ルイまる子

イギリスの通信制大学のオンライン受講中。9月よりMAinHistory進学予定…だった…

ルイまる子

イギリスの通信制大学のオンライン受講中。9月よりMAinHistory進学予定…だったが、ご縁あり6月よりアブダビに住むことになる。アブダビにある大学院に現在apply中。イスラム教、アラブの歴史も勉強中。英語C1。美術、映画好き。

最近の記事

Tokyo Viceがあまりにも面白かったので感想を残そうと思う

マイケル・マン/アラン・プールが撮った刑事&ヤクザ&新聞記者の裏社会と報道 本作あまりにも面白く、言いたいことが多すぎるため書き残すことにした。全ての点で、超ハイクオリティだ。これを上回るドラマがあるだろうか?(勿論好みもあるだろうが)。多分今年のドラマでは『Shogun 』と同等かそれ以上だ。この作品は映画以上の映像美、描写の細かさ、日本の任侠の世界や警察内部の問題、またそれ以外の多岐に渡る日本特有の社会問題も網羅し、決してよくあるアメリカが作るニセモノの日本ではなく、

    • 濱口竜介監督作品に見られる、計算づくの?未成熟ー『悪は存在しない』

      数日前に鑑賞した『悪は存在しない』は実に完璧な作品であった。レビューを見ても異口同音に評価が高い。私も異論はない。が、しかし、なにか得体のしれない不満が残る。それがなにかというと、人間としての「成熟度」が映画の中にあるかどうかという点だ。目から鱗というほど人生を理解しているなと感じるかどうか、人間考察や、山に住む親子の心の内がどれくらい視聴者に伝わっているか?という点もそうであり、監督がその作品のテーマとする物事や人物へ考察がどれだけ深く、スクリーンに散りばめているかが私達映

      • チャーリーとチョコレート工場の考察〜ウイリー・ウォンカとトリックスター

        ウイリーウオンカの文化英雄,世界の変革者としての役割 ウィリー・ウォンカは世界一のチョコレート工場を作った天才的経営者で、マジシャンとも言われている。燕尾服を着てシルクハットをかぶり、紫の手袋を身につけ、口から出る言葉はいつも皮肉に満ち、悪い言葉を連発するミステリアスな変人である。誰も信用せず堂々とした素振りなのに、なぜかparent(親)という言葉が言えず、言おうとするとどもる等、子供っぽく憎めない可愛らしさがある。彼は社会の道徳や秩序を無視するトリックスターであり、一般

        • 映画『マンティコア』を見て。 ネガティブなことや変わった性的趣味嗜好を持った人が気味悪いのは仕方がないが、否定し、そもそもなかったことにしてほしくはない。

          東京国際映画際で視聴。素晴らしい映画だった。本年度No1だと思う(「こちらあみ子」と「Love Life」と接戦ですが)。何を書いてもネタバレになるが、取り敢えず書かないとならないので、申し訳ありませんがネタバレした上で書きます。ストーリーは次のようになります。 スペイン、カルロス・ベルムト作品。ゲーム会社の優秀なゲームクリエイターのJulian(フリアンというスペイン語読み)は隣の家の火事で小さな男の子を助ける。それがキッカケでまた苦しみがもたげ始めた。その小さな男の子の

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        • 濱口竜介監督作品に見られる、計算づくの?未成熟ー『悪は存在しない』

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          こちらあみ子 を救うために クイーンズ・ギャンビット 方式では?

          #文学 とは一般社会から弾かれた人たちについて、微に入り細に入り書き綴り共感を誘い、人々の心を震わす素晴らしい創作で、その芥川賞作家の原作で映画化した、#こちらあみ子 は今年NO1のいつまでも心に残る傑作だった。ただ、涙を流すだけでなく現実的に解決法はないのかとも考えた。もちろん色々な試みは行われていると思うが #発達障害 や#グレイゾーン の人たちを救うため、その家族や社会を守るために、ある程度個人の自由など度外視し、#政治 で解決出来ると思う。例えばだけど、 1ある基準

          こちらあみ子 を救うために クイーンズ・ギャンビット 方式では?

          市場を埋め尽くす映像美のもってまわった 「童貞映画」

          古い世代で、しかも映像でアニメというものは殆ど見たことがなく(映画で漫画など見てはいけない厳格な時代と家庭だったので)書物の漫画で萩尾望都、山岸凉子、大和和紀を読んでいました。だから現代人からすると何を言ってるかすらわからないかもしれません。しかし実際のところ感性は若いので、令和の世で圧倒的人気の 細田守監督とか新海誠監督のアニメ映画はものによっては実写映画とほぼ変わらないかそれ以上の出来だと思い #竜とそばかすの姫 はまぁ良い映画だったから、今後も見て行こうと思った。しかし

          市場を埋め尽くす映像美のもってまわった 「童貞映画」

          トム・クルーズについて今のうちに書いておく

          #トム・クルーズ永遠の若さを追求して というドキュメンタリーをBSで見たが、時代が早いスピードで過去を蹴散らしながら進んで行く中で、何か宝石の様なその時代の空気や人間たちの思いを書き残しておかなくてはならないと強く駆り立てられ書くことにした。 トムを語る事は自分の生きてきた時代を語るのと同義だ。彼が今、普通なら引退する年齢なのに、まだまだ現役俳優以上の仕事をし(多分誰もそんなことまでして欲しくはないのに?)、スタントなしにジェットを運転し、崖から飛び降りたりする姿を痛々しく

          トム・クルーズについて今のうちに書いておく