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久しぶりの人間ドックで企業のブランディングについて考えた

かなり久々に人間ドックを受けに行った。

モノのように体が検査されていくのは決して心地よいものではないが、年とともにいろんな部位がくたびれ始めてきているのも事実。しっかりメンテナンスしていくためにも状態を知ることは重要だ。

人間ドックの各検査では、普段目にすることのない大きな器具をいくつも目にする。心臓かどこかの検査をするとき、2mぐらいありそうな機械の長いアーム部分にフジフィルムのロゴが入っていて、へーそうなんだと思った。

医療器具には特段の関心を持っていないが、そこからは検査をする器具に企業名が入っているかどうか注目して見てみることにした。少しでも楽しむための工夫だ。

結果、検査でいくつもの部屋に入って器具を見た中で企業名が表示されていたのは、先のフジフィルムだけだった。より広く対象を考えても、クリニックを出るまでにロゴに気づいたのはトイレの便器「TOTO」と、クリーニングされた検査着を覆うビニールの「白羊社」だけだった。

どのロゴも、さりげない大きさでありながらしっかり視線に入ってくるところに配されている。激しく主張するほどではないところに好感を持った。「あっ白羊社さん、こんなところでも会いましたか」といった気持ちになれるとでも言うべきか。きっとサイズも入れる場所も、かなり考えられているのだろう。

ほかの医療器具でも企業名を入れているものがあったかもしれない。でもそれは、少なくとも私の目には入ってこなかった。もしかすると、一般の患者・被験者は医療器具の購入者にはならないから、そんな相手に企業名を知らしめても仕方ないと考えている会社もあったりするのだろうか。

企業ロゴというのは、ブランディングのひとつの要素に過ぎない。でも、ほとんどの人は意識しないかもしれないようなところにさえしっかり企業名を配置する企業がある。そんな会社は、きっとほかの面でも手を抜かず、きめ細かなブランディングをしているのだろうなと感じた。



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