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認定ファイナンシャルプランナーのお金の考え方


収入を増やす簡単な答えは存在しないが、収入を増やす方法を常に考えるのは大切なことだ。ここでは認定ファイナンシャルプランナーのエリック・ロベージが考えるお金の向き合い方の基本について、ビジネスインサイダーの記事から抜粋してまとめる。

ここでは投資の際に考慮すること、倹約は裕福になるための戦略としては適切でないこと、長期的な貯蓄計画を立てるためのヒントについて触れる。

1. 変化を見越して計画を立てる


長期スパンの計画は時間とともに変化していくのが普通だ。10年後、20年後、30年後のあなたが、今のあなたと同じ人物であることなど、ありえない。

長期的な貯蓄計画では、目標や価値観、優先事項、環境などの変化を考慮に入れることが大切。今の時点では何が変わるかはわからないが、進化を続ける人生のために計画を立てることは可能だ。

まず、可能なら、これぐらい必要だと思う以上の額を貯金する。余った現金を、深く考えもせずにライフスタイルのアップグレードに支出するのはやめよう。代わりに、そのお金を投資に回せば、富をさらに増やせる。

将来の収入と支出に関して、非現実的な予想をしない。収入はあまり増えず、生活費は予想以上に上がると想定するのも一策だ。

何らかの決断を下すときは、低コストで済む選択肢をとるよう心がける。そうしておけば、のちに必要に応じて軌道修正が可能になる。何らかの義務が生じる決断(家を買うなど)は軌道修正が難しいため、決断前にメリットとデメリットを書き出すなどして、慎重に考察すること。

2. 収入を増やす方法を探す


「できるだけ早く退職する」から、もっとバランスよく経済的な目標に近づくほうへ重点を移してみる。

そのためには、貯蓄に回す額を減らし、自分の人生にとって大切なことに収入を使うことを考慮する。遠い(そして来るのかもどうかもわからない)未来の「ある日」のために、すべてを節約することが自分にとって合っているかどうか検討すること。

富を築くことが目標なら、収入を増やすことで近道ができる。お金に関するヒントをばらまく専門家の多くが、この現実を無視している。

彼らがこの点に触れようとしない理由も理解できる。収入を増やすのは簡単なことではなく、誰にでも役に立つ模範的なアドバイスが存在しないのだ。

けれども富を築くことを目標にするのなら、収入を増やすことの重要性を無視すべきではない。収入を増やす方法はたくさんあるので、ひとつの正解にこだわる必要もない。自分に合ったものを選んで、その戦略にこだわり続けよう。

3. 倹約にも限界があることを忘れない


将来何がしたいかに関係なく、選択したライフスタイルを維持するには絶対にお金が必要になる。そして、永遠に働いてお金を稼ぎ続けることはできないことも念頭に入れておく。みずからの意志であれ、環境が変わったからであれ、自分の仕事以外の方法で生活に必要な出費をまかなわなければならない状況がきっと訪れるだろう。

つまり、貯金や投資は絶対に必要なことだと認めざるをえない。そこに議論の余地はない。問題は、どうやって貯金や投資をするかだ。

倹約を通じて豊かになることは可能だ。支出を減らせば減らすほど、単純に貯金できる額が増える。

けれども、これは富を築くには遠回りの道だと言える。節約できるコストには限度がある。また、節約するだけでは、時間の経過とともに価値が増す資産は生まれない。

4. 投資戦略を立てる


小銭にこだわることなく豊かになりたいなら、投資は欠かせない。その際、賢く投資する必要がある。

  • どの投資手段を選び、さらに自分の目標とその達成までに残された期間にもとづいた適切な資産配分をする。投資に関するリテラシーは非常に重要だ。

  • 選択した投資法により生じる費用と、それが収益に与える影響のアセスメントをする

  • ポートフォリオや特殊な証券口座、あるいは資産全体における分散化の活用

  • その選択がもたらす納税への影響も考慮する

これらは包括的な投資管理のほんの表面でしかない。しかし一般的には、投資戦略を立て、資産を増やすには、次の点に注目するのがいいだろう。

  • 長期的な時間設定:投資する期間が長ければ長いほど、資産が増え、望んだ成果が得られる可能性が高くなる。

  • リスク調節:リターンを得るにはある程度のリスクをとるべきではあるが、自分の身の丈を超える(自分の目標にとって不要な)リスクを負うべきではない。

  • グローバルに分散したポートフォリオ:金融市場は文字通り全世界に存在することを忘れないようにしよう。国内のの大型株や米国債券だけで構成されるインデックスファンドのひとつ、ふたつ、あるいは3つだけに全額を投じるのは、分散型投資とは呼べない。

最後にもうひとつ、肝に銘じておくべき点がある。最高の戦略を求めてひとつの方法から次の方法へと次々と切り替えるのではなく、長期間にわたって堅実に機能する戦略を維持すること。一貫性は、富の構築において過小評価されている要素だ。

異常は Eric Roberge ,Avril Ayers原文]をまとめたものだけれど、投資に対するリテラシーを高めることは、多くの人にとってもっと重視されるべきだと考える。

私個人の経歴でいうと、MBAでファイナンスを学びながら個人的にはテクニカル分析をかなり勉強した。そのお陰か、資産の三分の1は株投資、次の三分の1は不動産投資、そして残りの三分の1は本業から得ている。

若い人たちにも、できるだけ早くから自分の投資スタイルを確立することをすすめたい。本当に自由になるためには、心の持ち方が必要で、その心の持ち方と、お金との付き合い方に、自分なりのスタイルをもつことが重要だ。


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