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走って減った靴底で背が縮んだ

ちいさい頃から通っていた文房具屋さんが閉店しているのをみてきた。
たしか先月末で閉店したんだっけな、と、はんぶん知りながらみにいった。
われながら卑怯だなとも思った。
すすけたクリーム色のシャッターの隙間からからっぽの店のなかをみた。
なかばあきれながら、その戻らなさ、すこし前までならあるいは、と思わされる、隔絶ではないへだたりの具合がたきつける戻らなさが胸のうちでくり返してやまず、からっぽな気分になった。
代わりにはがきを、そばにある100円ショップで買ってから、友達との待ち合わせに駅へむかった。
とりあえず新しい靴を買いにいこー

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