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「Xファイル」で人生が変わった。と思う、たぶん


1993年から放送を開始し、全米で大旋風を巻き起こしたという伝説のドラマ「Xファイル」。

95年から日本の地上波でも放送され、当時中学生の私は、2つ上の姉と共にドはまりし、すっかりその創造性溢れる世界観のトリコに。

地上波での放送が終わったあとも、つづきが気になってたまらず、当時街のあちこちにあったレンタルビデオ店で残りを借りて全部見て、2本の映画も見に行ってと、とにかく夢中で結末を追いかけてしまった。

もしかしたら、知らない人がいるかもしれないので思い出せる範囲で紹介しますと。

「Xファイル」は20世紀フォックスが制作したアメリカのドラマで、主人公はFBI捜査官2人組。

科学で説明できない不可思議な事件や、UFO絡みの未解決事件などを担当する部署がFBI局内にある。

そこは「Xファイル」という秘密の部署。

部署といっても薄暗い地下にあるただの小部屋で、そこで生き生きと働く男性捜査官フォックス・モルダー(ややイケメンで変人)と、同部署を、科学的かつ第三者的視点から整理すべく送り込まれた、女性捜査官ダナ・スカリー(理系美女)。

正反対の2人が反発しながらも、各地で起こる不思議な事件を追いかけて、全米を行ったり来たりするうちに、不思議な事件の裏にある政府がからんだ巨大な陰謀や、主人公2人が抱える心の傷と家族の問題、UFOによる地球人誘拐も同時進行。そして話が進むうち、2人も深く信頼し合うようになり、掛け替えのない相棒となっていく。


暗く抑えた演出と映像美、クールなBGMと、視聴者を怯えさせた当時最先端のCGまたはVFX(ごめんなさい違いがわからないので)、モルダーの友達のヲタクハッカーおじさん3人組や陰謀側の悪者たちなど演技派の役者陣で、とにかく飽きさせないテレビシリーズに成長するのだ。

 特に私はスカリーのことが大好きで、なんとなくいまだに、スカリーになりたいと思っている節がある。カッチリめのスーツを着てる日には、(スカリーっぽいかな?これ)と一人で思ってしまうし。スカリーがいつも着けている、金の小さなクロスのネックレスも買ったし。

スカリーはいつもダークめのスーツスタイルで、ボトムはミディアム丈のタイトスカート。靴は太めヒールのパンプスなのだ。その格好で走るのだ。

医師の免許も持つ捜査官がすでにかっこいい。
そして赤毛のボブスタイルでつねに美しい。
つまり、美しく、自分の得意分野があり、仕事をし、自立した人。そういう人になりたいと思ったし、今でも思う。人生を左右した番組との出会いだ。

書きながら、スカリー見たさでXファイルを追いかけていたとわかった。ドラマ全盛の頃、何かのインタビューでジリアンが本当は役を降りたがっているとわかり、真剣に悲しくなったっけ。

そう、スカリー役のジリアン・アンダーソンは美しく確かな演技力の持ち主で、今だとドラマ「セックス・エデュケーション」の性カウンセラー役とか、「クラウン」のサッチャー首相役とかが良いです。きれいです。

スカリー推しの立場から選ぶ神回を発表します。シーズン4の第14話「メメント・モリ」です。病を得て、窮地に陥ったスカリーを助けようとするモルダーの孤軍奮闘。2人の絆が胸を打つ、苦しくも感動的な回です。

…とにかく、Xファイルが人生を変えたかもと思う理由は、今でも私が

・ジリアンが好き
・英語が好き。
・バディものが好き。見まくった
・働いていようと思う
・自立した女になりたいと思いがち
・事象を疑う
…という何となくの指標を持っているから。
それは間違いなくXファイルに始まっているから。

テレビ番組は今でも大好きだけど、テレビの何が好きかと考えてみる。
このドラマとの出会いのように、すごい引力で面白い世界に連れて行ってくれるところ。私はチャンネルを合わせただけなのに。
これに尽きると思う。

いまだに思い出す好きなドラマがあるなんて嬉しい。普段は誰に語るわけでもない、自分だけの楽しみに会えたことに感謝だ。


#好きな番組

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