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私が愛した人はおおかみおとこみたいな人でしたww

眠れない夜に何度目かの「おおかみこどもの雨と雪」を観た。
小学4年生の頃、映画館で鑑賞してから折に触れて観るようにしている。
「おおかみこどもの雨と雪」は人生の鏡、この映画と共に歩んできた。

この映画、話構成は単純だが、噛めば噛むほど味がするというか、良い意味で突っ込みどころが満載なので観るごとに新たな発見がある。そういうタイプの名作だと思っている。

今回は過去の感想も踏まえつつ、現在、限界大学4年生佐藤さんの発見をここに残してみる。


まず、初めの10分で愕然とした。

死にたい時期があってでも今はなんとなく乗り越えたよみたいな雰囲気の、それっぽいことをそれっぽく低い声でゆっくり話すタイプの男

が好きなの、ここから来てたのか!
こっちはそのせいで色々狂わされてるんだよ!!
「彼(おおかみおとこ)」とかクレジットされてる分際でこっちのテリトリーに入ってくんな!!!

ってなった。
実は何度も見返しているものの、大学生になってからは観ていなかったので完全に打ちのめされてしまった。1年の頃に彗星のごとく私の目の前に現れて、嫌~~な消え方をされたあいつそのものじゃないか。ふざけんな。

色々な文献でも触れられているけれど、彼(おおかみおとこ)は本当にクズだからな。すぐ死ぬし、クリスマスにめちゃめちゃ待たせるし、避妊しないし避妊しないし。佐藤側で色々設定を付け加えてみたものの、しない必然性はない。色々と対処法はあったはず。

そんでもって花ちゃん、なんというか女だな。最初からかなり積極的だし、今後のキャリアを捨ててまで事実婚、出産までこぎつける。狙った獲物は逃がさない。ある意味彼よりハンターだよな。

ここからは子育てパートに移る。

東京では花ちゃんは誰にも相談できず、憔悴していく様子が描かれる。それでも笑顔を絶やさず、泣き言一つこぼさない。死のうとしない。あまりにもリアリティがないので3人で入水自自殺しようとして思い留まるシーンくらいあっても良かったと思う。(イイカタヒドイデスネゴメンナサイ)

あと児相はマジで何も悪くない。仕事してただけ。



そして、花ちゃん、幸か不幸か30歳前後で実質子育て終了しているので、これから人生選択し放題になる。新たな伴侶を見つけるのも良し、自然観察員補助にとどまらずもう一度大学に行き直して狼の研究職につくも良し。

「大学 モデル 偏差値」の検索結果より、めちゃんこ賢い大学に行ってたみたいだし、子育て・農業・近所付き合い・バイト・勉強(いずれもハードモード)を同時にこなす最強シンママなので本当になんでもできると思う。


あと、新たな気づきとしては、花ちゃんにとっての清楚な女の子の象徴は青のワンピースだってこととか、最近Kan Sanoの「Pマママ」を聴くたびに存在しない記憶が蘇って泣きそうになるのは
「おみやげみっつ、たこみっつ」と重ねていたからだろうな、とか。


「ここは明るいパート」「ここは若い女パート」「ここはなかまパート」で識別するスラム病が出ちゃったこととかそんな感じ。

オススメデス!!!(CV適当宇多丸)


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