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私が現代ミニ四駆のレベルにどうにかついて行けた訳

近年の大人が参加するミニ四駆は、一般的に「第三次ブーム」と呼ばれています。私が思うに2014年頃からじわりと始まり、2016年にピークを迎えたこのブームは落ち着き始めています。最近はスマホ向けアプリゲーム「ミニ四駆超速グランプリ」をキッカケにミニ四駆を始める方も出てきました。

今回は大人になってから始めた人、あるいは再び始めた人が突き当たる、”最初にして最大の難関”について書いてみたいと思います。

実際のミニ四駆、思ってたよりレベル高い問題

ミニ四駆は実際の車を1/32にスケールダウンしつつも、モーターと電池で実際に走る事ができる模型です。その上、豊富なアップグレードパーツがあり、これを幾通りも組み合わせる事で自分が思うような速さや走り方に調整する事が可能です。5人あるいは3人で行われるレースは各々の個性がぶつかり合う“モータースポーツ”と呼ぶにふさわしい空間に昇華します。
大人になってパーツを整えることに躊躇もなく、店頭のサーキットを使ったコースでの調整も問題なし、頭の中のレースシミュレーションもバッチリ…よし、レースに向かうぞ!と意気込んで臨むと、大体の人は最初に違和感を覚えます。

『あれ、みんなのペースについて行けない…』

大人が参加するようになった事で、ミニ四駆レースは確実にレベルが上がりました。それは経済条件だけが理由ではありません。
前回記事にも書いたように、私は子供の頃にミニ四駆を作った体験を持っています。その後、私はしがない会社員になりましたが、同じような経験を元に様々な“可能性”に辿り着いた同期もいます。ある者は「システムエンジニア」、ある者は「自動車整備士」、ある者は「歯科医」に…つまり、子供の頃の体験を元に各々の仕事に就き、高度な技術や経験を身につけた大人達が現代のミニ四駆レーサーなわけです。これによって一番向上したレベルが、ミニ四駆の改造スキルなのです。

そんな状況になっているとはつゆ知らずに、最初に参加したタミヤの公式大会「ミニ四駆GPスプリング2015」では、自身が“速すぎるくらい”と想定したパワーダッシュモーター×大径タイヤ×超速ギヤー×VSシャーシの組み合わせで大惨敗を喫することになります。

現代のミニ四駆にはついて行けないかもしれない…

悔しさのあまり、私はネットを調べまくりました。しかし、企業秘密とも呼べる改造のキモがネット上に出ているわけがありません。こうして会社の部活動とは別に、週末に「ミニ四駆ステーション」と呼ばれる、常設コースが整ったお店に通う日々が始まります。
そこで出会う店員さんや先輩レーサー達に教えを請い、マシンを直してはまた速さを見せつけられ、時には仕事の愚痴を聞いてもらいながら現在に到ります。

私の場合、最初にぶつかった「現代ミニ四駆レベル高すぎ問題」でモチベーションが落ちてから再生し、一人前に現代のレベルについて行けるようになったのは自身の課題の節目節目で出会う人々に恵まれたことが大きかったです。
ミニ四駆のキットやパーツや道具はお金で解決しますが、楽しみ方や同じ土俵で勝負するために必要な知識、経験はお金だけでは解決できません。これらは全て、ミニ四駆の現場で得ることができます

ミニ四駆の現場とは、具体的にはミニ四駆で遊んでいる人が集まっている場所=ミニ四駆ステーション(コース常設店)です。そこで感じたこと、確かめたことが自分自身の武器になります。そして何より、自分で調べるよりも人に聞くことで早く課題が解決するかもしれません。
現場では周りが自分よりもレベルが高く、壁を感じることもあると思います。ですが、そんな中でも自分がミニ四駆を速くしたいと思っていること、ミニ四駆が好きであることを決して隠さないでください。いつか誰かがあなたの気持ちに応えてくれるはずです。

私は待ってますよ。

【まとめ】
・現在のミニ四駆は改造技術の向上によって、かなり速くなっている
・レベルの向上は、お金よりも知識と経験の積み重ねが重要
・ミニ四駆の現場を怖がらない、精一杯楽しむ

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