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突然忙しくなる

気づいたら、突然忙しくなっている。暇の苦痛を思えば大歓迎なのだが、やけに唐突で少し面食らう。

エージェントとのポートフォリオ作成を大きく進めたかったのだが朝からアポイントメントが続いており、叶わず。日本にいる時の"予定詰め込み大好き癖"氏がいよいよ時差ボケ休暇から復帰。もう少し有給でも使って休めば良いのに、もう出社しますとのこと。思わず舌打ちが出る。

さて、午前中は友人に紹介してもらった法律家の方にお会いした。
私はProfession LibéraleというフリーランスVISAを取得したのだが、何回か在仏の人たちから指摘されていたように、やはりこれが少しまずかった。「完全にミスった」とは言わないまでも、まあまあミスったなぁと思っている。過去のことごちゃごちゃ言っても無意味なんだけど。

そして、フランスの確定申告は6月らしいので、4月末にVISAを更新するとなると順序が逆になってしまうので、それも頭を抱える要素の一つになる。

なんとかするしかないが、多分なんとかなるだろうと根拠もなく思えて仕方がない(病気か?)のと、それはそれでやる気が漲って楽しいくさくて、結果的に頭を抱えつつも実は快適な広いベッドで身体を伸ばせてたわ私、みたいな気分。

まずは来年VISAのステータスをどうやって切り替えられるか(更新がしやすいものに切り替えようとしている)に焦点を絞って、一年を無駄にせず設計していきたい。

目標ができたら、その瞬間からもう時計の針は動く。
目標設定が何ヶ月、何年先だろうが呑気に構えない。心は呑気にさせていても、脳みそと身体にはしっかりと働いてもらう。"世武裕子"という組織はそういうシステムを採用している個人事務所である。セッカチと言われることもあるが、オールウェイズ マイウェイをゴーインしていくっ!

いつも脱線が長くて我ながらやれんが、話を戻すと、頭を使ったからかお腹が減り、ランチをとることに。
最初の予定が凱旋門の近くだったため、ここで私の食らうもんはないけぇね!(単純に富裕層と観光客向けの価格設定だからですが(笑))となり、せめてオペラ界隈まで、とテクテク徒歩移動。はるか昔に自分へのご褒美で購入したAlexander McQueenのジャケットを着ていたため、それなりに街に溶け込めたのが不幸中の幸いだった。

お昼はベーグルのお店で7,5€のサンドイッチを。しっかりトイレも利用させて頂く。水は持参しているので倹約的に行こう。

その後、不動産仲介業者の担当の方にお会いしに行くも
「彼女は今日いないですよ。パソコンもないので今日はこないと思いますね」と同僚から言われ、門前払い。
アポイントメントは無視。メールを出しても、電話をしても無視。入口のドアの前で待ちぼうけしただけだった。こんな事でいちいち腹を立てていたらパリでなんて暮らして行けないのは分かっているのだが、「この街にいたら、人生のどれくらいの時間を無駄にさせられるのだろう」という気持ちが、申し込んでもいない定期便としてお買い得にデリバリーされるものだから、鳩尾の辺りが少しキリッと熱っぽくなる。

夕方は、渡仏前からコンタクトを取っていたフレンチとThe Coffeeというオシャレな珈琲屋さんで落ち合った。
ここでもまた、VISAの更新のため(勿論それだけではないが)の種蒔き作業について、色々と相談に乗ってもらった。フランス語もすっかり感覚が戻ってきて、日本語のスピードとあまり変わらないところまで復活してきたように思う。(語彙力は雲泥の差だが、最近は日本語も怪しいので....)

今週は、少し大仕事になりそうなサントラの準備や、俳優さんが演奏するための譜面作り(これはまた別の作品)、ポートフォリオの作成準備、フランスで仕事をするための活動番号取得、移民局の資料を読み、今後パリで営業活動をしていくにあたり日本では公開されていない大量のフランス映画を観て、色んな監督を知ることもやらなければならない。
それから、本当は早く読了したい原稿読みに友人のお誕生日.... とんでもない欲張りの降誕である。ジーザス・クライスト!

注)当方、不可知論者です。

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