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わたしについて 11 〜高校生から感じたこと〜

 以前にfacebookでも少し触れましたが、私が教員として日頃から感じていたことを書きたいと思います。

私は、大学を卒業後、元国会議員秘書をしたのちに、高校教諭として沖縄県の公立高校に21年間、勤めていました。その中で、これまで学校現場で数千人の生徒たちを見てきました。
その際に、感じていたことをお話したいと思います。

生徒の中には、学校行事や部活動などの青春を謳歌する子どもたちもいる一方で、勉強ができないからとか、自分の発言に自信がないからと目立たないように息を殺している子、自分らしさを発揮できずに悩んでいる子、自分には価値がないと答える子など、さまざまな生徒がいました。

ほぼ一日を過ごす学校生活の中で居場所が全くないような子たちも多く存在していることが、とても気がかりでした。

子どもたちが本当に幸せになるためには何が必要なんだろうか、豊かに育っていくためには何が必要なんだろうか、教員時代の21年間は試行錯誤をしていました。

「学校だけでは間に合わない」

社会科の教員である私が辿り着いた答えは、歴史の年表を覚えさせることでも、歴代首相の名前を覚えさせることでも、定期テストの点数を高くとらせることでもありませんでした。大学進学率を高めることでもありませんでした。

子どもたちが幸せに生きていく力を育みたい、心を揺さぶるような体験をさせたい。学校と家庭以外の、社会と繋がるような体験をさせたい。

そんな想いが強くなり、教員を辞めました。

そんなこどもたちのために、私にできることは何かと考え、会社を立ち上げました。

家族と学校以外の第3の大人と接する場を作りたい、本気の大人たちともっと会わせたい、もっと社会と繋がるような場を作りたい、といろんな社会体験を企画してきました。

真剣に生きている人たちがいて、社会はこんなにも広いんだということを知ってもらうためでした。

それと、もう一つ、高校生と接する中で感じていたことがあります。
それは、沖縄に対する肯定感の低さです。

高校生の口から出るのは、「沖縄って給料安いよね」「沖縄って貧困多いよね」「沖縄って離婚率高いよね」などの言葉でした。
沖縄の未来に期待をしていない様子が伝わってきました。

「もっと沖縄に誇りを持ってほしい」「君たちが未来の沖縄を作っていってほしい」という想いもありました。


  そんな中で始めた事業については、次回につづく。




 
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