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その癖のずっと奥に潜むもの

知らず知らずのうちに、爪を噛んでいたり、髪の毛をいじってみたり、足を揺すってみたり。そんな何気ない癖を、科学者たちは「身体に焦点を当てた反復行動」 (body-focused repetitive behaviors)と呼んでいる。そしてそれはあなたの内なる状態の身体的な表れであると言う。

Brain Sciences誌に掲載された2022年の研究では、感情とこれらのチック行動の悪循環があると指摘している: 不安、緊張、ストレス、フラストレーションを感じれば感じるほど、これらの反復行為(チック)は悪化する。

チックの種類は、あなたの性格、深層心理を表しているかもしれない。例えば、強迫的に髪を引っ張ったり、爪を噛んだりする人は、完璧主義者である傾向があることがわかっている。その行動は、退屈や苛立ち、不満を和らげようとした結果であり、何もしないよりは何かした方が気分が良いからであると科学者たちは考えている。

その結果、繰り返される行動が慰めになる。そして定着する。そこから逃れられにくくなる。

他にも、お腹がすいているわけではないのに、つい何か甘いものに手をだしてしまう、「口が寂しく感じる」なども不安や不満の表れであるかもしれない。

特に偏食家は不安や神経症の傾向がある。また、お皿の上で異なる食べ物を分けるのが好きな人は、日常生活においてとても用心深く、細かいことにこだわる傾向がある。

これらの自分の癖に気がつくには、マインドフルネスと呼ばれる瞑想が役に立つ。心を『今、このとき』に置いて、呼吸を感じること。マインドフルネス瞑想の効果は医学的にも多くのエビデンスが上がっている。

苦しみや不安はすぐに変えられなくても、それをただ見つめることで何かが溶けて蒸発していく。そして見方が変わっていく。それは自分で試してみて肌で感じ取っていくしかないだろう。





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