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中小企業診断士の過去問にトライして予想通り打ちのめされた

中小企業診断士を目指す学びを始めて約5か月。全く思うように前進しない中、試験が段々近づいてきている。少し前、昨年の試験問題に挑戦してみた。2日かけて全7科目、制限時間内で取り組んだ。予想していた通りではあるが、もし合格見込みが診断されたら「E判定」だろうという結果だった。

恥ずかしさをしのんで、各科目の点数を正答率で記す。小問に分かれているものは小問ごとに1個と数えている。

経済学 56%
財務・会計 48%
企業経営理論 58%
運営管理 45%
経営法務 44%
経営情報システム 56%
中小企業経営・政策 35%

中小企業診断士の一次試験は、合格基準が「全科目の平均60点以上、かつ40点未満の科目がないこと」である。私の結果は「60点以上取れた科目なし(惜しいものはあった)、中小企業経営・政策は40点未満」だった。惨敗だ。

現状で過去問をやっても多分ボロボロだろうというのはわかっていた。でも、8月頭に本番が来ることを考えると、もうテキストではなく問題中心にやっていく時期だ。最大限前向きに言うなら、合格ラインははるか彼方と実感したことが収穫と言えるだろう。

全科目の試験問題にフルで取り組んでみて、感じ取れたこともある。

まず、特に試験時間60分の科目は、問題数が思いのほか少ない。経済学や経営法務、経営情報システムは約25問で100点だから、単純に考えると1問4点ほどになる。正解すべき問題でしっかり得点できるかが、非常に大きな意味を持つということだ。

中小企業診断士の試験は各科目とも「2割ぐらいはかなり難しい問題が出る」とよく書かれている。私はそんな難問を解けるようにはならないだろうから、仮に80点が自分の中の「満点」とすると、科目合格の60点からプラス20点。1問4点の科目があった場合は、5問しか間違えられない。60点というラインは、一見さほど困難でなさそうに見えて、そうではない。

もうひとつ過去問で感じたのは、出題範囲が極めて広い割に実際に出てくる問題の分野が限られていることだ。私のように穴ボコだらけの状態で本番を迎えるであろう者にとって、どんな問題が出てくるかで得点できる確率がかなり変わってきそうだ。たまたま自分がある程度習熟している分野から出るのか、「こりゃダメだ」というところから来るのか。

言い換えると、今からは闇雲に全範囲を順番にみていくよりも、「どこが出てきそうか」を考えながら過去問や問題集を進めていくのが、今年私が一次を突破する可能性を高める術なのではないかと感じる。高校生が試験前に出そうな問題に山を張るように。ただ、この方法の難点は、私が昔からギャンブルや山を張るのが滅法苦手ということだ。

最後にもう一点感じたことを書くと、これも各所で言われていることだが、講丸暗記や講義(私の場合はStudying)をひたすら聞くだけでは問題が解けるようにはならない。このことを過去問で思い知らされた。講義で話されることの7割ぐらいは理解できるというレベルは前提であり、そこから先に進んで「その知識がどんな風に問題にされるのか」というところに頭を慣らさなくてはならない。

似た用語の細かな違いとか、「以下」と「未満」のどちらが正しいとか、講義で出てくる式をちょっと応用させた計算問題とか。テキストの通りに出てくれば解けそうなのに、問題の出し方が捻ってあるためにわからなくなるというものがいくつもあった。講義で理解したつもりになっていた部分でも、解けない。自分の理解の薄っぺらさを思い知らされた。

このように、試験問題に挑戦したことで、元々なかった自信がさらに吹き飛ばされている。とはいえ、せっかく多大な時間とエネルギーを注いできたことだ。ここで断念はしたくない。

試験まであと2か月半ということを考えると、Studyingの講座をひたすら聞くことはもう最優先ではない。問題集や過去問にどれだけの量取り組んで、どこまで試験形式の問われ方への対応力を付けられるかが鍵となるだろう。「スピード問題集」をこれからの中心にする。

道は相当険しそうだが、少なくとも「精一杯やった」と思えるように進んでいく。




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