SEAN フォトジャーナリスト 歪められたブチャ

ウクライナ取材 歪められしブチャ ナゴルノ=カラバフ紛争難民100人取材  難民の人々…

SEAN フォトジャーナリスト 歪められたブチャ

ウクライナ取材 歪められしブチャ ナゴルノ=カラバフ紛争難民100人取材  難民の人々や戦時下の人々の声、生き様を届けたい。歪められた事実ではなく、現地の方々の本当の思いや姿を届けたい。インスタhttps://www.instagram.com/seantheworld3333/

マガジン

  • リーザの涙〜本当のブチャ〜 ウクライナ取材

    ブチャ近郊で一ヶ月取材を続けてきた、いつもキラキラした笑顔で子供の世話をする女性の涙を初めて見たとき、自分の正義が分からなくなった。 しかし、彼らは悲惨な報道ばかりのイメージとは違い、苦難を乗り越え、笑顔で、支え合い前へ進もうとしていた。 ブチャ、イルピン、ホストメル、近郊の村々を襲った悲劇、報道されるイメージとは違うロシア兵占領下の暮らし、後のブチャの人々のは美しくもたくましく生きる姿。 本当のブチャを一人でも多くの人に見て欲しい

  • ミサイルが降り注ぐ街で〜ロシア軍が差し迫るハルキウ現地取材

    ウクライナ第二の都市ハルキウ。2022年7月中旬、ロシア軍の脅威は わずか10キロ手前まで差し迫っていた。毎晩ミサイルがハルキウの街を破壊し、多くの人の命を奪った。そんなハルキウの街北部で一部の地域の人々はガスも水もない中で、廃墟とかした街で生活をしていた。そして、ミサイルが降り注ぐようになるまで、若者達は毎晩歌を歌っていた、、、。

  • ウクライナ難民取材

    2022年ロシアのウクライナ侵攻により、故郷を破壊された欧州に逃れたウクライナ難民の方への取材

  • ナゴルノ・カラバフ紛争難民100人取材〜荒野のオーロラ〜

    2020年にアルメニア とアゼルバイジャン間で勃発したナゴルノ=カラバフ紛争により故郷を追われたナゴルノ・カラバフ難民の人たちのへの取材

  • 戦場の隣の村クハァナツァク

    アルメニアとアゼルバイジャン、戦争状態に在る両国のの国境に3方に囲まれたアルメニアの村。人々は日々アゼルバイジャン軍から銃撃に怯えて暮らしていた。

最近の記事

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リーザの涙〜歪められたブチャ〜 ウクライナ取材

ウクライナ悲劇の街ブチャ近郊付近の取材を始めて一ヶ月。 言葉の壁があり、あまり話したことはないが、顔見知りで、ブチャ取材で一番写真を撮影したブチャの女性がいた。 彼女は毎日キラキラした笑顔で戦争で傷ついた子供達の世話をしていた。 子供達も彼女と遊んだり、話している時はキラキラした笑顔で笑っていた。 その美しい光景は悲劇を経験したブチャの希望。 いや、この世界の希望そのものだと思った。 しかし、ロシア兵の戦車の銃口は彼女の両親にも牙を向けた。 そして、彼女達家族の

    • サバイバー〜地獄からの脱出、彼女はロシア兵に銃口を突きつけられた 歪められたブチャ

      3月9日ロシアに占領された地獄から脱出するためナタリアとその親戚一同は、フトル橋へと走った。しかし、そんな彼女達にロシア兵の車が二台近づいた。そして、ロシア兵達は彼女達に銃口を向けた。 前回の記事 ”ロシア占領下の村から逃れる最中、ロシア兵に出会ったけど、生き残った女性がいるわ。彼女は面白い経験をしたから、ぜひ話を聞くべきよ。” いつも取材対象を探すのを手伝ってくれる友達はそう言って、一人の女性を紹介してくれた。 その話を聞いて、きっとその女性はとても強い、筋肉もりも

      • ブチャの少女からジョンソン首相へのスピーチ 歪められたブチャ

        ”親愛なるジョンソン首相へ” ブチャでたまに通訳を手伝ってくれた、ブチャ近郊の村出身の少女アナスタシア、通称ナスチャ(16)は、ブチャの子供達を代表してイギリス大使へスピーチをした。 彼女のイギリス大使、ボリスジョンソン首相、イギリスへのメッセージは非常に心を打つ内容であったので、是非本記事で紹介したい。 前回の記事 イギリス大使にスピーチをするナスチャやガリーナが出る記事 右の笑顔の女性が、ユニセフテントのイベント企画や運営をしているガリーナ ”明日イギリス大使

        • ”娘は死んで、私はまだ生きている”〜娘をロシア兵に殺されたお婆さん 歪められたブチャ

          ”娘は死んで、、私はまだ生きている。”76歳のアントニーナは光のない瞳でそう語った。 アントニーナはロシア占領下のブチャで40日間娘の亡骸を埋葬できず、40日間娘の亡骸と同じ家で過ごした。 2週間にわたるハルキウ取材からキーウに戻り、再びブチャを取材していた。 7月末から、8月頭にかけて、毎日の様にロシア兵による虐殺の話を聞いていた。 近所の人が、友達が、親戚が、父が、母が、娘、息子がロシア兵に射殺された。 ブチャの住民から、当たり前の様に出てくるそんな話に最初はシ

        • 固定された記事

        リーザの涙〜歪められたブチャ〜 ウクライナ取材

        マガジン

        • リーザの涙〜本当のブチャ〜 ウクライナ取材
          5本
        • ミサイルが降り注ぐ街で〜ロシア軍が差し迫るハルキウ現地取材
          2本
        • ウクライナ難民取材
          7本
        • ナゴルノ・カラバフ紛争難民100人取材〜荒野のオーロラ〜
          39本
        • 戦場の隣の村クハァナツァク
          5本
        • ウクライナについて思うこと〜PEACE〜
          6本

        記事

          地下シェルター〜ロシア兵に連行された男の末路〜 歪められたブチャ

          ロシアの装甲車から兵士が降りてくると、シェルターで避難生活をしていた男を連れて行った。その後、その男が生きている姿を見た者は誰もいなかった。 ブチャには光(ロシアに占領された悲しい過去)と光がある。 ブチャの人々は今日も前を向いて歩き続ける、重すぎる過去にも負けずに、、 前回の記事  6月初旬、初めてブチャを訪れ、破壊された街並み、未だブチャに残る悲劇の跡に圧倒された。 夕方になり、そろそろキーウに戻ろうかと思った瞬間。 遠くに、青い空の下に白いテントがあるのに気

          地下シェルター〜ロシア兵に連行された男の末路〜 歪められたブチャ

          戦場のバースデー〜水もガスもない生活 ハルキウ現地取材

          2022年7月中ば、一時ハルキウから撤退したロシア軍は再びハルキウのわずか10キロ手前まで進行してきていた。 7月中旬、ハルキウ北部、最前線手前の団地に取材に訪れていた。 前回の記事 男性の住んでいるマンションもロシア軍とウクライナ軍の戦闘で破壊された。 ロシア軍とウクライナ軍の戦闘で破壊された団地の中を歩いていると お爺さんが外で焚き火でお湯を沸かしていた。 その光景を見た瞬間、、ここで生活する人たちの現状を理解した。 ここで生活する人たちは水だけでなく、、ガ

          戦場のバースデー〜水もガスもない生活 ハルキウ現地取材

          ミサイルが降り注ぐ街で〜ロシア軍迫るハルキウ現地取材〜

          2022年7月中旬 毎晩ミサイルが降り注ぐ街ハルキウの片隅。 ハルキウの若者達は夜が更けるまで、毎日歌を歌っていた。 ミサイル攻撃やロシア軍の侵攻による砲撃で多くの建物や生活は破壊された。 2022年7月中ば、一時ハルキウから撤退したロシア軍は再びハルキウのわずか10キロ手前まで進行してきていた。 毎晩ハルキウに降り注ぐミサイルで多くの建物は破壊され、罪なき市民の命は奪われた。 夜が更ければハルキウのどこかにミサイルが堕ちてくる。 多くの市民が夜の爆撃に恐怖して

          ミサイルが降り注ぐ街で〜ロシア軍迫るハルキウ現地取材〜

          ナルトとヴァイオリンとウクライナ難民の少年 ウクライナ難民取材

          2022年、2月24日世界のルールは一変した。 ロシアによる、ウクライナへの侵攻が始まったのだ。 多くの兵士、多くの民間人が戦果により命を奪われ、 かつて、美しかった街は灰色の焼け野原と化した。 上記の写真2枚は取材したウクライナ難民の女性からもらった、現在はロシア占領地シャシティエの親戚の家の写真。彼女の親戚はロシア統治下のシャシティエで、この攻撃されボロボロになった家で生活を続けている。 3年前の平和だったウクライナ西南の都市、イヴァーノ=フランキーウシク ロ

          ナルトとヴァイオリンとウクライナ難民の少年 ウクライナ難民取材

          手を差し伸べる人々〜ウクライナ難民支援ボランティア〜ウクライナ難民取材

          2022年、2月24日世界のルールは一変した。 ロシアによる、ウクライナへの侵攻が始まったのだ。 多くの兵士、多くの民間人が戦果により命を奪われ、 かつて、美しかった街は灰色の焼け野原と化した。 2022年4月15日現在。戦争開始からわずか一ヶ月半。500万人以上の人が国内へ逃れ難民と化した。国内避難民も700万人を超えた。ウクライナの人口は4413万人(2020年)だ。ウクライナの人の4分の1もの人がこの戦争で故郷を追われたのである。 ウクライナからハンガリーへ逃

          手を差し伸べる人々〜ウクライナ難民支援ボランティア〜ウクライナ難民取材

          出会い〜ヴァイオリン弾きの少年〜ウクライナ難民取材〜

          俺はナルトが大好きで、誰よりも美しい音色をヴァイオリンで奏でるウクライナ難民の少年と4月10日熱気あふれるハンガリー国会議事堂前のデモで出会った。 4月10日 ブダペスト で知り合ったウクライナ人にロシアに抗議するウクライナ人のデモが開催されると聞きハンガリー国会議事堂前を訪れていた。 デモ開始時刻の20分前、国会議事堂の前には少しずつロシアへの抗議や残虐なブチャ虐殺の様子が描かれたカードを持ったウクライナ人達が集まり始めた。 その中で笑顔で走り回る二人の子供と 旗を

          出会い〜ヴァイオリン弾きの少年〜ウクライナ難民取材〜

          ウクライナ国境ザホニ〜モスクワから来た女性〜 ウクライナ難民取材

          ”、、、、、私はモスクワから来たの。” その優しそうな難民支援をしている女性は切なそうにそう語っていた。 モスクワ?ロシアの人か?、、、、なんで?、ロシア人女性が難民ボランティアに?、、 2022年2月24日世界のロシア軍がウクライナへ侵攻を開始した。 侵攻開始から約2ヶ月。4月10日時点でウクライナから450万3954人もの人が国外へ難民として逃れた。 そして、ロシアが侵攻開始した2月24日ウクライナとハンガリーの国境の街ザホニにウクライナから約4000人もの人が

          ウクライナ国境ザホニ〜モスクワから来た女性〜 ウクライナ難民取材

          その少女は故郷キーウ(キエフ)を戦争で追われた ウクライナ難民取材

          ハンガリーブダペストには世界一美しい国会議事堂がある 4月10日その世界一美しい国会議事堂の前で、ウクライナの方々は正義と平和を叫んだ 4月10日 ウクライナ隣国 ハンガリー首都ブダペスト 国会議事堂前 ロシアのウクライナ侵攻、虐殺に対するウクライナ人による抗議デモ 抗議デモ開始から30分前、美しい国会議事堂の前に青と黄色の世界一有名な美しい国旗を掲げた集団、軍事侵攻したロシアに抗議するためにウクライナ人たちが集まり始めていた。 ウクライナ国旗を掲げる少年は日本のア

          その少女は故郷キーウ(キエフ)を戦争で追われた ウクライナ難民取材

          ”この靴は誰の靴?虐殺されたのは誰?” 〜ウクライナ難民取材序章〜

          ”この靴は誰の靴?虐殺されたのは誰?” その靴は人類に普遍の問いを投げかける。 しかし、人間は過ちを繰り返すのだ。 ”しょうは神にここに導かれた。神の祝福があるから、大丈夫だよ。幸せになる。そして、きっとまたここに来れるよ。” その靴を見ていて、誰よりも優しかった。ユダヤ人の友のことを思い出した。 2022年、2月24日世界のルールは一変した。 ロシアによる、ウクライナへの侵攻が始まったのだ。 多くの兵士、多くの民間人が戦果により命を奪われ、 かつて、美し

          ”この靴は誰の靴?虐殺されたのは誰?” 〜ウクライナ難民取材序章〜

          ウクライナの叫び〜彼女の涙の理由は?〜ウクライナ難民取材

          4月7日ハンガリー ロシア大使館前 ブチャ虐殺に対する、ウクライナの方々の抗議 現地レポート 2022年4月8日現在。戦争開始からわずか一ヶ月半。400万人以上の人が国内へ逃れ難民と化した。国内避難民も700万人を超えた。ウクライナの人口は4413万人(2020年)だ。ウクライナの人の4分の1もの人がこの戦争で故郷を追われたのである。 ある者は涙を流し ある者は平和と正義を叫び ある者は失望した そして、無垢な子供たちは何が起きてるか知るはずもない そして、ある人

          ウクライナの叫び〜彼女の涙の理由は?〜ウクライナ難民取材

          いつか帰る場所 ナゴルノ=カラバフ紛争難民100人取材 エンディング

          ナゴルノ=カラバフ難民100人取材が終わった。俺は今日このナゴルノ=カラバフ難民100人取材の拠点にしたゴリスの街をマシュルートカ(旧ソ連園の乗合バス)で去り、首都エレバンに向かう。そこから飛行機を乗り継ぎ日本に帰らなければならない。 ナゴルノ=カラバフ難民100人取材、、、本当に自分一人でゼロからコネを作りやり遂げられるか最初は不安だったが、何とかやり遂げた!!。そんな充実感に、取材をやり切った昨日は包まれていたが、、、、帰る当日になり、とても虚しい気持ちになった。見

          いつか帰る場所 ナゴルノ=カラバフ紛争難民100人取材 エンディング

          荒野のオーロラ〜戦争の傍らの学校〜ナゴルノ=カラバフ難民100人取材最終回

          ”この娘達には今年の冬の温かい靴がないの。” ナゴルノ=カラバフ100人取材中盤。戦争で故郷を追われただけでなく、誰よりも悲しい体験をした赤い服の少女をインタビューした時、彼女の祖母はそういっていた。 誰よりも残酷な経験をして、世界の理不尽に故郷を奪われたにも関わらず誰よりも素敵な笑顔をする赤い服の少女を見て、あのシリアの国境で出会った仲良くなったシリア難民の子供達のことを思い出した。 シリア内戦で故郷を壊され、追われて、それでもキラキラした笑顔で笑っていた兄弟との

          荒野のオーロラ〜戦争の傍らの学校〜ナゴルノ=カラバフ難民100人取材最終回