もう猫吸いながらしか仕事できません
な、なんだっ!?
広告コピーのキャッチは一行。
「もう猫吸いながらしか仕事できません」
一見意味不可解な広告が話題を呼んだ。
新たなオンライン体験を提供する会社 oViceの中吊り広告だ。
他にも同社のコピーは、
「オレは布団でも仕事できる」
「出社したらしたで、楽しいんだよな、会社も」
サブコピーは「バーチャルオフィスに出社しよう」
oViceの提供するバーチャル空間は、新しいコミュケーション文化を作り上げる環境だ。ここでは次のような場でバーチャル空間を共有できる。
そのコンセプトは、「一緒にいる感じ」。
オフィス
スクール
イベント
コミュニティ
ウェブ上で自分のアバターを自由に動かし相手のアバターに近づけることで簡単に話しかけられる新感覚のバーチャル空間だ。
アバターには指向性があり自分に近いアバターには声が遅大きく遠いアバターには声が小さく聞こえる現実の空間で話しているような感覚が得られる。
このアバターの距離に応じて音量が変化する機能は、外には見られないボイスだけの特徴。話したい人の隣に移動するだけで会話が始まり、既存の会話にも参加できる。これにより様々なこれまでの不便さに解決の光が照らされる。
新入社員のサポートや研修
リモートワークの環境のレベルアップ
社内のコミュニケーションをアップ
面倒なURL共有をなくしたウェブ会議
プロジェクト内での他のメンバーの動きの把握
新しいシステムの導入費用の抑制
実際に使ってみると、ゲーム感覚でアバターを動かし、タスクを成し遂げることができる。
日本語ツアーはこちらから
米国の市場調査・コンサルティング会社 Emergen Research によると、2020 年度の世界のメタバースの市場規模は約 476 億ドル(日本円で約 5.5 兆円)だったのが、2028 年にはその規模が 8,289 億ドル(日本円で約 95 兆円)になると予測している。
「メタバース」とは仮想空間上にある、現実世界のミラーワールド(鏡像世界)のことで、meta(超越した・高次の)と universe(宇宙・世界)を組み合わせた造語。1992 年に SF 作家のニール・スティーヴンスン氏の作品で使用されたのが始まりだ。
今後は「バーチャルオフィス」だけでなく、さまざまな仮想空間が実現しそうだ。
メタバース上にある会場で、アバターなどの3D アイテムや、リアル商品(洋服、PC、飲食物など)を売り買いできる、 VRイベントも、2018年から世界中で開催されている。
バーチャルなイベント会場内で乗り物に乗ったり、映画を見たり、音楽ライブに参加するなど、メタバースならではの”体験”もできる。さらに来場者間で音声によるコミュニケーションが可能で、現実世界で一緒に街を巡っているかのような臨場感が楽しめるのも特徴。3Dデータ商品の個人間売買を目的に始まったものだが、近年ではメタバース事業に参入したい大手企業によりリアル商品の販売も充実し、VRコマースの新たな可能性を創出している。
さらに2022年5月には、META(旧フェースブック)が、カリフォルニアにメタストアを開店する。
これにより、メタバース関連商品を実際に体験できるようになる。それだけではない。今後は展示会やプレゼンテーションにもどんどん活用されていくだろう。
ビジネス・メタバースは潜在力がある。社員は物理的な制約から解放され、通勤に高いコストをかけて東京に住まなくてもよくなる。住みたいところに家族と一緒に住め、働き方が変わる。
会社も優秀な人材を集めるにはリモートの方が有利だ。従業員を増やすのにオフィスを増やさずに済み、固定費をかけずに柔軟に人員を調整できる利点がある。生活における時間割を考えると、ビジネスメタバースはゲームやエンターテインメントに比べ、より大きな市場に成長するだろう。
バーチャルオフィスとは?
バーチャルオフィスは現在、主に2つの意味で用いられている。
1つ目の定義は、Weworkのようなサービスを指して用いられている「レンタルオフィス」を意味する言葉。
レンタルオフィスは、契約することで実際に提供されているオフィスを利用できるため、自分用のプライベートオフィスのほか、会社のオフィスとしても重宝されている。
バーチャルオフィスの2つ目の定義としては、インターネット上でリアルなオフィスのような体験ができる「仮想オフィス」を指して用いられる。
例えば、「oVice」ではオンライン上のオフィススペースでアバターを動かすことでオフィス内を自由に移動でき、チームでスムーズにやり取りすることができる。
このよう仮想オフィスではチャットや音声通話、Web会議など様々な方法でコミュニケーションが可能なため、複数のツールを用意する必要もない。
バーチャルオフィスは低コストで導入できるものの、既存の働き方からの移行にはある程度労力が必要だ。
そこで、バーチャルオフィスの導入に失敗しないために注意すべき点をいくつかご紹介する。
(1)バーチャルオフィスを導入する目的を社内で共有しておく
バーチャルオフィスを導入する際は、導入目的や活用方法について、メンバーと共有することで、新たなツールについても受け入れてもらいやすくなる。さらにバーチャルオフィスはテレワーク用の共有スペースというだけではなく、バーチャル飲み会や説明会、各種イベントとしても活用することができる。どのようなシーンで活用するのか、あらかじめ計画を立てておくこと。
(2)バーチャルオフィスを利用する対象者を選んでおく
バーチャルオフィスを導入する際は、どの部署、どの従業員が利用するのかあらかじめ計画しておくことが大切。通常バーチャルオフィスツールを導入する際は、利用する人数によって月々の費用が異なる。先に特定の部署だけ試験的にバーチャルオフィスを活用し、その後徐々にメンバーを追加していくという方法がベスト。
(3)他部署との連携に支障がないように配慮する
バーチャルオフィスを利用する部署と利用しない部署が社内に混在している場合、部署間のコミュニケーションがかえって難しくなってしまう恐れがある。
特に関連性の強い部署や、普段やり取りの多い部署同士は一緒に仕事ができる状態にしておくことに留意する。
(4)導入効果の検証方法について決めておく
バーチャルオフィスを導入することで、企業は次のような効果を期待できる。
・業務に関する生産性の向上
・従業員同士のコミュニケーション量の増加
・テレワークにおけるストレスの減少(孤独感等)
生産性の向上はバーチャルオフィスを導入してからの成果物などで検証することが可能だが、コミュニケーション量やストレスの変化量については、従業員へのヒアリングやバーチャルオフィス上での日々の仕事ぶりなどから変化を確認する。効果を検証することは非常に大切。効果をうまく検証できれば、検証結果をもとにバーチャルオフィスの活用方法を改善することができる。
(5)バーチャルオフィスはデモ版で試す
バーチャルオフィスは通常のオフィスやレンタルオフィスを契約するよりもコストパフォーマンスに優れている。通常はどのプランでもデモ版を試してみることができるので、必ず導入までにデモ版を試してみて細かな調整をすること。
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