまな人生のトラブルに見舞われても物事を多方面から見ることができ、トラブルにどっぷり浸かりきらないことが多いのです。トラブルを取りこえていける力がある。そのトレーニングにタロットを使用する方が現実的です。神秘的なものに傾倒し、タロットに救いを求める態度は、「依存」という悲劇をもたらします。「依存」は執着心を生み、身を滅ぼすのです。

未来は作るもの。予言して待つものではない。

タロットは未来を予言してくれるもの(未来は決まっていると示唆)のように考えている人がいます。もちろん、それが占いの醍醐味であり、タロットにそれを期待することもわかります。それは個人の選択です。しかし、人間というのは、自己暗示にかかりやすい生き物です。

例えば、「あなたは半年以内に車を買い替えますか?」というようなアンケートをし、答えた人は実際、半年後に車を買い替える確率が上がったという研究結果も出ています。つまり、これはどういうことかというと、意識化(もしくは、潜在意識化)に入ってきた情報を取り込み、そのような方向に意識が徐々に向いていく、行動する、という傾向が強くなるのです。

これを、「引き寄せの法則」ということもできます。ですが、自分からそのような方向に向かっていっているのです。脳は感情や損・徳などは関係なく意識が集中している方に作用します。

人間は前の日に考えていたことの8割を次の日も考えているということが心理学などの実験でわかっています。考え続けていることは、実際に行動に移しやすかったり、目に入ってきやすくなったりします。それを、「引き寄せ」というようにオカルトの方に持っていきたがる人がいるのですが、不思議なことでもなんでもないわけです。占いもそうです。自己暗示にかかりやすい人が、「未来に〇〇が起こりますよ」と、言われるとその時点でその情報が意識化に入り込みます。そうすると自分が気づかないうちに脳が情報を処理し始めるのです。そのような脳の仕組みを理解した方がいいかもしれません。盲目にオカルトや神秘体験にこだわりすぎると落とし穴にはまります。タロットが未来を決めるのではなく、あなたが決めるのです。どうしたいかは自分で作るのだと決意した方がいいのです。

ただ人間は弱い

とは言うものの、上記で述べたことを全ての人が理解しているわけではありません。占いは自己成長のツール。自分の学びのために使った方がいい、ということをどれだけの方々が知っているのでしょうか?そういうことがわかる人はそもそも占いに頼ったりしませんね。人間は救いを求めます。どうしても、不確かな未来が知りたくなるものなのです。人生に問題が起きても、なぜかその時に、医者や専門家ではなく、「占い師」に救いを求める人がいるのです。不安要素を目に見えない何かの理由にして現実を見たくないこともあります。そのような心で占いに頼ることが多いです。「占い師」は未来を予言するよりも、そのような人たちの心のケアをする方に気を遣います。そういうものなのです。真面目な占い師ほど矛盾を感じるのです。

タロットで人生を良くしたいという希望があるのなら、タロットを自分で勉強してみることをお勧めします。タロット占いを公開リーディングして集客している人に頼らないことです。公開リーディングをするということはまず、タロットがランダムな人向けのランダムリーディングに向いていないことを理解していないからするのです。それを理解していても、公開リーディングをしている人はなおさら罪深いです。タロットでランダムリーディングはできません。不可能なのです。これを理解できていない人に頼らないこと。自分でできます。自分で占っても公開しないこと。自分への特別なアドバイスだと受け取り、人に話さない。なぜ、公開しない方がいいのか。これは、自分の夢をむやみやたらと人に言わないほうがいい、というのに似ています。人にいうことで自分にプレッシャーをかけて実現させる方も中にはいらっしゃいますが、全ての人がそうではないです。言わない方がいいという心理学者の方もいらっしゃるのです。自分がどちらのタイプなのか分析した方がいいです。

まとめとして、自分を客観視することが大切です。公開ではなく、自分を見つめる自分だけに向けられたメッセージをタロットからもらった方が幸せになれます。自分を知る道具だと考えてください。

それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?