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そらんじる

パワープッシュということばにあこがれがある。
プッシュ、というだけでも蒸気機関の駆動めいたスチームの気配、パワーの輪転、推進の意を感じるように思うのに、さらにパワー、が強調されているところに、プッシュ側になじめず、いつまでもプル側にいるようなわたしは、それゆえになおさら、パワープッシュ、のことばにあこがれ、ひかれるここちがある。
プッシュならともかく、パワープッシュとなると押されるがわもひと苦労、むやみな重荷にさいなまれることもありそうに思うが、それでも一見かろやかに思われるのは、かえってそのあまりの過重さのためかもしれないと一面でおもう。

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